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名探偵ポワロ 「三幕の殺人」 [海外ミステリ]

ついにはじまった4夜連続放送!
名探偵ポワロの新作がついに登場です。
そして、この4作の中にはあの「オリエント急行の殺人」が!

第一夜は「三幕の殺人」
まずはAmazonさんの紹介ページから(クリスティ文庫)。

引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。
数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。
俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。
ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。新訳で登場。

原作を読んだのは何年も前の事ですが、
意外にも内容は結構憶えていて、読んだ当時は
かなり驚いた気がします。

さてテレビ版ですが、
第一の事件がどうもなあ。
リハーサルなのでしょうが、わざわざポワロを呼んだのは
藪をつついて蛇を出す、のような気がしました。

あれは殺人ではないと、原作でもテレビでも
ポワロは最初断定するのですが、
あの段階ではさすがに無差別殺人までは
推理できなかったんですかねえ。

トリックは実に単純なのですが、
実に人間心理というか、盲点を突いたトリックですねえ。

閑話休題。
テレビ版では劇場でポワロが「ポワロ劇場をお送りします」と
まるで俳優のように振る舞い、
最後はポワロの元に光が当たり、ウイルズが「三幕の悲劇ね」と
ポワロにつぶやきます。
最後のポワロの台詞が実に良いですが、そして舞台は終了。

小説でも主役はあくまでチャールズ・カートライトであり、
ポワロは脇役。
テレビ版でも立ち位置は一緒でしたね。
終始何かを演じているカートライト、
脇役、そして最後には照明(!)に配役が変わるポワロ。
90分、楽しめました。

ところで、本作はハヤカワ文庫版のストーリーでしたねえ。
創元推理文庫はやや違うストーリーなので注意です!

明日は「複数の時計」が放送です!


三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫



三幕の悲劇 (1956年) (創元推理文庫)

三幕の悲劇 (1956年) (創元推理文庫)

  • 作者: アガサ・クリスチィ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1959/06/20
  • メディア: 文庫



三幕の悲劇 (創元推理文庫 105-15)

三幕の悲劇 (創元推理文庫 105-15)

  • 作者: アガサ・クリスティ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1959/06/20
  • メディア: 文庫



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コメント 3

Yuseum

昨日は泣きました(T.T)
サタースウェイトさんがいないから、ああなるのは分かっていましたが・・・悲しい。

今日の『複数の時計』は、NHKのあらすじを読む限り、原作の設定を結構変えてきているので、それが吉と出るか凶と出るか楽しみです(^^)
by Yuseum (2012-02-07 09:39) 

コースケ

Yuseumさま、nice!&コメントありがとうございます。

そう、サタースウェイトさん出なかったですよね・・・
その段階で確かに・・・
やはりテレビの尺的に厳しかったんですかねえ。

今日も楽しみです!
by コースケ (2012-02-07 18:17) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2012-02-07 21:53) 

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