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ぼくの「このミス」2020 [ミステリ]

滑り込みセーフということで、今年読んだ中でもオススメを。

東川篤哉『探偵さえいなければ』


探偵さえいなければ 烏賊川市シリーズ (光文社文庫)

探偵さえいなければ 烏賊川市シリーズ (光文社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/01/09
  • メディア: Kindle版



やはり烏賊川市シリーズは面白い。東川先生のシリーズの中では随一。
タイトルも実は「いなければ」の意味が異なる短編を含んでいて、捻りも見事です。



櫻田智也『サーチライトと誘蛾灯』


サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫)

サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫)

  • 作者: 櫻田 智也
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/04/21
  • メディア: 文庫



泡坂妻夫路線という、誰にも真似できない作品・文体を見事に継承した作品。
「とぼけた会話」と何の脈絡もない描写を、一本の線に繋げていく(収斂させていく)
極めて高度な技術をもつ作者さんです。
次回作も本当に楽しみです。

有栖川有栖『インド倶楽部の謎』


インド倶楽部の謎 国名シリーズ (講談社文庫)

インド倶楽部の謎 国名シリーズ (講談社文庫)

  • 作者: 有栖川有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/09/15
  • メディア: Kindle版



ロジックと<詰め将棋>のような推理を堪能できる、もはや語るまでもない作品。
本作品の特徴は前世という、論理的証明のしようがないが、実は事件の核心を
突いているという意欲作ではないでしょうか。

小林泰三『クララ殺し』


クララ殺し 〈メルヘン殺し〉シリーズ (創元推理文庫)

クララ殺し 〈メルヘン殺し〉シリーズ (創元推理文庫)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: Kindle版



前作『アリス殺し』を逆手に取った作品。
探偵役ではなく、ワトソン役が続投するという珍しいシリーズでもあり、
『ドロシィ殺し』『ティンカー・ベル殺し』の文庫化が望まれます。
一方で、小林泰三先生の訃報に接し、もう新たな作品を読むことが
できないことが残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。

大阪圭吉『死の快走船』


死の快走船 (創元推理文庫)

死の快走船 (創元推理文庫)

  • 作者: 大阪 圭吉
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 文庫



「奇妙な味」多めな作品集ですが、表題作は見事に本格ミステリでもあり、
読んでない方は損してます。必読です。

来年も良いミステリに出会う事、新型コロナウイルスが終息することを祈りつつ。
皆様、良い年をお迎えください。


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2021本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

インタビューは『修羅の家』で衝撃を与えた我孫子武丸、超新星・阿津川辰海の二本立て。
そして、こんな時だからがっつり読みたい、研究会みずからセレクトした迷いなしの
「ガチ推し本」特集!毎年話題の国内・海外「本格」ランキングも激動の予感!

いつもは『このミス』と一緒に紹介していますが、今年は『このミス』で
色々と書くことがあったので(笑)、別立てに。

改めて、「本格」ミステリとは何なのか。それが本書には求められるものでしょう。
『透明人間は密室に潜む』、阿津川辰海さんの作品はこれまで未読なのですが、
これは文庫化したら読んでみたい作品。
そして第2位は『蟬かえる』、泡坂妻夫の系譜を継ぐ櫻田智也さんの作品です。
本書は『このミス』でも指摘されていましたが、泡坂妻夫のパスティーシュ的なものから
完全に脱しているとのことで、文庫化が楽しみです。

本書では、映像ミステリ、ライトノベルミステリ、ミステリコミックなどの特集が
やはり『このミス』と違うところで、このあたりを読むのも楽しみの一つです。
インタビューの我孫子武丸先生のは「かまいたちの夜」にも当然触れていて、
じっくり拝読させていただきました。
それにしても、『殺戮にいたる病』から今年の『修羅の家』と、話題作をしっかり
発信されているのはさすがです。
一方で、人形シリーズや速水三兄妹シリーズも新作が読みたいなあと思ったり。

コロナ禍ということもあり、それぞれの分野ごとの推し作品が紹介されているのも良い。
改めてこれ読んで見ようと思う作品も。

年末はこの2つを読んだ上で、さらに積ん読をこれから読んでいきたいと思います。


2021本格ミステリ・ベスト10

2021本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2020/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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このミステリーがすごい!2021年版 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

32年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。
巻頭は100巻目前「名探偵コナン」大特集!ミステリーの視点から見た「名探偵コナン」
を徹底解析します。各業界人も注目する2020年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20を
はじめ、作家生活20周年を迎えた伊坂幸太郎特集、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイ
など、人気コンテンツも充実の一冊です。

今年もこの季節がやってきました!
今年の表紙は、ついにこの人、江戸川コナン!コミックス100巻目前ということで、
青山剛昌先生へのインタビューや、アニメ版&映画版の脚本を手がける
辻真先御大と大倉崇裕先生の対談、ミステリー作家と名探偵コナン、大学ミス研が選ぶ
名探偵コナンベストエピソード等々・・・まさにコナン尽くし!

