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還らざる道 [内田康夫]

「二度と帰らないと決めていた過去へ旅立つ」
という手紙を遺して、他殺体で発見された一人の男。
その孫、雨宮正恵は祖父の死の謎を追うために、
父が育った岐阜県加志母村へ向かう。

そこでたまたま出会った浅見光彦とともに、
祖父の死の真相に迫る。

光彦の推理は相変わらず冴えてます。
今回、ラストについては内田さんご自身が書かれているように
かなり力がこもっていて、読み応えがありました。

今回の事件の解決方法はこれまでも
光彦が犯人に迫っていた方法なのですが、
今回、その結末を兄・陽一郎へも報告し、
陽一郎自身もその解決を知った上で
容認してるんですよねえ。
これはちょっと違和感がありました。

これまでも陽一郎は察した、というのはありましたが、
今回のは完全に知ってましたですからねえ。
どうも、納得がいかなかったなあ。

物語は非常に良くできてましたので、
その点が不満でした。


還らざる道

還らざる道

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 単行本



還らざる道 (祥伝社文庫)

還らざる道 (祥伝社文庫)

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2011/06/09
  • メディア: 文庫



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nice! 5

コメント 7

コースケ

千里眼さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-07-07 01:02) 

コースケ

ミナモ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-07-07 01:05) 

翠香

コースケさん、相変わらず新刊チェックしていますね。
私は積読本が多過ぎて、なかなか新刊まで手が廻りません。
浅見シリーズは、『後鳥羽伝説』から順番に読み直し始めて、現在『貴賓室の怪人』まで読みました。
今年中に何とか『イタリア幻想曲』までは読みたいなぁ。続きも気になるし。
また何かおススメがありましたら教えてください(グロくないやつでw)
by 翠香 (2011-07-07 22:42) 

コースケ

もりん様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-07-08 00:41) 

コースケ

翠香さま、コメントありがとうございます。
いやいや、『後鳥羽』から読み直すなんて
すごすぎます!
すでに『貴賓室』とは、さらに驚きました。
『貴賓室』は懐かしい方も登場しますよね。

オススメ・・・浅見シリーズのお気に入りは
『隠岐伝説』、『日蓮伝説』、『鐘』、『透明な遺書』
『箱庭』、『終幕のない殺人』などなど、挙げればきりがないですが(苦笑

他では似鳥鶏さんの本、気に入ってます。
ブログでも書いてますが、
青春してるとことか(笑

翠香さんもぜひぜひお教えください!
by コースケ (2011-07-08 01:40) 

コースケ

Yuseumさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-07-09 22:18) 

コースケ

帆風琴さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2011-07-28 00:52) 

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