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コロッサスの鉤爪 [貴志祐介]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

何者かに海中深くへ引きずり込まれた元ダイバー。無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような
不審な傷が残されていた。現場は、ソナーで監視され、誰も近づけないはずの“音の密室”。
事件の調査依頼を引き受けた、防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、
大海原に隠された謎に挑む!(「コロッサスの鉤爪」)。表題作ほか計2編収録。
『ミステリークロック』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。

超がつくほど久しぶりの防犯探偵シリーズ!
2冊同時刊行(分冊ですが)はうれしいですね。

しかし、久しぶりに読んだけど、弁護士の青砥純子先生は、いつの間にか
コメディリリーフ的な位置になってたんですね・・・(笑
とはいえ、彼女とのやりとりから榎本の推理も構築されていくのもまた良い。

『鏡の国の殺人』は、「不思議の国のアリス」の続編、「鏡の国のアリス」を
モチーフにした作品。
これを読んでいるとき、『アリス殺し』等で人気を博した小林泰三さんがお亡くなりに
なったとのニュースに接しました・・・ショックです。ご冥福をお祈りいたします。

辻御大の「アリスの国の殺人」など、アリスはかなり日本のミステリでも
よく使われる作品ですね。
本作は萵苣根功のキャラクターが秀逸!いや、まさか本名ではないと思いますが、
彼が事件解決に果たした役割が非常に大きいだけに、それだけにこのキャラクターは良い。
次作にもぜひ登場してもらいたいけど、アリス関連だからなあ・・・

表題作は海を密室にするという、壮大なミステリです。
当時流行(?)していたダイオウイカまで登場します。

しかし、このトリックを解ける人はいないでしょうね。
魚の特色なども組み込んでいてその点も非常におもしろいのですが、
このトリックは暴けない。

次は『ミステリークロック』を読みます!


コロッサスの鉤爪 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)

コロッサスの鉤爪 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/11/21
  • メディア: Kindle版



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コースケ

鉄腕原子様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-12-10 20:39) 

コースケ

@ミック様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-12-10 20:39) 

コースケ

サイトー様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-12-10 20:39) 

コースケ

31様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-12-10 20:40) 

コースケ

ふるたによしひさ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-12-15 22:19) 

コースケ

むうぴょんこ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-12-15 22:19) 

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