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霧の塔の殺人 [ミステリ]

<殺人>シリーズもいよいよこれがラスト。
藤田警部補&若手記者一方井が小金牛村で起きた、凄惨な殺人事件に挑む。

まずはAmazonさんの紹介ページから

岩手県の太平洋岸にある小金牛村から盛岡市に行くにはいくつか峠を越えなければならない。
その峠の一つ、雲上峠の展望台に、男性の生首が置かれていた。
被害者は年商30億に上る食品加工会社などを経営する実業家。
地元の名士を残忍なやり方で殺害したのは誰か。
村が騒然とするなか、さらには岩手県選出の国会議員への殺害予告が。
全国へ厳戒態勢が広がる劇場型犯罪に、
殺しの根が見える藤田警部補と、若手新聞記者の一方井が迫る。

大村さんの一連の<殺人>シリーズは、
横溝正史の世界観+現代社会が抱える問題を織り交ぜた所に
特徴があります。

物語自体は、読んでも読んでも、真相がまるで見えないまさに闇の中。
で、一気に事件の謎に進展が見られるのがとある場所で
白骨死体が見つかった事によります。
ただ・・・ちょっとこの展開はあまりに急展開というか、
絶対わからないんですよねえ。取って付けた感を僕は憶えました。

小清水課長の暴走や鬼怒川成一のストーカー行為とか、
まあ現代的な課題(警察署の統廃合も人口減によるものですから、これに含まれるかと)
を表しているのでしょうが、
課長の暴走はひどすぎると思われ。
成一の行動も全てが全て説明されてませんしね。

物語の始めの方に、この事件の真相への伏線を
もっと張ってほしかったなあ。

さて、この<殺人>シリーズはこれで一応完結のようで、
次作以降は違うようです。
また文庫化されたら読んで見たいと思います。


霧の塔の殺人 (角川文庫)

霧の塔の殺人 (角川文庫)

  • 作者: 大村 友貴美
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: 文庫



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コメント 3

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2011-11-24 23:36) 

コースケ

黒千鳥。さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-11-25 22:05) 

コースケ

ミナモさま、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2011-11-26 23:22) 

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