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霧越邸殺人事件 [綾辻行人]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。
冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。
見え隠れする何者かの怪しい影。吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”で舞台に今、
恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる!
日本ミステリ史上に無類の光芒を放ちつづける記念碑的傑作、著者入魂の“完全改訂版”!!

館シリーズとは全く別で、新潮社からの出版となった本作。
正直なところ、存じ上げませんでした・・・・m(_ _)m
なので今回が初読です。

吹雪の山荘にひょんな事から迷い込む劇団「暗色天幕」の一行。
その山荘は周囲から「霧超邸」と呼ばれていた。

「こうした来客があったりすると、途端にこの家は動き始めます。」
的場女史の言ったこの一言や、邸宅のあちこちには劇団員の「名前」に関係する
ものが、「なぜか」散見される。
そんな不可思議な邸宅で、殺人が、しかも「見立て」殺人。

綾辻さん自身も仰っていますが、この物語は幻想とミステリが混じり合った
ものになっています。

個人的には見立て殺人が本書の中では愁眉。
これがあるどんでん返しとも関係するのですが、この見立ての謎、そして
上記述べた劇団員の「名前」がまさに結びつくんですね。
純粋に驚きました。

欲を言えば、この霧超邸の謎ももう少し明らかにしてほしかった。
邸宅の起こす幻想が、一連の殺人を引き起こしたと言えますしね。



霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/03/25
  • メディア: 文庫



霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下) (角川文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/03/25
  • メディア: 文庫



霧越邸殺人事件 (新潮文庫)

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/01/30
  • メディア: 文庫



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コメント 3

コースケ

うしこ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-05-03 22:46) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2014-05-03 22:47) 

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-05-04 15:33) 

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