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幻香- 400,000 hit - [内田康夫]

細々と続けてきたブログですが、
昨日40万アクセスを記録し、うれしい限りです。
こんなブログでも見て戴いていることに感謝です。
これからもたぶん続けていくと思われます(笑

さて記念、というわけではありませんが、
先月発売された角川文庫から。
まずは角川さんの紹介ページから。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200912000586

浅見のもとに届いた1通の手紙から、華やかな香りが立ち上った。
示された待ち合わせ場所で新進気鋭の調香師殺人事件に巻き込まれた
浅見の前に現れた三人の美女--。
著作一億冊突破記念特別作品が、待望の初文庫化!

恒例の浅見光彦シリーズです。
近年読んだ浅見シリーズの中では、一番楽しめました。
以下、ネタバレを含みます。



まず意味深なプロローグがかなりそそられます。
というのも、そこで語り手を勤める沼田皇奈子。
これがヒロインあるいは物語の鍵を握るのかと思いきや
ほとんど登場しないんだな、これが(笑

そして謎が異常に多い。
浅見の所に来た謎の手紙。
書いた人物が誰かもわからない。
そして浅見自身もなぜ自分が駆り出されたか不明。
そして起こった殺人事件。
「Kunii」の刺繍がはいったジャケットを着た男の死。
なぜ彼はそんなジャケットを着て死んでいたのか?
そしてジャケットに入っていた地名は何を指すのか?

そして再び浅見の所へ届いた香りの展覧会の招待状。
国井由香が手紙を出しているのか?それとも・・・

とにかく本作では浅見の事件のストーリーを描くという
推理方法が通じません。
浅見自身もわずかな手がかりを頼りに移動を繰り返すのみ。
しかしとある人物からの決意による告白で、
一気に彼も事件の全体像を見いだすことができます。

が、しかし。最後の最後、事件全体は<香水>が
キイワードかと思いきや、実は<匂い>が全ての
事件を繋ぐリングだったわけですねえ。

ところで、本書のいきさつは自作解説にて
詳しく書かれているのですが・・・
「例幣使街道殺人事件」てのが最初のタイトル
だったようですが、まったく内容違うんじゃないか?(笑
例幣使、出てこないですしね(笑


幻香 (角川文庫)

幻香 (角川文庫)

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: 文庫



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コメント 4

コースケ

Yuseum様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2010-10-11 16:22) 

コースケ

c_yuhki様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2010-10-12 09:54) 

ミナモ

はじめまして。
先日はコメントありがとうございました♪
そして40万ヒットおめでとうございます^^
同じミステリ読み(と言えるほど読めてないのですが・・w)の一人として、ユースケさんの記事を本を選ぶときの参考にさせて頂きますね~。
by ミナモ (2010-10-13 23:40) 

コースケ

ミナモ様、nice!とコメントありがとうございますm(_ _)m
そしてhit祝い、感謝いたします。

僕などは「ミステリ読み」とはとても言えませんので・・・(汗
ほんのごくたま~に、参考になったら幸いです。

これからも時折お邪魔させていただきます。
どうかよろしく御願いします。


by コースケ (2010-10-14 00:14) 

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