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妃は船を沈める [有栖川有栖]

臨床犯罪学者の火村英生と作家アリスのシリーズ。
本作は非常にめずらしく、あとがきがなくて、はしがきがあります。

タイトルにしてやられたという感じですね。
「猿の左手」については、あきらかに挑戦的な「妃」が
印象的です。
「解けるものなら、解いてみなさい」ともとれる態度。
これに挑戦する火村。
まさに犯人対探偵という感じでした。

ところで、「猿の手」についての火村の解釈(有栖川さんの解釈に近いらしい)
ですが、その解釈だと、なぜ急に「息子」が居なくなったのか、いまいちわからない。
両親の会話を聞いたからなのか?謎です。

後半の「残酷な揺り籠」は火村シリーズの真骨頂発揮。
窓がなぜ割られていたのか?この一点から火村は一気に
推理を構成します。
派手なトリック、アリバイ証明もない。
しかし読み応えは十分。

それにしても「妃」の変わり様はさすがに火村も驚いたのではないかなあ。

余談ですが、
第一部では火村助教授ですが、第二部では准教授に。
細かいことが気になるもので(笑


妃は船を沈める (光文社文庫)

妃は船を沈める (光文社文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/04/12
  • メディア: 文庫



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コースケ

もりん様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2012-05-26 21:15) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2012-05-26 21:16) 

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