かつて、私が若かった時に、週刊少年マガジン&週刊少年サンデーを発売日水曜に
毎週購入していたことを思い出します。
マガジンはもちろん「金田一少年の事件簿」、サンデーは「名探偵コナン」
ミステリーコミック人気爆発の時期です。

先生とのインタビューでは「霧天狗」や「鳥取クモ屋敷の怪」が出ていて、懐かしいなあと。
後者は動機がね、あまりにも・・・
前者は、トリック完成までにバレないのか?というのと、被害者は本当に濡れないのか
というのが、当時から気になってました。

辻御大はもう長く「コナン」に関わっておられますが、今年はやはり
御年88歳にして、「たかが殺人じゃないか」がこのミス第1位という快挙!
その構想力や行動力、いや諸々含めてすごいの一言。
東京創元社さんはこれを機に、ポテト&スーパー初期3部作だけでなく、
全てを是非文庫化復刊お願いします。

今年は10位までみると、綾辻行人先生、大沢在昌先生、若竹七海先生とベテラン勢が
ランクインで、まだまだ若手には負けられんという意気込みを感じます。
20位以内では、平石貴樹先生の新シリーズが気になります。

そして「私の隠し玉」。
大山誠一郎先生が書かれる文庫の解説とは何なのか。ものすごく気になります。
ちなみに「ワトソン力」、文庫化したら買います。
倉知淳先生!ついに待望の猫丸先輩最新刊が今月発売!うれしい限り。
しかし文庫化まで待っていられるか・・・うーん。
二階堂黎人さんの合作「双屋敷殺人事件」も目を惹きました。

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、なるべくステイホームを保ちつつ、
紹介されていたミステリーや積ん読本になっているミステリーを読みながら、
年末年始も過ごせればと思います。


このミステリーがすごい! 2021年版

このミステリーがすごい! 2021年版

  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: Kindle版



たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

  • 作者: 辻 真先
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: Kindle版




その裁きは死 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)

その裁きは死 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/09/10
  • メディア: Kindle版



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7人の名探偵 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念して
出版されたアンソロジーが、ついに文庫化。
綾辻行人、歌野晶午、法月綸太郎、有栖川有栖、我孫子武丸、山口雅也、麻耶雄嵩、
新本格第一世代のレジェンド作家七人の夢の競演。
「名探偵」をテーマに書かれた各作家の個性あふれる短編集。


待望の文庫化!
それにしても『十角館の殺人』から早30年ですか。
時が経つのは早いもので、第一線で活躍されてこられた方も、もうすぐ還暦の方も居るという。
新たな世代が登場しているのはうれしいことですが、やはりこのムーヴメントを
生み出したこの7人の方々の作品、特に綾辻さん、有栖川さん、法月さん、我孫子さん
などは、私にとっては別格です。

私の世代ですと、『金田一少年の事件簿』で、ミステリに触れ、新本格へ入っていった
人も多いのではないかと思います。
個人的極めつけは、我孫子さん原作・監修の「かまいたちの夜」。
サウンドノベルという新ジャンルを開拓しただけでなく、ミステリの面白さを
教えてくれたSFCソフトです。
(『あなただけのかまいたちの夜』2冊共、抜群に面白いです。)

さてまあ昔を思い出すのもあれなので。
本作で変わらずの論理展開をみせてくれるのは有栖川有栖先生の「船長が死んだ夜」
悩む名探偵ここにあり!を示してくれた法月綸太郎先生の「あべこべの遺書」
このあたりが個人的オススメ。

麻耶雄嵩先生のメルカトル鮎シリーズ、実は初読です(汗)
いや、これがシリーズお馴染みの展開なのか?犯人は分かった。しかし説明が超不足!(笑

我孫子先生は変化球的作品で、仮想世界におけるシャーロック・ホームズと
モリアーティ教授を描きます。
仮想世界と書きましたが、すでに現実世界でも起こりうる事象なのかもしれません。
しかし、バグ的な要素で速水三兄妹や鞠小路鞠夫を入れてみたりしたら、
果たしてどうなっていただろうか??


そして最後を締めくくるのはやはりこの人、綾辻行人先生。
この話、どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのか?
ちなみに綾辻さんが出会った人物はすぐにわかりました(笑
ある意味すごい出会いだよなあ・・・

皆さん、作品を生み出すのは本当に大変だと思いますが、
これからもどうぞお体に気をつけて、新本格作品で楽しませてください。


7人の名探偵 (講談社文庫)

7人の名探偵 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: Kindle版



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死の快走船 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

白堊館の建つ岬と、その下に広がる藍碧の海。美しい光景を乱すように、
海上を漂うヨットからは無惨な死体が発見された……堂々たる本格推理を表題に据え、
早逝の探偵作家の魅力が堪能できる新傑作選。
愛憎の末に行き着く水中の惨劇を描いた犯罪奇譚「水族館異変」、
午後三時に急行列車三等車の三両目を利用する怪しげな旅行団体をめぐる「三の字旅行会」、
相次ぐ広告気球脱走事件に隠された奸計をあばく防諜小説「空中の散歩者」など
多彩な作風が窺える十五の佳品を選り抜く。

初めて読む作家さんです。
読んでいる途中で、『とむらい機関車』を購入しなかったことを後悔しました。
戦前に書かれたもの、確かにそうですがそんな古さを感じさせない作品群。

