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高原のフーダニット [有栖川有栖]

臨床犯罪心理学者の火村英生と作家アリスが
活躍する有栖川さんの看板シリーズ。
文庫で久しぶりの登場ですね。

ただし、これまでのシリーズと違って
本作所収の短編はかなり「ひねり」が効いています。

「オノコロ島ラブソディ」はバカミスだと思う(笑
アリバイ崩しが焦点ですが、このトリックは思いつかないなあ。
確かに嘘は付いていない。

「ミステリ夢十夜」
「夢十夜」のミステリ版ですが、これもかなり奇抜。
味に関する何らかの障害を持つ面々が登場する一編が印象的。

表題作「高原のフーダニット」
あとがきで有栖川さん自身も述べられているように、
本書で唯一の<ストレートな本格ミステリ>。
まさに詰め将棋のような、火村の推理が冴えますが、
その結末はこれまでのシリーズとはひと味違います。
作家アリスがその心情を推理しますが、果たしてそれが正しいのかどうかは
不明なままです。

そろそろ今年読んだものをまた思い起こす作業に入ります(笑


高原のフーダニット (徳間文庫)

高原のフーダニット (徳間文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: 文庫



高原のフーダニット 徳間文庫

高原のフーダニット 徳間文庫

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2014/11/15
  • メディア: Kindle版



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コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-12-29 13:40) 

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