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煙の殺意 [泡坂妻夫]

長らく絶版となっていた泡坂先生の短編集が先頃
3版が出され、購入しました。

本書は、どの短編も見事な出来映えで、非常に驚きました。
どれも色々な趣向で楽しませてくれるのはさすが。

解説等でも触れられている本作愁眉と言われる「椛山訪雪図」も
そのラストが鮮やかですが、
僕は敢えて推したいのは「紳士の園」。
亜愛一郎シリーズを思わせる作品で、
多武の山公園に起きた「とある変化」を見逃さず、
とんでもない事が起きると看破した近衛さんには敬意を表したい。
ただし、スワン鍋は非常にマズイ(笑

完璧な犯罪と思われたが、ある「意外」な所からそれが崩壊してしまう
「歯と胴」もオススメです。

東京創元社の本書紹介ページでは、
故北森鴻さんが「これまでもこれからも、僕の短編ミステリの大切なお手本です」と
推薦文を寄せています。
まさにその通りで、その凝った趣向をぜひご堪能ください。


煙の殺意 (創元推理文庫)

煙の殺意 (創元推理文庫)

  • 作者: 泡坂 妻夫
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 文庫



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コメント 4

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-08-26 23:44) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-08-27 21:00) 

コースケ

とも~る様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2014-08-27 21:01) 

コースケ

kteradaさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-10-08 21:26) 

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