表題作「死の快走船」は本格ミステリ。秀作でしょう。
フーダニットをど真ん中からいき、探偵が緻密な推理を重ねていきます。
犯人当てもですが、最後の動機や事件の背景もかなり凝っていて、素晴らしい。

さて、本格ミステリというのをどう定義するかという問題になりますが、
この表題作以外は、江戸川乱歩の言う「奇妙な味」に属する作品が多い印象。

「求婚広告」などは、ドイルの「赤毛組合」を彷彿とさせる作品で、
ラストもハッピーエンドというのも良いです。
しかし、求婚広告かあ。今の時代にやったらどうなるのだろうか。
「人喰い風呂」もこれまた「赤毛組合」に近いのですが、これだけは結末が分かりました。
面目躍如(笑

「正札騒動」も同系統ですが、こちらは鮮やかなラスト。
本作愁眉挙げたいのは「三の字旅行会」。これは実に良く出来ている作品で、
奇妙な案内人の語る聞くも涙語るも涙に近い、これまた実に奇妙な話。
あの場で瞬時にストーリーを思いついたとすれば天才です。

「空中の散歩者」は本格ミステリといって良いと思うのですが、
本作は時代背景が色濃く出ている作品でもあります。
よくよく考えてみると、犯人はすぐわかるのですが、ホワイダニットが
全くわからないので、上手いなあと感じました。

こういう短編集を読んでいると、幸せな気分になれますね。
いよいよ読書の秋なので、色々とまた読みたいと思います。


死の快走船 (創元推理文庫)

死の快走船 (創元推理文庫)

  • 作者: 大阪 圭吉
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 文庫



死の快走船 (ミステリ珍本全集04)

死の快走船 (ミステリ珍本全集04)

  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2014/07/07
  • メディア: 単行本



大阪圭吉 作品全集

大阪圭吉 作品全集

  • 作者: 大阪 圭吉
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/07/26
  • メディア: Kindle版



銀座幽霊 (創元推理文庫)

銀座幽霊 (創元推理文庫)

  • 作者: 大阪 圭吉
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2001/10/25
  • メディア: 文庫



とむらい機関車

とむらい機関車

  • 作者: 大阪 圭吉
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2012/10/02
  • メディア: Kindle版



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夕暮れ密室 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

遅刻厳禁!明日、晴れるといいね―文化祭前夜、そう言い残した少女は、
翌朝、密室状態のシャワールームで死んでいた。少女は、栢山高校バレー部マネージャーにして
男子生徒憧れの的、森下栞。遺書が発見され自殺として処理されそうになる中、
疑念を持ったバレー部員やクラスメイトの、真実を追う推理が始まる。
立ちはだかる二重密室と若者ならではの痛みと殺意。
横溝正史ミステリ大賞選考委員が奮い立った、傑作青春ミステリ。

いつも拝読している31様のブログにて紹介されていて、気になったので購入しました。

登場人物紹介のところに、森下栞:名探偵だが・・・。制服のスカートを翻し、颯爽と走る。
と説明されているのですが、なんと被害者は彼女という!名探偵が・・・

各章は登場人物ごとの章立てになっていて、各人の内面も窺い知れて中々良く、
個人的には桜井秋人の章がいいですね。いや、彼はいい(笑

久保田和志の密室解説は、思わずなるほどと思ってしまうくらい、良く出来ている推理ですが、
最後に探偵役が明かす真の密室解説は思わず唸ってしまいました。
密室とタイトルに入っているので、それだけにプレッシャーが大きいと思いますが、
いやあお見事。北村薫先生、綾辻行人先生がどうしても本にしたいという意向を
示したのも頷けます。全くの個人的意見ですが、綾辻先生はこの手の密室は好きそうです。

森下栞が男子生徒憧れの的であり、節々にそうした描写が出てくるなど、
そして結果的にこれが殺害動機の1つでもあるのが青春小説な側面なのでしょう。
ラストにはもう1つ大きな犯人のウソが暴かれるのですが、これもまた同じ。
犯人と周囲、そして被害者の想い、それぞれがすれ違ってしまい、
こんな悲しい事態を招いてしまったのです。

しかし、ピッキングの技術を丸々と信じていたなあ。最後まで(苦笑)


夕暮れ密室 (角川文庫)

夕暮れ密室 (角川文庫)

  • 作者: 村崎 友
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/09/22
  • メディア: 文庫



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ぼくの「このミス」2019 [ミステリ]

今年2019年もついに最後を迎えました。
というわけで、今年読んだミステリで、私の「このミス」を

芦沢央『許されようとは思えません』
『今だけのあの子』もそうなのですが、芦沢先生の作品は短編が極上な気がします。
イヤミスと一言ではとても言い切れない、深い趣向の作品集です。


許されようとは思いません (新潮文庫)

許されようとは思いません (新潮文庫)

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/05/29
  • メディア: 文庫



許されようとは思いません(新潮文庫)

許されようとは思いません(新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/06/01
  • メディア: Kindle版



