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窓からの眺め [赤川次郎]

赤川次郎さんの初期の傑作サスペンスが新装版で登場。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

何も見えない、誰からもどこからも見られないようになっている
―屋根裏部屋の不思議な窓に纏わる悲しい秘密とは?
サラリーマンの吉川、離婚した充子、医師の谷内、それぞれの前にふいに現れた女が、
三人の人生に関わり始め、彼らを“窓”のある豪邸の夜会に誘った晩、衝撃の真実が明らかになる。
初期の傑作サスペンス。

タイトルがあまりに意味深で、
物語を読み進めても、
三人と謎の女性にどんな関係があるのか全くわかりません。

そして更に謎を引き立てるのは、
最初の「1」の描写。
不動産屋と客の会話ですが、いきなり屋敷で起こった
事を話し出し、物語はスタートします。

謎の女性やその母親は「窓」からどんなものを
眺めていたのか・・・それを考えると哀しくなりますね。

ありふれた何気ない日常が徐々に壊れていく過程、
これを非常に上手く描けるのは赤川さんならではでしょう。

古くてなかなか手に入らない著作は、
新装版を登場させるってのは、アリだと思います。


窓からの眺め (文春文庫)

窓からの眺め (文春文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/04/10
  • メディア: 文庫



窓からの眺め (文春文庫)

窓からの眺め (文春文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1988/12
  • メディア: 文庫



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