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蜂に魅かれた容疑者 [大倉崇裕]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが
人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。
平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の
「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。

新興宗教団体にかかわる事件で、須藤警部補を総務部総務課(動植物係)への
異動を命じた鬼頭管理官が撃たれて入院するというやや衝撃的な事件から物語は
始まります。

新興宗教の事件と都内近郊の蜂被害とが、一体どういう関係なのか、
これが最後まではっきりと結びつかず、最後の最後まで一番大きな謎として
残ります。これが実に上手い。
蜂によって都内をパニックに陥れる、という所までは推理できるものの、
それにより新興宗教団体本部への強制捜査を防ぐことが、どうしてもイコールで
繋がらないのです。

また須藤警部補は最後にある「どんでん返し」な推理を思いついてしまうのですが、
これが真相への伏線として極めて有効で、「小鳥を愛した容疑者」から続く
本シリーズの大きな仕掛けだったのか!と思わずうなってしまいました(笑

本書では「動植物係」誕生の話、さらには次作との絡みなども盛り込まれています。

ところで、薄巡査の制服姿はどこへ行っても勘違いされるようで、
ここは全くビジュアルが浮かばず、わかりにくい(苦笑

次作も楽しみです。


蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: 文庫



蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: Kindle版



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コースケ

サイトー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2017-02-25 02:23) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2017-03-05 01:18) 

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