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密室殺人講座 [ミステリ]

僕が拝読させていただいているブログ、
「ミステリあれやこれや」さんで紹介されていました。

内容紹介や管理人様の感想などから、
僕も非常に読みたくなり、古本で購入。

ここのところ忙しく、本を買ってはいますが、
読めてないので(苦笑)、久々に読みました。

地下室に人工的に作られた<孤島>
その扉は72時間後に、再び開かれる。
そこに集まったのは、
主催者の推理作家折羽垂太郎、
かれを慕う若い教え子7人、そして編集者。
奇妙な口調の破門された落語家。
ミステリー講座をおこなうはずが、
初日の夜、推理作家が死体となって発見される・・・
異常な心理状態に追い込まれ参加者。
そして続く死体焼失、新たな死体・・・
極限まで追い込まれた参加者の運命は?
そして犯人は?

舞台は嵐の山荘モノ。
次々と起こる連続殺人。
ワクワクしないわけがない(笑

あまり書くとネタバレになるのですが、
目次を見ると、明らかに最初と最後が異質なのに
気がつきます。
事件そのものは非常によくできていて、
密室の謎やトリックなんかもおもしろく読めました。

しかし筆者の本当の狙いはそこではないのです。
読み進めていくと、いくつか「うん?」と思う点が
出てきます。
僕は最後の青酸カリの箇所しかわかりませんでしたが(笑
描写では、
密室、連続殺人という極限状態の中で、
参加者たちの心理状態もボロボロになる。
そういう状況下というのが我々は知ってますから、
それにうまくミスリードされた感じですねえ。

そしてどこか探偵役になりきれない小此木加代(苦笑
なぜ彼女はあれだけ冷静でいれたのに、
途中から謎解きを放棄してしまうのか?

全ては最後のどんでん返しへの伏線だったわけです。

個人的にこの最後はちょっと駆け足気味かなと
思いましたが、驚く事は間違いない(笑

もう新刊では手に入らないと思います。
古本で見かけたらオススメです。








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