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小鳥を愛した容疑者 [大倉崇裕]

ぜひともシリーズ化を希望する一冊。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

警視庁捜査一課で活躍していた鬼警部補・須藤友三。
ある現場で銃撃を受けて負傷し、やむなく最前線を離れることに。
数ヵ月後、リハビリも兼ねて容疑者のペットを保護す
る警視庁総務部総務課動植物管理係に配属され…た途端、今まで静かだったこの部署に、
突如、仕事の依頼が次々と舞い込む。
刑事時代にはあり得なかった現場、に“驚愕”の須藤。動植物保護だけのはずが、
なぜか事件の捜査にまで踏み込むハメになり、腕がなる!?
元捜査一課・鬼警部補の前に立ちはだかったもの。それは可愛くも凶暴な小鳥だった--

容疑者となった者の家で飼われていた動植物たち。
確かにどうするのか、どうなるのかよくわかりませんね。
実際の制度はどうなってるんだろうか。

とまあ現実的な感想は置いておき(笑
実におもしろいです。
新米巡査の薄圭子巡査は動植物の事には類い希なる知識と推理を
発揮しますが、それ以外はからきしダメ。
そこを鬼警部補の須藤がフォローしつつ、
容疑者あるいは被害者の飼っていた動物から見事に事件を解決してしまう。
捜査一課顔負けのコンビです。
とにかく登場する動物の蘊蓄がたくさん出てきたり、
毎度須藤が薄巡査に会いに行くと別の動物が保護されていて
一悶着あったりと。
事件の方も一見単純に見えるものの、そこを薄巡査が動物視点(?)
で見抜いていきます。

そしてこの須藤の異動と薄巡査採用そして彼らへの事件依頼に
絡んでいたのが、タヌキ、ではなく(笑)鬼頭管理官。
彼がどういう考えで須藤を配置したのか、薄巡査を採用したのか?
単に須藤のリハビリだけとは思えません。
ぜひ続編でこのタヌキ管理官の真意も知りたいところです。

ところで「福家警部補」第二弾の文庫化はまだなのかなあ。



小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)

小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/15
  • メディア: 文庫



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コメント 4

コースケ

いっぷく様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2013-01-16 21:42) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2013-01-16 21:43) 

コースケ

kenkenさま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2013-01-30 16:05) 

コースケ

ハンタさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2013-02-05 23:05) 

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