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名探偵ポワロ「ヘラクレスの難業」 [海外ミステリ]

引退を考えたポワロは、
最後に自身の名前「エルキュール」にちなんだヘラクレスの12の
難業に挑む事に。

それぞれがヘラクレスの難業にちなんだタイトルが付されていますが、
独立した短編です。

その12ある短編の1つをドラマ化するのではなく、
あくまで「ヘラクレスの冒険」として12ある短編を1つのドラマにする、
というのが本作になるんだろう、と勝手にですが予想をしていました。

メインをはったのは「スチュムバロスの鳥」「エルマントスのイノシシ」
後者に出てきた殺人鬼マラスコーを物語の主軸に添えています。

そこにケルベロスやヒュポリュテの帯もきちんと登場します。

ポワロが引退を決意する序章部分を、うまく事件とからめ、
彼自身が再び探偵として立ち直る物語に「アルカディアの鹿」を導入しています。
物語は非常に悲しい結末に終わりますが、
この「アルカディアの鹿」で登場する男女が再び巡り会えた事が唯一の救い
だったかなと思います。

ロサコフ伯爵夫人の「娘」がこんな形で登場するとは。
「ビッグ・フォー」原作で伯爵夫人への切り札であった娘の存在が
こうした結末を迎えるとは意外でした。

物語の最中、ポワロは「灰色の脳細胞」を復活させ、
事件を解決しますが、マラスコーからは「うぬぼれたヘラクレス」と言われ、
背を向けるのではなく、前を向き逃げない事も「彼」に宣言します。
何となくこの辺りは「カーテン」に繋がる感じがしましたが、どうなんだろうか。

伯爵夫人との別れも辛いものでした。
ポワロと夫人の別れのシーンも「カーテン」をどうも意識してしまいます。

さて来週で最終回。いよいよですか。



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コースケ

Yuseumさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-09-30 20:57) 

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