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猫丸先輩の空論 [倉知淳]

神出鬼没・童顔でアルバイトで生計を立てている私生活も謎に包まれている・・・
まさに探偵を地でいっている猫丸先輩シリーズ講談社文庫第2弾が登場です!

さて少し長くなりますが(笑)猫丸先輩シリーズは東京創元社です。
そこでの「日曜の夜はでたくない」、「幻獣遁走曲」では殺人事件を解いたり、
(「日曜の~」では本書自体に隠された大きな謎も解きます)
盗難事件など様々な事件を解決しました。

しかし講談社のこの2冊はこれまでのものとはちょっと違います。
事件性があるのか?というものばかりに一つの解答を示します。

特に本書「空論」はまさに「空論」!
事件でもなんでもない、本当にど~でもよいことへ「解答」を示します。
しかし、その当事者が気になって気になって仕方がなく、もやもやしたものを
唯一取り除いてくれるのが猫丸先輩なのです。
先輩が示してくれた「解答」が本当かどうかはわかりません。
しかし当事者のもやもやを解決してくれる、これほど力強いことはないのではないでしょうか。

本書でのオススメは「水のそとのなにか」、「夜の猫丸」
前者は空論どころかあからさまな嘘です(笑
嘘も方便を猫丸先輩がうまく利用した秀作。

後者はミステリ色が一番強い作品。
その結末が描かれていない点がまたいいですね。

さて今後は・・・「過ぎゆく風はみどり色」で魅せたあの格好いい猫丸先輩がみたいなあ。
つまり長編ですけどね。
向いていないのでは?と以前書きましたが、それでもあの格好良さのギャップは異常


猫丸先輩の空論 (講談社文庫 (く43-3))

猫丸先輩の空論 (講談社文庫 (く43-3))

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/12
  • メディア: 文庫



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