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駆け落ちは死体とともに [赤川次郎]

Amazonさんの紹介ページから。

駈け落ちを決行した哲と明子のトランクからナント死体が―。
新生活を夢みて出発したのに、とんだことから殺人事件に巻き込まれた恋人たちを、
ユーモアタッチで描く青春推理。

「華麗なる探偵たち」を購入した時に同時購入しました。
こんなの出てたのかあと。

表題作は紹介ページの通り、青春推理なのですが、
他の短編は中々艱難入り交じり、イヤミス的というか、
現実でも起こりえそうな話も多く。

特に最初の「交換日記」と次の「善の研究」は
読後感があまりよくありません。
ただ、後者は現実社会でも十二分に起こりうる話で、
それが余計に恐怖感を与えてくれます。

「霊魂との約束」はオカルト的な話かと思いきや、
主人公の本当の内面が現れたともいえるのでは無いでしょうか。

「命のダイヤル」は心温まる作品。
親の支配から逃れられない自殺を告げてきた島崎より、
部下で密かに慕っていた河本美津子や大学時代の同期である
目尻や倉田といった人々の行動は、今の時代ではほとんど
考えられない気がします。

赤川次郎作品はまだまだ未読も多いので、
今後も楽しみです。


駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 文庫



駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1983/06/20
  • メディア: Kindle版



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コメント 5

コースケ

はじめてのDORAKENさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2016-10-08 12:34) 

コースケ

ミホ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2016-10-08 12:35) 

Yuseum

コースケさん、こんばんは。ごぶさたです( ^^)/
「駆け落ちは死体とともに」、中学の時に読んだのを思い出しました。赤川次郎さんは中学の時にハマっていたので。
表題作はなんとなくしか覚えていませんが、『交換日記』と『善の研究』は今でもはっきりと覚えています!
『善の研究』は、結構前に1時間ドラマ化されていたようで、2〜3年前にたまたま再放送のこのタイトルを見かけて、これは?! と思ったら、やはり赤川さん原作でした。
『命のダイヤル』も、内容はそれほど覚えていないのですが(__;)、心温まった感じは何となく思い出しました。

by Yuseum (2016-10-16 00:58) 

コースケ

Yuseumさま、nice!&コメントありがとうございます。
ご無沙汰しております!お会いできて(?)
うれしいです。

ドラマになってたんですかーいや、驚きです。
あの後味悪いのをよくもまあ・・・

ポワロ『モノグラム殺人事件』文庫で出ましたねえ。
読むかどうか、悩み中です。
by コースケ (2016-10-16 21:55) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2016-10-16 21:56) 

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