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エラリー・クイーンの冒険 [海外ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

犯罪学の講師になったエラリーが、学生たちと推理を競う「アフリカ旅商人の冒険」、
サーカスの美姫殺しを扱った「首吊りアクロバットの冒険」、
切れ味鋭いダイイングメッセージもの「ガラスの丸天井付き時計の冒険」、
『不思議の国のアリス』の登場人物に扮した人々が集う屋敷での
異様な出来事「いかれたお茶会の冒険」など、
名探偵の謎解きを満喫できる全11編の傑作が並ぶ巨匠クイーンの第一短編集。
初刊時の序文を収録した完全版。

またまた久しぶりの更新です。
ところで、実はエラリー・クイーンの著書も初読です(汗)

元々の原題が僕には分からないのでなんとも言えないのですが、
収録作品が全て「冒険」で統一されているのが、なんか良いです。

また、法月綸太郎さんを先に読んでいたので、どうしてもエラリーが綸太郎で
想像してしまいます(苦笑)
とはいえ、エラリー・クイーンは常に自信満々。本書所収のどの事件においても、
この姿勢は全く崩さないところがまた良いですね。

オススメ、非常に難しい。「見えない恋人の冒険」「チークのたばこ入れの冒険」
「双頭の犬の冒険」・・・ここに挙げただけでなく、どれも粒そろいの作品です。
意外性を突いてきている「ひげのある女の冒険」。
「ガラスの丸天井付時計の冒険」はダイイング・メッセージものの快作ですが、
それ以上に犯人が自滅した誕生日プレゼントのメッセージがお見事。
彼しか犯人たり得ないという、素晴らしい証拠品。

最初の「アフリカ旅商人の冒険」は多重解決ものですが、
ここからすでに、極めて緻密な論理を組み立てて、犯人を指摘するエラリーの姿が描かれます。

「首吊りアクロバットの冒険」は、なぜわざわざロープを凶器に選んだのか?がポイント。
この謎を丁寧に解き明かしていきます。

この作品でエラリーは「火を見るよりも明らかだったんですよ」と父親との会話で話しますが、
基本、エラリーにとって全ての事件はこれに該当しているのではないかと思わせるほど、
所収作品での、彼の推理は素晴らしい。
続編の新冒険も楽しみです。



エラリー・クイーンの冒険【新訳版】 (創元推理文庫)

エラリー・クイーンの冒険【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/07/20
  • メディア: 文庫



エラリー・クイーンの冒険 (創元推理文庫 104-15)

エラリー・クイーンの冒険 (創元推理文庫 104-15)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/09/12
  • メディア: 文庫



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コメント 6

コースケ

31様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-09-17 22:06) 

コースケ

鉄腕原子様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-09-17 22:19) 

コースケ

@ミック様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-09-17 22:19) 

コースケ

サイトー様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-09-17 22:20) 

コースケ

むうぴょんこ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-09-27 19:03) 

コースケ

ゆーじあむ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-25 18:31) 

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