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7人の名探偵 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念して
出版されたアンソロジーが、ついに文庫化。
綾辻行人、歌野晶午、法月綸太郎、有栖川有栖、我孫子武丸、山口雅也、麻耶雄嵩、
新本格第一世代のレジェンド作家七人の夢の競演。
「名探偵」をテーマに書かれた各作家の個性あふれる短編集。


待望の文庫化!
それにしても『十角館の殺人』から早30年ですか。
時が経つのは早いもので、第一線で活躍されてこられた方も、もうすぐ還暦の方も居るという。
新たな世代が登場しているのはうれしいことですが、やはりこのムーヴメントを
生み出したこの7人の方々の作品、特に綾辻さん、有栖川さん、法月さん、我孫子さん
などは、私にとっては別格です。

私の世代ですと、『金田一少年の事件簿』で、ミステリに触れ、新本格へ入っていった
人も多いのではないかと思います。
個人的極めつけは、我孫子さん原作・監修の「かまいたちの夜」。
サウンドノベルという新ジャンルを開拓しただけでなく、ミステリの面白さを
教えてくれたSFCソフトです。
(『あなただけのかまいたちの夜』2冊共、抜群に面白いです。)

さてまあ昔を思い出すのもあれなので。
本作で変わらずの論理展開をみせてくれるのは有栖川有栖先生の「船長が死んだ夜」
悩む名探偵ここにあり!を示してくれた法月綸太郎先生の「あべこべの遺書」
このあたりが個人的オススメ。

麻耶雄嵩先生のメルカトル鮎シリーズ、実は初読です(汗)
いや、これがシリーズお馴染みの展開なのか?犯人は分かった。しかし説明が超不足!(笑

我孫子先生は変化球的作品で、仮想世界におけるシャーロック・ホームズと
モリアーティ教授を描きます。
仮想世界と書きましたが、すでに現実世界でも起こりうる事象なのかもしれません。
しかし、バグ的な要素で速水三兄妹や鞠小路鞠夫を入れてみたりしたら、
果たしてどうなっていただろうか??


そして最後を締めくくるのはやはりこの人、綾辻行人先生。
この話、どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのか?
ちなみに綾辻さんが出会った人物はすぐにわかりました(笑
ある意味すごい出会いだよなあ・・・

皆さん、作品を生み出すのは本当に大変だと思いますが、
これからもどうぞお体に気をつけて、新本格作品で楽しませてください。


7人の名探偵 (講談社文庫)

7人の名探偵 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: Kindle版



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コメント 6

コースケ

鉄腕原子様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-14 22:48) 

コースケ

@ミック様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-14 22:48) 

コースケ

ネオ・アッキー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-14 22:48) 

コースケ

31様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-14 22:48) 

コースケ

SORI様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-14 22:49) 

コースケ

むうぴょんこ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-10-14 22:49) 

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