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鬼畜の家 [深木章子]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

我が家の鬼畜は、母でした―保険金目当てで次々と家族に手をかけた母親。巧妙な殺人計画、
殺人教唆、資産収奪…唯一生き残った末娘の口から、信じがたい「鬼畜の家」の実態が明らかにされる。人間の恐るべき欲望、驚愕の真相!第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞、
衝撃のデビュー作。

以下、ややネタバレ。





このところ深木さんのご著書を読むことが増えたので、
デビュー作から購入してみました。

本書は、元警察勤めの探偵が、北川家の生き残りの娘からの依頼により、
北川家関係者からの証言を集めていく、という構成。
生き残りの娘との会話以外では、探偵(榊原)は登場せず、
関係者の証言のみで大半が構成されているという、中々珍しい小説です。

というか、この構成そのものが大きなトリックでもあるんですよね。
個人的にこのトリックが最も秀逸。木の葉は森に隠せ、まさにこの言の通り。

タイトルの意味するもの、物語の最初と最後で大きく異なるのが印象的。
母親の郁江の最初の境遇などはひどいなあと思いますが、
その後の彼女の行動はまさに非道。
妹の養子縁組先の事件が一番衝撃を受けたなあ・・・

亜矢名と由紀名の、あのトリック。実際に上手くいくのかどうか、
そこがちょっと気になりました。

このタイトルで購入を躊躇っている方もおられるかもしれませんが、
ミステリ好きなら、ぜひ購入をお勧めします。


鬼畜の家 榊原シリーズ (講談社文庫)

鬼畜の家 榊原シリーズ (講談社文庫)

  • 作者: 深木章子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/05/09
  • メディア: Kindle版



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コースケ

皆様、いつもご訪問&nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-08-10 18:34) 

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