我孫子武丸『裁く眼』
ひさしぶりの我孫子先生。
タイトルがまさに本書の内容を表しているというのは、実は中々ありません。
しかし、続編が出てほしいのですが、これまた中々難しいのかなあ・・・
あ、人形シリーズや速見三兄妹シリーズでも大丈夫です!(笑


裁く眼 (文春文庫)

裁く眼 (文春文庫)

  • 作者: 我孫子 武丸
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/06/06
  • メディア: 文庫



裁く眼 (文春文庫)

裁く眼 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/06/06
  • メディア: Kindle版



有栖川有栖『狩人の悪夢』
これはもう語るまでもない作品。派手さはありません。
しかし、とことんロジックで読ませるミステリは、有栖川有栖先生をおいて
他にいないのではないでしょうか。
火村&作家アリスは毎年に近いくらい刊行があってうれしいのですが、
ソラシリーズもそろそろお願いします。


狩人の悪夢 (角川文庫)

狩人の悪夢 (角川文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: 文庫



狩人の悪夢 「火村英生」シリーズ (角川文庫)

狩人の悪夢 「火村英生」シリーズ (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: Kindle版




というわけで、来年も良いミステリに出会えることを祈りつつ、
皆様、よいお年をお迎えください。
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このミステリーがすごい!2020年版 [ミステリ]

『本格ミステリ・ベスト10』に続く、年末の定番。

「このミス」第1位の「屍人荘の殺人」映画公開直前ということで、
そちらの特集にやたらとページを割いている印象。

白石さんのインタビューとかもそこまで割かなくてもなあ・・・という。
紙面構成をもっとまじめに考えてくれ。

ただし、そんな中でも本書が買いなのは、レジェンド対談と題された
皆川博子先生と辻真先先生のまさにレジェンド対談が掲載されているところ。
これは必読で、ものすごく楽しめました。

辻先生のご尊顔、初めて見ました。東京創元社は<ポテト&スーパー>シリーズを
全て文庫化発売してくれ!いつまで待たせるんだ!!

皆川先生が少し体力が落ちてきて、もう次が最後というような事をお話されていた
のが、少し寂しく感じましたね。もちろん御両者ともこの御年齢で
ミステリーをご執筆されているのはすごいことなのですが・・・寂しいことです。

しかし、相変わらず『本格ミステリ・ベスト10』とランキングが違って面白いですね。
一方で、私の隠し玉は、『本格ミステリ』の近況報告と重なるので、なんとかならんものか。

出版社の海外ミステリ隠し玉は良いのですけどね。

それにしても今年は新進気鋭、新世代の作家さんたちが活躍された1年という気がしますね。
来年も面白いミステリをどうかよろしくお願いします。



このミステリーがすごい! 2020年版

このミステリーがすごい! 2020年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: 単行本



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2020本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

今年も発売の時期がきましたねえ。

本書を読めばわかるのですが、改めて(笑)書いてみます。

有栖川有栖さん、法月綸太郎さん、そして島田荘司さんと
御大と、そして新本格第1世代、第2世代の新作が出たのはやはり大きい。
我孫子武丸さんも「監禁探偵」が出ましたしね。
綾辻さんにも頑張ってほしいです。館シリーズもぜひ!

私にとっては、新鋭作家さん、これまでほとんど未読の方々がランキング上位を
占めたという印象。
ついに時代が動いてきたか?なんて思ってしまいました。

ただ30位には、上記お三方だけでなく、平石貴樹さんや辻真先御大
さらには若竹七海さん、柄刀一さんなど大ベテラン、米澤穂信さんや深水黎一郎さんなど
常連組も居て、まだまだ時代は変わらせないぞという(笑)

近況をみてうれしいのは、倉知淳さんの猫丸先輩新作の情報。
ちなみに今は文庫化した『皇帝と拳銃と』を読んでいます。

本格ミステリ作家クラブ会長である東川篤哉さんには、ぜひ烏賊川市シリーズの
続編を望みます。有栖川さんにはソラシリーズ最新作をぜひ。

自分の希望を書いて終わってしまいましたが、次は「このミス」でもまた記事を
書きます。


2020本格ミステリ・ベスト10

2020本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



medium 霊媒探偵城塚翡翠

medium 霊媒探偵城塚翡翠

  • 作者: 相沢 沙呼
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 単行本



medium 霊媒探偵城塚翡翠

medium 霊媒探偵城塚翡翠

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: Kindle版



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心霊殺人事件-安吾推理短編 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

本格推理にして本格文学。安吾ミステリが『不連続殺人事件』だけではもったいない!
同じくあの巨勢博士が活躍する「選挙殺人事件」「正午の殺人」、
元奇術師・伊勢崎九太夫がいい味を出す「心霊殺人事件」「能面の秘密」。
そして、あずかり知らぬわが涙かな―傑作「アンゴウ」…。
知的パズルの面白さも存分に発揮した全10篇。

この連休は積ん読本をどんどん読んでいこうと思っていたのですが、
ほとんど寝ているばかりで、中々進みません。

本書は連休前から読み進めていた一冊。
巨瀬博士以外にも探偵役が居たのですね。驚きました。
しかし、この伊勢崎九太夫、性格的には巨瀬博士に近いなあと感じました。
博士よりイヤミでは無いですが(笑

