SSブログ

眼鏡屋は消えた [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

部室で目覚めると、8年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。
どうやら母校で教師をしているらしい。おまけに親友の実綺が高二の文化祭前に亡くなっているなんて!?
二人で『眼鏡屋は消えた』を上演するべく奮闘していたのに。あたしは最も苦手としていた、
イケメンの元同級生・戸川涼介とともに真相を探る決意をしたが…。
ハイテンションな筆致で贈る、第21回鮎川哲也賞受賞作。

自分の記憶が8年間まるまる消えてしまっているという驚愕の事実を
微塵も感じさせない主人公の藤野千絵。
なんとか教師もこなし、親友である竹下実綺の死の真相を追う事に。

一番頼みたくない同級生の戸川涼介、登場がホームズの「唇のねじれた男」を
彷彿とさせました(笑

本作は親友である実綺の死と、彼女が書いた「眼鏡屋が消えた」の中の
モデルとされる橋本ワタルの事故死、この2つの謎を解いていくことになります。

実綺の死については、おそらくはだいたいの人が予想できたのではないかと
思います。
ただ、橋本ワタルの事故死だけで、この長編を引っ張ったのは
ちょっと(良い意味で)意外でした。
次々と謎が出て来る、という訳ではなく、あくまで最初の千絵の調査依頼
から少しもぶれずに淡々と調査を行っていき、少しずつ事実が
明らかになっていく過程は実に緻密でした。
最後は関係者を一堂に集めて推理を披露する涼介もさまになっています(笑

多少強引な所もあったかなと思いますが、良くまとまっていたと思います。
ただし、終わり方を良しとするか、後味悪しとするかは読んだ方次第でしょうね。


眼鏡屋は消えた (創元推理文庫)

眼鏡屋は消えた (創元推理文庫)

  • 作者: 山田 彩人
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/09/29
  • メディア: 文庫



眼鏡屋は消えた 第21回鮎川哲也賞受賞作

眼鏡屋は消えた 第21回鮎川哲也賞受賞作

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/09/30
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 4

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-11-07 22:56) 

コースケ

とも~る様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2014-11-07 22:57) 

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-11-07 22:57) 

コースケ

くらいふ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-11-22 14:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0