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ホームズパスティーシュ [ミステリ]

ミステリな日常なのだから、やはりホームズものはいくつか書いて
おかねばなりません(笑、たまたま思いついただけですが)

ドイルの書いたホームズ譚はシャーロキアンの間では「聖典」
とされています。日本ではそれほど多くないですが、
ホームズもののパロディやあるいはパスティーシュ(贋作)が
多数海外で出版されているらしいです。

日本で手軽に手に入るものとしてはやはり創元推理文庫から
出ているジューン・トムソンの「ホームズの秘密ファイル」(ほか3編)
設定はほかのパスティーシュでもありがちなワトソン博士のブリキ箱
が発見されるというもの。しかし相当凝った設定にしています。

ホームズ譚で語られなかった事件を取り上げ、その子細、なぜ語られなかったか、その事件の発生した年代比定などは入念に書かれています。

当の事件自体もとてもおもしろいです。
ドイルのホームズを読んでいるような感じにとらわれました・・・
おすすめは「パラドールの部屋」(「ホームズのクロニクル」)
「フリースランド号事件」(「ホームズのジャーナル」)
「うち捨てられた灯台」(「ホームズの秘密ファイル」)
「ヴァチカンのカメオ」(「ホームズのドキュメント」)
四冊のうちから一つずつ選んでみました。
やっぱり奇妙な謎・不可思議な行為をホームズが鮮やかに解き明かしていく、のが魅力だと僕は感じるので、このパスティーシュはその点も
とてもよくできていて楽しめます。


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ゆーじあむ

初めまして。
ジューン・トムソンさんのホームズ・パスティーシュはいいですよね。
後の方の作品になるにつれて、「なぜホームズはこの作品を世に出させなかったのか?」という理由が、なんだかこじつけみたいになっちゃってるのは難点ですが、未発表のホームズ譚が楽しめるというのは、ありがたいことです。
TBしました。
by ゆーじあむ (2006-08-02 08:00) 

コースケ

Yuseumさま、コメントありがとうございます。
ホームズのパスティーシュものはトムスンさんのと「東洋の冒険」あとはハヤカワから出ている「新冒険」のみ既読です(汗、とてもホームズを語るには少なすぎますね)
同じ事件でも作家によって全く違う話になってたり
するのはこうしたパスティーシュの楽しみの一つかなあと思ったりしてます。
また見に来てくださいm(_ _)m
by コースケ (2006-08-02 23:09) 

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