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PLUTO 008 [コミック]

奇しくも浦沢直樹作品が連続ですね。

ついにプルートウも最終巻。
前巻でゲジヒトが亡くなり、アトムがゲジヒトのチップを
天馬博士により埋め込まれ目覚めます。
プルートウ、そしてボラーとは?
いよいよ全ての謎が明らかになります。

結局全ての元凶は天馬博士にあったんですよねえ(苦笑
よくもまあのんきに登場できたもんだ。
アブラー博士は人間と思いこんでいたロボットで、
それは人間であるアブラーのメモリを天馬博士により
埋め込まれたボラーというロボットを造った・・・
アブラーと思いこんでいるロボットはゴジでもあったという結末。
なんだかわかりにくいですが、
確かにそう考えると
初期の頃、アトムが「人間かロボットかわからない」と
言ったのはそれへの伏線だったのでしょうねえ。

度々ゲジヒトの記憶に出てきた「500ゼウスでいいよ」という場面。
実は彼らの養子にしようと購入した時の記憶で、
その子どもがロボットの子ども無差別殺人にて
殺されていたのです。
これもなるほどと納得。

ここにきてトラキアのDr.ルーズベルトがその本性を
現しますが、
ブラウ1589が自身に刺さっていた鎗で処分するという
最後が描かれます。
アトムとの約束とはこれだったのですかねえ。
かつてアトムとは旧知の間柄のようですが、
そのあたりは不明なままです。
なぜブラウ1589が人を殺したのか。
やはり憎しみという感情からなのか。
そのあたりも描いてほしかったかなあ。

このプルートウの設定はイラク戦争を反映させており、
本巻ではそれへの批判が非常に強く出ています。

ロボットですら感情を持ち、
破壊することをためらい、戦争への参加を
拒否する・・・それでは人間は?
社会へのメッセージ性も持っていた
(その意味では20世紀少年も同じですが)
というのも本作のテーマの1つだと感じました。


PLUTO 8 豪華版―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックススペシャル)

PLUTO 8 豪華版―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者: 浦沢 直樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/20
  • メディア: コミック



PLUTO 8 (ビッグコミックス)

PLUTO 8 (ビッグコミックス)

  • 作者: 浦沢 直樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: コミック



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コメント 3

alice

PLUTO、いつの間に8巻!?
と思ったと同時に、あれだけたってまだ8巻・・とも思いました(笑)浦沢さん大好きなんですが、次がむちゃくちゃ読みたくなるので、とりあえず完結するまで待ってしまう私です。
漫画は読み出すととめられなくなってしまうのです・・・。
by alice (2009-07-01 12:10) 

コースケ

aliceさん、nice!&コメントありがとうです。

PLUTO、毎号連載されているわけでは
なかったぽいので、長くやってるわりには
巻数は短いんですよね。

改めて完結したので、aliceさんぜひ一気読みを!
オススメです☆
by コースケ (2009-07-01 13:39) 

コースケ

cherryhさま、nice!ありがとうございます。
by コースケ (2009-08-26 01:40) 

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