「アンゴウ」は傑作。暗号小説として、あるいはミステリとしてという意味でなく、
最後の余韻含め、ラストを飾るにふさわしい作品です。
安吾とかけているんでしょうね、だからわざとカタカナ表記なんでしょうか。

他では「選挙殺人事件」と「影のない犯人」の2編。
前者は、殺人事件そのものよりも、なぜ選挙に出たのかというホワイダニットの要素
がとても面白い。明かされる動機も意表を突いています。

後者は時代や世相を反映させた作品といえますが、これは推理小説なのかどうかという
問題はありそうな気がします(笑
兄妹の会話の後に書かれるラストの描写はある種傑作です。このタイトルの
意味を語ってくれています。


心霊殺人事件: 安吾全推理短篇 (KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ)

心霊殺人事件: 安吾全推理短篇 (KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ)

  • 作者: 坂口安吾
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2019/03/05
  • メディア: 文庫



心霊殺人事件 安吾全推理短篇 KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ (河出文庫)

心霊殺人事件 安吾全推理短篇 KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ (河出文庫)

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: Kindle版



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ぼくのこのミス2018 [ミステリ]

今年もあと1日となりました。
年末恒例(?)の、今年読んだミステリのオススメをご紹介。

泡坂妻夫「花嫁のさけび」「奇跡の男」

復刊が続く泡坂妻夫先生の作品からは2作。

前者はここまでやるか、というまでの完璧なる叙述トリック。
「迷蝶の島」「妖怪S79号」と続いた河出書房新社からの復刊の中では一番のオススメ。

後者は完全に河出書房新社復刊を狙いにきた一作(笑
表題作は御大デビュー作かつ亜愛一郎初登場の「DL2号機事件」を思い起こさせます。



花嫁のさけび (河出文庫)

花嫁のさけび (河出文庫)

  • 作者: 泡坂 妻夫
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/11/07
  • メディア: 文庫



花嫁のさけび (河出文庫)

花嫁のさけび (河出文庫)

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/11/07
  • メディア: Kindle版



奇跡の男 (徳間文庫)

奇跡の男 (徳間文庫)

  • 作者: 泡坂 妻夫
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2018/05/02
  • メディア: 文庫



奇跡の男 (光文社文庫)

奇跡の男 (光文社文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1991/02/20
  • メディア: Kindle版



復刊つながりで、「夜の終わる時/熱い死角」
郷原部長刑事シリーズで終了していた結城昌治先生作品でしたが、
ちくま文庫からの復刊で、新たな楽しみが増えました。


夜の終る時/熱い死角 (ちくま文庫)

夜の終る時/熱い死角 (ちくま文庫)

  • 作者: 結城 昌治
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 文庫




今年はなんといってもヘレン・マクロイ作品は外せません。
「逃げる幻」と「牧神の影」
前者は圧巻。盲点を突いた作品でもあり、必読ではないかと思います。
後者はこの邦題が実に良い。暗号そのものは難解過ぎますが、物語にどんどん引き込まれます。


牧神の影 (ちくま文庫)

牧神の影 (ちくま文庫)

  • 作者: ヘレン マクロイ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: 文庫



逃げる幻 (創元推理文庫)

逃げる幻 (創元推理文庫)

  • 作者: ヘレン・マクロイ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/08/21
  • メディア: 文庫



若竹七海「錆びた滑車」
改めて書くことはありません。
ちょっとした変化球をつけるなら、小林(元)警部補とまた共演してほしいなあ。


錆びた滑車 (文春文庫)

錆びた滑車 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: 文庫



錆びた滑車 葉村晶シリーズ (文春文庫)

錆びた滑車 葉村晶シリーズ (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: Kindle版



いやあ、実のところかなりの本は越年です。
また来年、たくさんのミステリに出会えることを期待します。

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このミステリがすごい!2019年版&2019本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

いよいよこの時期がやってきました。
今年はこの2冊を購入。

『このミス』は原寮さんの『それまでの明日』が第1位。
去年の竹本健治さんの『涙香迷宮』に続き、ベテラン・大御所の受賞となりました。

葉村晶強し!『錆びた滑車』は第3位。
ハードボイルド&本格ミステリの路線、そして不幸な探偵をこれからもお願いします。

東野圭吾さんの『沈黙のパレード』はガリレオシリーズ最新作で、かなり高評価なので、
文庫化したら買う予定。

『本格ミステリ』の方では、大山誠一郎さんの『アリバイ崩し承ります』が第1位。
大山さんといえば、『アルファベット・パズラーズ』、『密室蒐集家』などを
私も愛読しております。こちらも文庫化したら購入予定。

そして有栖川有栖さんも安定の第6位。久々の国名シリーズですね。
綾辻行人さんや法月綸太郎さんなどのお名前が無いのが少々残念です。

ベスト10圏外ですが、小林泰三さんの『ドロシイ殺し』は
『アリス殺し』から始まる3作目。早く前2作を文庫化してくれ!

