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消人屋敷の殺人 [深木章子]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

明治初頭、日影一族の棟梁の隠居所だった武家屋敷が官憲に包囲されたが、一族は忽然と姿を消した。
奇怪な伝承に彩られ、断崖絶壁の岬の突端に建つこの館を人は「消人屋敷」と呼ぶ。
ここに隠遁する覆面作家を訪ねた女性編集者が失踪、三ヵ月後、謎の招待状で五人の関係者が集まった。嵐で巨大な密室となり、また不可解な人間消失が起こる。
読者を挑発する本格ミステリ長篇、驚愕の結末!

ちょっと日にちが空いてしまいました。
『猫には推理がよく似合う』以来の、深木章子先生の作品です。
タイトルに惹かれて購入。
以下、ややネタバレあり。



屋敷の名称にまつわる日影一族の伝説は、そんなに大した話ではなく(失礼!)
まあ、そうだよね、という位でしょう。
それよりも、もう一つの「消人」の意味の方が面白いですね。
単に当主がサディストだったのか、それとも空を目指したのか・・・
新城の推理が正しければ、後者になりますが、果たして?

肝心の屋敷で起こった殺人事件ですが、ここは叙述トリックで、
うまく騙しをいれてます。
しかし、最後に新城誠が、新城篤史と幸田淳也のある関係を真っ向から否定した場面が
あるのですが、そうすると、暗闇の屋敷の一間で、
二人で過ごした場面がどうもしっくりこないんですよね・・・
これも結局謎のまま。ただし、誠の否定は篤史が消人屋敷に住む前の篤史、の認識なので、
彼らの生活がどうであったかは、実は物語に描かれた場面から想像するしかないのですが。

これを読んで、講談社文庫の深木章子先生の作品も購入してみました。


消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)

消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)

  • 作者: 深木 章子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/04/25
  • メディア: 文庫



消人屋敷の殺人

消人屋敷の殺人

  • 作者: 章子, 深木
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/10/20
  • メディア: 単行本



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コメント 7

コースケ

鉄腕原子さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-06-21 00:32) 

コースケ

@ミックさま、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-06-21 00:32) 

コースケ

ストックン様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-06-21 00:32) 

コースケ

サイトー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-06-21 00:33) 

コースケ

とも~る様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-06-21 00:33) 

コースケ

ネオ・アッキー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-06-21 00:33) 

コースケ

31様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-06-21 00:34) 

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