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最初に探偵が死んだ [ミステリ]

蒼井上鷹さんの作品を読むのは初めてです。
タイトルに惹かれ購入。
蒼井さんは「ホームズのいない町 13のまだらな推理」
がちょっと気になってますので、
次にもしかしたら読むかも。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

雪の山荘で起きた連続殺人。解決するのは誰だ!?

作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、
四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。
ところが、新たな養子候補が現われたことから不穏な動きが。
内野の依頼を受けて、一族が集う雪の山荘に向った名探偵・
笛木日出男だが、何者かにいきなり殺されてしまう。
残された一族の運命、そして遺産は誰の手に!?
奇妙な展開、でも謎解きは本格派の長編ミステリー!

さて本書は「閉ざされた雪の山荘」を舞台とした
いわば王道的な作品ですが、
なんと幽霊が登場するという驚異の展開。
ちなみにこれはネタバレではありません。
もう最初の方にわかるので。

ちゃんと笛木が名探偵という実証も本書の中では
されるにも関わらず、あっという間に殺されてしまうんですよねえ。
なんという事だ。

本書の真犯人の動機や犯行手口などが最後に
笛木自身から明かされますが、
幽霊の謎の方が個人的にはそう繋がるのか~と
感心(?)しました。

なぜ刑事が来たのか、新たに養子候補を増やしたのは
なぜなのかなど、このあたりは非常にうまく練られている
なと思いました。
最後にこの異質とも言うべき家族の謎を笛木が明らかに
するんですが、ここも見事。
だからこそ犯人の動機に繋がるんですねえ。
まあしかしこの動機の点は少し議論しすぎかなと。

ちなみにこの表紙絵も良かったですね。



最初に探偵が死んだ (実業之日本社文庫)

最初に探偵が死んだ (実業之日本社文庫)

  • 作者: 蒼井 上鷹
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/08/05
  • メディア: 文庫



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コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2011-09-09 21:49) 

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