私の隠し玉では倉知淳さんがついに猫丸を一冊書きたいと述べておられて、
かなり楽しみです。

双方で海外ミステリで第1位を獲得した『カササギ殺人事件』は手元にあるものの、
未読。これは年内に読みたいですね。


それまでの明日

それまでの明日

  • 作者: 原 りょう
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: 単行本



アリバイ崩し承ります

アリバイ崩し承ります

  • 作者: 大山 誠一郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



錆びた滑車 (文春文庫)

錆びた滑車 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: 文庫



沈黙のパレード

沈黙のパレード

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: 単行本



ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)

ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/04/28
  • メディア: 単行本



カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 文庫



カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 文庫



このミステリーがすごい! 2019年版

このミステリーがすごい! 2019年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2018/12/11
  • メディア: 単行本



2019本格ミステリ・ベスト10

2019本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 単行本



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落ちる/黒い木の葉 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

過度な自己破壊衝動を持つ男は最愛の妻を得ることで生きる意味を見出したかに思えたが、
主治医の男と妻の関係に疑念を抱く(「落ちる」)。うだつの上がらない万年平行員の宿直当番中に
銃を持った強盗が現れた。その意外な顛末とは?(「ある脅迫」)。
サスペンスからユーモア、本格推理、叙情豊かな青春までバラエティに富む昭和ミステリの傑作短篇集。単行本未収録作「砂丘にて」収録。

本書はちくま文庫から刊行が続いている、日下三蔵氏編による結城昌治氏、仁木悦子氏などの
名短編集に続くシリーズ。
失礼ながら私は多岐川恭氏を全く知らず、本書を購入して初めて知りました。

まず冒頭の「落ちる」から驚かされます。
強い自己破壊衝動を持つ主人公は、妻・佐久子と度々来訪する医師・長峰の仲を疑い
続けているものの、長峰のある告白から始まる彼のデパートでの行動には驚愕。
係員に告げる最期の台詞も印象的。

「ヒーローの死」は自らが「ヒーロー」であることにこだわり続けた、悲しい男の物語。
「ある脅迫」は、誰が脅迫者になるのか、その後の脅迫の内容まで、そして脅迫の仕方までも
中池又吉の描かれる&想像する性格から鑑みて、相当おもしろい作品です。
笑い話にまで持っていった次長の力量は見事ですが、詰めが甘かったですね。

「黒い木の葉」は青春小説でありながら、少女の死をめぐる謎を解くミステリでもあります。
少年と少女だけでなく、少女の母親と少年の父親である画家の両者の「青春」を
振り返る物語にもなっている、と感じました。

「砂丘にて」は今でいうどんでん返しのミステリ。「その五」から始まる日下の語りは必読。

他にも自殺願望を持つ者たちの中に、自らをどん底に突き落とした男を招いた「俺は死なない」
一人の女性をめぐって争う「ライバル」等々・・・書いていくときりがありません。

これを期に多岐川恭先生の作品群が復刊していくことを望みます。


落ちる/黒い木の葉 (ちくま文庫)

落ちる/黒い木の葉 (ちくま文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/07/06
  • メディア: 文庫



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ぼくのこのミス2017 [ミステリ]

今年も大晦日になりました。
2017年に読んだ私なりの「このミス」を。

周木律「眼球堂の殺人~The Book~」
 館シリーズ、S&Mシリーズの系譜を継ぐ、堂シリーズ。
 完結まで目が離せません。

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)

  • 作者: 周木 律
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: 文庫



眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)

眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: Kindle版



大倉崇裕「蜂に魅かれた容疑者」
 警視庁生き物係、久しぶりの文庫化。
 ドラマ化もされましたし、今後も活躍の期待大。

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: 文庫



蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: Kindle版



青柳碧人「ウサギの天使が呼んでいる」
 シリーズ化への期待大。
 ホームズ&ワトソンの正当を継ぎつつ、稼業に絡めたお話も良い。

ウサギの天使が呼んでいる (ほしがり探偵ユリオ) (創元推理文庫)

ウサギの天使が呼んでいる (ほしがり探偵ユリオ) (創元推理文庫)

  • 作者: 青柳 碧人
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/21
  • メディア: 文庫



ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ (創元推理文庫)

ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/22
  • メディア: Kindle版


皆様、良いお年をおむかえください。
今年もありがとうございました。


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このミステリがすごい!2018年版&2018本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

毎年恒例のシリーズ。
さらに「ミステリが読みたい!2018年版」も購入しています。

本格ミステリ・ベスト10では三世代座談会と称し、
法月綸太郎さん、三津田信三さん、青崎有吾さんの三者対談が掲載されています。
これは必読かも。

また大倉崇裕さんのインタビューも掲載されており、ドラマ化された「いきもの係」等の
お話も読めて満足。

「ミステリが読みたい」には今話題の「オリエント急行殺人事件」が小特集されていて、
それ目当てに購入したという動機もあります。
しかしまあ、映像化ではスーシェ版を超えるのは難しいでしょう。
あれこそ最高傑作では。

