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古城駅の奥の奥 [ミステリ]

山口雅也さんの御著書は初です。
そして本書は「ミステリーランド」の一冊。
「びっくり館の殺人」も同じく「ミステリーランド」でしたねえ。

まず本書を読んで思い出したのは
赤川次郎さんの「僕らの課外授業」。
同じく東京駅を舞台としたミステリーなのですが、
赤川さんのはさすがというか、少年少女のための「ミステリー」として
見事な作品でした。

さて本書も東京駅の隠された謎に迫る作品か?と思いつつ
読み進めていたのですが、
全く驚きの展開でした。
本来名探偵役を勤めるはずの夜之介叔父さんが忽然と消えてしまい、
同室には臨床心理士の伴平久の死体だけ・・・

構内の霊安室で死体を発見してから、どんな風になっていくのかと
思っていたのですが、上記の場面から一気に展開が変わり、
本当に驚きました。
ややネタバレになりますが、
本書は「ミステリーランド」の中でも一番ジュブナイル向けミステリだろうと確信(笑

陽太の後ろ盾になってくれる名探偵が居ないなら、その逆を召還するという
考えが実におもしろかった。一歩間違えば自分たちが危険なのになあ。

前半と後半でこれだけ内容の違う話は久しぶりに読んだ気がします。
推理小説と冒険小説の二つが同時に楽しめます。


古城駅の奥の奥 (講談社文庫)

古城駅の奥の奥 (講談社文庫)

  • 作者: 山口 雅也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/15
  • メディア: 文庫



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コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2012-06-19 16:12) 

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