SSブログ

死墓島の殺人 [ミステリ]


本格ミステリ、といっていいのか、それとも警察小説なのか、
本作のジャンルがいまいちわかりませんが・・・
(僕は警察小説かなと思います。)
横溝的世界を意識し過ぎてる気はします。
むしろ、現代社会の問題をここかしこと
取り上げるよりも、
現代においてもなお、旧習が続いている、
なんていうのを強調した方がおもしろいのではないか。

一方、主人公・藤田警部補の異動やその内面の描写、
犯人の行動・動機・心情なんかを書いた箇所などは
ちょっとおもしろく読みました。
前回の事件を解決してからの藤田の後日談的な物語、
そういう視点からの方が本作は楽しめるのかなあと。

藤田・有原コンビ、なかなかいいです。
有原巡査部長、一人で完全に横溝世界の
ワナにはまってる感じです(笑
呪いだとか、宝だとか、人魂だとか・・・
どんどん有原くん、壊れてます(笑

次作がどういうお話なのかわかりませんが、
もう少し、自らの作った世界観を活かしても
いいんじゃないかなあと思います。


死墓島の殺人 (角川文庫)

死墓島の殺人 (角川文庫)

  • 作者: 大村 友貴美
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: 文庫



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0