さてこの三紙でこのミスと本格は第1位は「屍人荘の殺人」ですが、
ミステリが読みたいでは「機能警察」が第1位で、なんと「屍人荘」はベスト10にも
入ってません。
中々興味深いランキングですね。購読者層が違うのか、そもそも「本格」や「ミステリ」
というものの捉え方が違うのかもしれませんね。
「屍人荘」は文庫化したら買おう。

倉知淳さんの近況報告(「本格ミステリ」)内でついに猫丸先輩の新作が来年
刊行予定とのこと!楽しみです。


このミステリーがすごい! 2018年版

このミステリーがすごい! 2018年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2017/12/09
  • メディア: 単行本



2018本格ミステリ・ベスト10

2018本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本



ミステリマガジン 2018年 01 月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2018年 01 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/11/25
  • メディア: 雑誌



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屋上の名探偵 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

最愛の姉の水着が盗まれた事件に、怒りのあまり首を突っ込んだおれ。残された上履きから割り出した容疑者には完璧なアリバイがあった。困ったおれは、昼休みには屋上にいるという、名探偵の誉れ高い蜜柑花子を頼ることに。東京から来た黒縁眼鏡におさげ髪の転校生。無口な彼女が見事な推理で瞬く間に犯人の名を挙げる! 鮎川賞作家が爽やかに描く連作ミステリ。文庫オリジナル。

筆者には鮎川哲也賞を受賞した『名探偵の証明』から始める「名探偵」シリーズが
ありますが、シリーズ名探偵が蜜柑花子。
本作は彼女の高校時代の物語、ということなのでしょうか。

本作愁眉は「人体バニッシュ」、人間消失モノです。
急に消えた室先輩。鍵はPC部が握っているようなのですが、
このトリックとPC部の繋がりはまず出てこないだろうなあ。

主人公のシスコンぶりがひどいのがかなり読みにくくしていて、
それでいて、姉との関係性は、語る場面はあるものの、本作では明らかにされず。

主人公と名探偵も関係もあからさまなのだけど、主人公は気付かず、
結局こっちも何の進展もなく終わり。

という感じで、各短編自体は面白いと思いますが、
連作かつ学園モノとしてみると、かなりの消化不良。
(「名探偵」シリーズと何か関連があるのかは、そちら未読なのでわかりませんが)

作品内で時間も経過しているため、続編も考えにくく、
伏線回収もできなそうですしねえ。

ただ、今後「名探偵」シリーズが文庫化されたら、
本作既読済みだと、蜜柑花子に感情移入はしやすいかも。


屋上の名探偵 (創元推理文庫)

屋上の名探偵 (創元推理文庫)

  • 作者: 市川 哲也
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/01/21
  • メディア: 文庫



屋上の名探偵 (創元推理文庫)

屋上の名探偵 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/01/21
  • メディア: Kindle版



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ランチ探偵 容疑者のレシピ [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

大仏ホームのOL・麗子は「トラブルが起こっている」の一言で、
ランチの外食を渋る同僚・ゆいかを誘い出すことに成功。
訪れた洋食店には、呪われた社宅に住んでいると悩む男性が…
(「その部屋ではなにも起こらない」)。
閉ざされた美容室での盗難、命を狙われるペットなど、
合コン相手が持ち込む謎にOLコンビが挑む全5話。好評シリーズ第2弾。

合コン相手の風貌よりも、彼らが持ち込む謎に惹かれるOL天野ゆいかと
合コンはしているものの、中々相手がみつからない阿久津麗子コンビ
が送る第2弾。

本書では彼らの上司が異動したり、ゆいか自身にも辞令が
降りたりと、物語に大きな変化が見られます。

所収されている5編のうち、オススメは「密室における十人の容疑者」
美容室という密室で、誰がスマホを移動させることができたのか。
血なまぐさい殺人事件とは違いますが、見事な密室で、
ゆいかが解き明かした構図も見事です。

タイトル的には「小日向家の犬はなぜ狙われる」も本歌取りが
上手くて好きですね。
依頼人が必ずしも全てを話しているとは限らない所まで見抜く
ゆいかもさすがです。

ラストでは再びこのコンビが本社に揃いますが、次作も期待したいです。


ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

  • 作者: 水生大海
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/12/03
  • メディア: 文庫



ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/12/03
  • メディア: Kindle版



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ぼくの「このミス」2016 [ミステリ]

今年最後の更新です。
1月から12月まで、私が読んだミステリで
印象に残ったものを。

東川篤哉「私の嫌いな探偵」
やはり東川さんといえば、烏賊川市シリーズ。
ギャグと本格ミステリの融合も実にうまくできています。
久しぶりのシリーズ文庫化でよかった。


私の嫌いな探偵 (光文社文庫)

私の嫌いな探偵 (光文社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/12/08
  • メディア: 文庫



私の嫌いな探偵 烏賊川市シリーズ (光文社文庫)

私の嫌いな探偵 烏賊川市シリーズ (光文社文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/12/20
  • メディア: Kindle版




北森鴻「天鬼越-蓮丈那智フィールドファイルⅤー」
シリーズ最終作。できれば浅野里沙子先生の手で、
続けてほしいなあ。


天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイルV (新潮文庫)

天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイルV (新潮文庫)

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/03/27
  • メディア: 文庫



天鬼越―蓮丈那智フィールドファイルV―(新潮文庫)

