恋愛届を忘れずに [赤川次郎]
久しぶりの赤川先生作品。
4編収録のブラックユーモアミステリー。
「私への招待状」は突然送られてきた自分と会社の
同僚の結婚式への招待状という、奇妙な謎から物語が始まります。
花嫁シリーズでもありそうな話ですが、
本作は誰一人幸せになることができず終幕を迎えてしまいます。
見かけによらず度胸があり、悪びれることもなく、
自分のしたいように淡々と物事を進める主人公の太田利江。
最後は自身の疑心暗鬼に囚われてしまいました。
表題作「恋愛届を忘れずに」が唯一のハッピーエンドでしょうか。
どこか抜けている吉原和司とどんどん突き進むお嬢様の多田礼子の
コンビは、赤川作品の常連と言ってよい主人公像です。
起こる事件自体はあっさりわかると思いますが、
それ以上にこのコンビの活躍がさらに読みたかった。
「町が眠る日」はノンストップでいくつもの事件が起こる
ある団地の物語。
いくつも大変な事が起こっているのですが、終幕が実におもしろい。
「私からの不等記号」はもの悲しい作品。
しかし決して救いがない終わり方ではない所が赤川さんらしさでしょうか。
しかしこの作品も描かれたのは30年も前とはなあ・・・
ただただ驚くばかり。
4編収録のブラックユーモアミステリー。
「私への招待状」は突然送られてきた自分と会社の
同僚の結婚式への招待状という、奇妙な謎から物語が始まります。
花嫁シリーズでもありそうな話ですが、
本作は誰一人幸せになることができず終幕を迎えてしまいます。
見かけによらず度胸があり、悪びれることもなく、
自分のしたいように淡々と物事を進める主人公の太田利江。
最後は自身の疑心暗鬼に囚われてしまいました。
表題作「恋愛届を忘れずに」が唯一のハッピーエンドでしょうか。
どこか抜けている吉原和司とどんどん突き進むお嬢様の多田礼子の
コンビは、赤川作品の常連と言ってよい主人公像です。
起こる事件自体はあっさりわかると思いますが、
それ以上にこのコンビの活躍がさらに読みたかった。
「町が眠る日」はノンストップでいくつもの事件が起こる
ある団地の物語。
いくつも大変な事が起こっているのですが、終幕が実におもしろい。
「私からの不等記号」はもの悲しい作品。
しかし決して救いがない終わり方ではない所が赤川さんらしさでしょうか。
しかしこの作品も描かれたのは30年も前とはなあ・・・
ただただ驚くばかり。
31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2015-12-29 23:32)