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水木しげる漫画大全集 『「コミックボンボン」版悪魔くん』&『「ガロ」掲載作品』 [コミック]

いよいよ悪魔くんが登場の8月の水木しげる大全集。

この「悪魔くん」はTVアニメと連動してたそうで、
アニメでの設定が本作に活かされたりしたそうです。

作品解説によると、悪魔くんには2系統あり、
1つは、松下一郎を主人公とする、革命を起こそうとする「悪魔くん」。
1つは、山田真吾を主人公とする、「人類が平和に暮らせる天国のような世界を地上に作る」
と言う目的で悪魔を使役する「悪魔くん」。

本作の「悪魔くん」は後者山田真吾の流れを汲む作品で、
登場するメフィスト二世の父親が、山田真吾の時に登場したメフィストという、
作品的にも繋がりがあります。

特に本書では悪事を犯す「黒悪魔」を退治する勧善懲悪なストーリー。
そして、東獄大帝という、倒すべき相手が見つかっていく話となっています。
アニメ版では、メフィスト二世と百目のイメージがとても強い印象しかなかった
のですが、本書を読むと、十二使徒がそれぞれに活躍していて、
また違った印象を受けました。

ところで「コミックボンボン」で連載されていたとは・・・記憶がない。
「コミックボンボン」といえば、「コロコロコミック」と並ぶ、
小学生必読の漫画誌で、私も当時読んでました。
確かにお小遣いの関係で、コロコロ優先だったからなあ・・・(苦笑

後者の『「ガロ」掲載作品」はシュールな作品が多いですね。
赤八はアニメ化が考えられていたそうですが、そこまで至らず。
残念です。ぽけっとまんに近い作品ですね。

本書所収の「怪奇死人帳」は「妖棋死人帳」のリライト作品。
水木作品では、このリライト・リメイク作品が結構多いのが一つの特徴です。
本作は死人帳を偶然手に入れた主人公と、死神のまさに生死をかけた
将棋が行われるのですが、唐突に登場する毒娘がまさに謎。
いや、結果的には主人公が毒草園の花見番になったことが、
彼の命を救ったので、良かったんでしょうが・・・

ふとしたことから、非常に恐ろしい、奇妙な世界に入り込んでしまう
というのが、この作品の面白さでもあるのかもしれませんね。


『コミックボンボン』版悪魔くん (水木しげる漫画大全集)

『コミックボンボン』版悪魔くん (水木しげる漫画大全集)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/08/03
  • メディア: コミック



『ガロ』掲載作品 (水木しげる漫画大全集)

『ガロ』掲載作品 (水木しげる漫画大全集)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/08/03
  • メディア: コミック



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