贄門島 [内田康夫]
浅見光彦は「天才型・風来坊」探偵なのだそうです
(ダヴィンチ特別編集「金田一耕助the complete」)
彼の推理は確かにひらめき、コツコツ詰めていくということではない
とは思いますねえ。
鎌をかけたことがことごとく的中したり、たしかに天才型なんだろうなあ。
この作品はつい先日文庫で発売されました。
自作解説にもあるようにあくまで「社会派的傾向」のある作品であって、
「社会派」ではない。
しかしやはり社会派の印象は非常に強いんですよね。
ただそれをあえて旅情ミステリ、あるいは文芸ミステリというジャンルで
語ることができるのはやはり「浅見光彦」がいるからなんでしょうね。
このシリーズも「棄霊島」で100事件解決。
内田さんは「棄霊島」と「贄門島」は姉妹版と述べておられました。
いやあ、気になる(汗)
かつて「獄門島」と「悪霊島」のふたつの「島」の事件を解決した金田一耕助をちょっと想起してしまったのは僕だけでしょうか・・・
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