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本格ミステリ・フラッシュバック [ミステリ]

松本清張が注目を浴びた1957年から綾辻行人登場の1987年、「新本格」ブームの到来までの30年間、
本格ミステリ冬の時代、社会派勃興の時代に書かれた本格ミステリを紹介するのが本書です。

拝読させて頂いているブログで紹介されていたのですが、
ようやく今日手に入れました~
かなりの厚さに驚きました。

数多くの作家が紹介されており、またその代表作の解説付きで、非常に便利です。
もちろんその作品をどう評価するかは自分も読んでみないとわかりませんけどね。

かなり細かいことですが、内田康夫さんの項。
1987年までで挙げるならば「終幕のない殺人」(1987年刊)ではないでしょうかねえ。
氏自身も本格ミステリを意識して執筆したと述べてますし。
決して出来は悪くないと僕は思います。

赤川次郎さんの項では、やはりトリックのうまさでは「三毛猫ホームズの推理」でしょう。
「マリオネットの罠」や「招かれた女」は本格ミステリの面も当然ありますが、
どうもサスペンスの色が強い気がします。
隠れた名作は「ミステリ博物館」。これはオススメです。
「死者は空中を歩く」はだいぶ前になりますが、角川文庫から再販されました。

しかしなんといっても西村京太郎氏の初期作品は読む価値十二分にあります。
「殺しの双曲線」、「名探偵~」4部作、「消えたタンカー」・・・
どれも僕は傑作だと思います。

この本を見ていたら読んでみたい本がたくさんでてきてしまいました。
うれしい悲鳴なのですかね(笑


本格ミステリ・フラッシュバック

本格ミステリ・フラッシュバック

  • 作者: 千街 晶之
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本



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