女王国の城 [有栖川有栖]
満を持して(苦笑
第8回本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!2008年版第3位、
2008年本格ミステリベストテン第1位など
多くのランキングで称賛された作品。
そして15年振りの江神二郎と英都大学推理研究会の帰還!
以下はAmazonさんの紹介ページから(クライムクラブのです。)
舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。
大学に顔を見せない部長を案じて、
推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。
室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。
様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、
そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。
“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、
思いがけず殺人事件に直面。
外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は、
決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。
誰もが待っていた江神シリーズ。
そして舞台は新興宗教の本拠地。
ワクワクしない訳がない!
なおネタバレも含みますのでご注意を。
密室トリック、そして凶器をいかにして持ち込んだのか?
これが最大の謎ですが、
江神はこれを現在の世界だけでとらえることなく、
過去の世界をも考えて、見事に論破します。
今はみんな大人だが、かつては子どもだったという、
江神の言葉と、15年前の不可思議な事件をも
一挙に解明する江神の推理はさすがとしか言いようがありません。
個人的には、さらにその先。
なぜ教団は警察を呼ぶことを拒み続けていたのか?
この謎を、人が警察を接触したがらない事情、という観点から
看破した、自分たちが置かれているこの<城>の異常事態をも
見抜いた事が素晴らしい。
江神の推理の最中、ギャラリーたちは遠慮することなく
次々疑問を江神にぶつけます。
これはなんか腹が立ちましたが(笑
動揺することなく、1つ1つを丁寧に説明した江神さんはさすが(笑
犯人を指摘し、その犯人に動機を語らせる時の
江神は、まさにかつて自分たち家族が<予言>
によって引き裂かれてしまったつらい過去を
重ね合わせていたのでしょうか。
そして最後に明かされる江神が神倉を訪れた本当の理由。
この出会いにより、彼への<予言>に変化が現れる
のでしょうか。
上下巻に分冊されていますが、そんな長さを感じさせない。
有栖川有栖さんの存在こそが、現在の新本格ないし本格ミステリは
安心できるとさえ思わせる作品。
未読の方は、ぜひ読んでみて下さい。
次作は短編集との事。とても楽しみです。
第8回本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!2008年版第3位、
2008年本格ミステリベストテン第1位など
多くのランキングで称賛された作品。
そして15年振りの江神二郎と英都大学推理研究会の帰還!
以下はAmazonさんの紹介ページから(クライムクラブのです。)
舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。
大学に顔を見せない部長を案じて、
推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。
室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。
様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、
そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。
“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、
思いがけず殺人事件に直面。
外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は、
決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。
誰もが待っていた江神シリーズ。
そして舞台は新興宗教の本拠地。
ワクワクしない訳がない!
なおネタバレも含みますのでご注意を。
密室トリック、そして凶器をいかにして持ち込んだのか?
これが最大の謎ですが、
江神はこれを現在の世界だけでとらえることなく、
過去の世界をも考えて、見事に論破します。
今はみんな大人だが、かつては子どもだったという、
江神の言葉と、15年前の不可思議な事件をも
一挙に解明する江神の推理はさすがとしか言いようがありません。
個人的には、さらにその先。
なぜ教団は警察を呼ぶことを拒み続けていたのか?
この謎を、人が警察を接触したがらない事情、という観点から
看破した、自分たちが置かれているこの<城>の異常事態をも
見抜いた事が素晴らしい。
江神の推理の最中、ギャラリーたちは遠慮することなく
次々疑問を江神にぶつけます。
これはなんか腹が立ちましたが(笑
動揺することなく、1つ1つを丁寧に説明した江神さんはさすが(笑
犯人を指摘し、その犯人に動機を語らせる時の
江神は、まさにかつて自分たち家族が<予言>
によって引き裂かれてしまったつらい過去を
重ね合わせていたのでしょうか。
そして最後に明かされる江神が神倉を訪れた本当の理由。
この出会いにより、彼への<予言>に変化が現れる
のでしょうか。
上下巻に分冊されていますが、そんな長さを感じさせない。
有栖川有栖さんの存在こそが、現在の新本格ないし本格ミステリは
安心できるとさえ思わせる作品。
未読の方は、ぜひ読んでみて下さい。
次作は短編集との事。とても楽しみです。
はじめまして!
12月から見せていただきました。
全く知らなかった本を知ることができ嬉しいです。
by 月夜のうずのしゅげ (2011-02-23 08:03)
月夜のうずのしゅげ様、nice!&コメントありがとうございます。
見て頂いているとの事、ありがとうございます。
感謝感謝。
これからも時折お寄り下さい!
by コースケ (2011-02-23 21:19)
kterada様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-03-21 23:33)