名探偵水乃サトルの大冒険 [二階堂黎人]
表紙がいかにも美男子ですが・・・
大学時代には数え切れないくらいのサークルに入り、
度を超した多趣味で、変人な水乃サトル。
以前書いた「奇跡島の不思議」は学生時代のお話ですが、
これはすでに28歳の水乃サトル。
4つの短編が収録されています。
おすすめは「ビールの家の冒険」
とある山中のログ・ハウスの中に大量の金ぴかのエビスビールがあった
という奇妙な謎から事件は始まります。
不可思議な謎から大きな事件に発展していくのはホームズ「赤髭連盟」や
あるいはポワロ「料理人の失踪」などが惹起されましたねえ(個人的に)
「空より来たる怪物」は「宇宙人の不思議」と似通った部分があって
ちょっとインパクトに欠けました。
本格好きな方には「『本陣殺人事件』の殺人」でしょうか。
「本陣殺人事件」を忠実に再現したテーマパークで本陣さながらの
殺人が起こります。これを見事に推理するサトル。
さらに、あの金田一耕助が推理した本陣の矛盾をズバズバ指摘
して、実は真犯人がいたのだと結論づけます。
う~ん、金田一さんはわざとミスリードしたのかもしれませんねえ(笑
あえてそう擁護したいと思います。
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