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天使が開けた密室 [谷原秋桜子]

前に予告(?)したように、谷原さんの
<美波の事件簿>シリーズ第1弾を読みました。
今年読んだモノの中でも、
ベスト5にははいるであろう作品でした。
以下、ネタバレ。




本作はタイトルに「密室」とありますが、
その謎よりもやはり「意外な犯人」でしょう。
これは本当に意外だった。
驚きました。
この感動を誰かに伝えたいくらいに(笑

「密室」については、
物理的密室と内面的密室(人の「心」)の
2つの密室が登場します。

後者の密室については、
本書のタイトルと意味深なプロローグ、
この2つが最後まで読むことで、
見事にその意味がリンクするのですねえ。
天使とは?その密室とは?
プロローグを語っている人物とは?
謎が一気に明らかになる爽快感もありますが、
本当によくできています。

主人公の美波は本当にエライ。
このバイトは僕にはできませんよ・・・
なんか泣いてばかりでしたが、
これは仕方がない。

「手焼き煎餅の密室」では寡黙な高校生
だった藤代修矢が、
本作では大学生に。
「手焼き煎餅~」の頃と
全く変わってしまっていて
驚きました。
水島のじいちゃんから
探偵作法を学んだか?

本書には「たった、二十九分間の誘拐」
という短編も収載。
こっちの修矢の方が好感持てます(笑



天使が開けた密室 (創元推理文庫)

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

  • 作者: 谷原 秋桜子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: 文庫



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