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卍の殺人 [今邑彩]

この記事がこのブログ1000記事目のようで。
いやいやずいぶん書いてきたなあ・・・

まあ1000記事目だから、何か記念をと思いましたが、
別段思い浮かばなかったので(笑
とは言いつつ、やはりブログ原点に立ち返り、
本格ミステリを。
まあ記念的なものは追々あれば(笑
まずはAmazonさんの紹介ページから。

その邸はふたつの長い棟が卍形に組み合っていた。
住人も建物同様にふたつの家族に分かれて、微妙な関係を保つ。
亮子はこの邸を恋人の安東と共に訪れた。
安東はここに住む従妹との結婚を断わり独立を宣告するという。
だが第一夜に早くも惨劇が起きた。続いてまた事件が。
旧家はなぜ呪われているのか。
衝撃が続く展開、意外な結末が読者を魅了する本格推理。
著者のデビュー作品。

今邑さんの著作は再刊もされていて、
入手しやすくなっていますが、
以前書いた「金雀枝荘の殺人」やデビュー作の
本書は文庫版は古本でしか入手できません。
これは本当に残念な事です。

さて以下若干のネタバレが入ります。


本作のトリックは、本格好きの方なら、
大方予想がつくのではなかろうかと思います。
後、犯人も。
海外のとある作家さんのあの作品を思い出しました。

でも探偵は意外だったなあ。
この人、話だけでよく見抜いたものだと感心。

本書は「金雀枝荘」と同様、血筋の問題が
取り上げられています。
でも実際のところ、犯人の頭の良さは
この血筋やら養子やらを逆手に取った事ですかねえ。
旧家のおどろおどろしい話や今も続く見栄の争い。
そしてそれを競わせる絶対的な老婦人。
でも現実、そんな老婦人も事件が起こるたびに
どんどん衰弱化していき、ただの老婆に。
これをある程度予想していたのは
犯人の頭の良さでしょうな。

オーソドックスな本格ミステリ。
楽しめました。





卍の殺人 (創元推理文庫)

卍の殺人 (創元推理文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 文庫



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コースケ

Yuseumさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-08-29 22:59) 

コースケ

31様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-08-31 23:51) 

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