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闇の喇叭 [有栖川有栖]

Amazonさんの紹介ページから。

私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本―。
女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、
母親はある事件を調査中、行方不明になる。
母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、
そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。
探偵の存在意識を問う新シリーズ開幕!

第二次世界大戦の結末が、微妙に変化した事により、
北海道が日本とは別の国となり、それにともない、
Amazonさん解説にあるように、「私的探偵行為」も禁止されている、
という流れです。
他にも外来語などを過度に使うのは禁止とされていて、
全く違う日本に住む人たちの物語です。

有栖川有栖さん、第三のシリーズ探偵である空閑純は、
名探偵だった両親に育てられたものの、母親はある事件の調査中に
行方をくらましてしまいます。そして、父親とともに、少しでも母親の情報が
集まると信じて、母の故郷に移り住むことに。

本書は中盤にかけてまでは、上記述べた現実とは違う日本の状況や、
空閑やその友人有吉景以子、小嶋由之ら三人の日常生活や
ちょっとした日常の謎がメイン。
その間に、彼女たちが住む多岐野で殺人事件が起こり、
北からのスパイも疑われる事から、中央警察の人間がやってきたり・・・と
物語自体は進展していきます。

そして終盤に、ついに純と父親は多岐野での殺人事件の解明に乗り出します。
そこにはある罠があるとは全く知らないまま・・・
事件は見事解決しますが、その結果<調律師>である父親は逮捕される事に。

殺人事件の謎もかなり練り上がっていて、あっと驚くものなのですが、
空閑純の方にどうしても気を取られ、このあと彼女はどうなるんだろうか
という事ばかり気になってしまいました(苦笑

それは本月刊行の「真夜中の探偵」で多少は明らかになるのでしょうか?


闇の喇叭 (講談社文庫)

闇の喇叭 (講談社文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/07/15
  • メディア: 文庫



闇の喇叭

闇の喇叭

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: Kindle版



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コメント 5

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-08-17 14:15) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2014-08-17 14:16) 

コースケ

とも~る様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-08-19 20:47) 

コースケ

くらいふ様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2014-08-22 23:31) 

コースケ

sakugiiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-08-24 22:31) 

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