天鬼越―蓮丈那智フィールドファイルV―(新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/01
  • メディア: Kindle版



ヘレン・マクロイ「二人のウィリング」
今年一番の収穫。シリーズ作品はまだまだありますので、
これからも読むのが楽しみです。


二人のウィリング (ちくま文庫)

二人のウィリング (ちくま文庫)

  • 作者: ヘレン マクロイ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: 文庫



若竹七海「静かな炎天」
葉村晶が不惑を迎え、再び探偵稼業を再開した第2弾。
相変わらず不運に見舞われる彼女も見物ですが、
年例から来る衰えも、なんだか人ごとじゃなくなってきて、共感してしまうなあ・・・


静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫



静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: Kindle版



麻耶雄嵩「貴族探偵対女探偵」
「こうもり」の衝撃、再び。
各話のタイトルに秘められた「謎」も魅力的です。


貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: 文庫



貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: Kindle版



赤川次郎「華麗なる探偵たち-第九号棟の仲間たち-」
まず本シリーズが復刊したことがとてもうれしいです。
こんなにもおもしろい作品がまだあったのかという驚きと
楽しみで、来年刊行作も早く読みたい。


華麗なる探偵たち: 第九号棟の仲間たち1 〈新装版〉 (徳間文庫)

華麗なる探偵たち: 第九号棟の仲間たち1 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: 文庫



第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: Kindle版



皆様、よいお年をお迎え下さい。


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このミステリーがすごい!2017年版&2017本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

今年もこの時期が来ました。
例年同様、今年も2冊とも購入。

私が取り上げるのは、やはり自分が読んだ本で。

若竹七海『静かな炎天』はこのミスで第2位、本格で第18位
平石貴樹『松谷警部と向島の血』はこのミスで第22位、本格で第9位。

基本文庫化したものしか読まない私としてはうれしい限り。
一方で、文庫作品がランクインするというのは、
いわゆる「いきなり文庫化」というのが、かなり広まってきたからでしょうか。

やや穿ってみれば、単行本があまり売れなくなってきたため、
初めから文庫で販売という形式が増えてきたのかもしれません。

海外編ではこれまた2作。
『ルーフォック・オルメスの冒険』は、フランス版ホームズ・パスティーシュ(パロディ)
幕開きの事件からカツラが登場するというぶっ飛んだ作品で、
笑いすぎ注意。未読な方はぜひ。

『二人のウィリング』も見事ランクイン。
しかし60年以上前の作品が今になってランクインとはすごいことですね。
再評価された作品(作家)ということでしょうか。

『ささやく真実』も読みたいのですが、なんで版元が違うのか。
各作品ごとで版権が違うのでしょうけど、個人的には同じとこで
出版してほしいなあ。

本格ミステリベスト10ではベスト・オブ・ベスト10が掲載。
『星降り山荘の殺人』がランクインとは。
これは僕はノベルズで購入しました。当時相当驚いたなあ。

来年もおもしろい良作に出会えることを祈ります。



このミステリーがすごい! 2017年版

このミステリーがすごい! 2017年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/12/10
  • メディア: 単行本



2017本格ミステリ・ベスト10

2017本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2016/12/05
  • メディア: 単行本



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ランチ探偵 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

大仏ホーム経理部のOL・阿久津麗子は、
同僚の天野ゆいかを誘ってランチ合コンへ。
恋人に振られたばかりでいい出会いを求める麗子だが、
なぜか男性陣から持ち込まれる話題は、
犯人探しや暗号解読ばかり。
深夜に動くエレベーター、金曜日に大量の弁当を
購入する美女、ストーカー事件の真犯人、
失踪した新婦が残したメッセージ、アパートの窓に日替わりで
現れる動物、消えた結婚指輪。
ミステリマニアのゆいかは、それらの「謎」に興味を示し……。
オフィス街の怪事件に安楽椅子探偵のニューヒロイン・天野ゆいかが挑む!

アームチェア・ディテクティブには数々あれど、
仕事の合間のランチ、しかも合コン中に謎を解くというのは
かなりの難技!
しかしそれをやってのけるのが本作ヒロイン。天野ゆいか。

オススメは日替わりで現れる動物「「窓の向こうの動物園」
結末がほっとします。

相棒の阿久津麗子は合コンするも、中々良い人には
巡り会わないようです。
ゆいかの方がこれだけ良い「謎」に巡り会えているのに・・・(苦笑

すでに次作もあるとのこと。楽しみです。


ランチ探偵 (実業之日本社文庫)

ランチ探偵 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 水生大海
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/10/06
  • メディア: 文庫



ランチ探偵 (実業之日本社文庫)

ランチ探偵 (実業之日本社文庫)

  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/10/05
  • メディア: Kindle版



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白骨の処女 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

神宮外苑に放置された盗難車両から、青年の変死体が…
その婚約者が大量の血痕を残し謎の失踪…連続殺人?の容疑者には
大阪駅にいたという鉄壁のアリバイが…。
新聞記者が謎の真相を追う…。乱歩も見出した“日本探偵小説”の父、
幻の最高傑作待望の初文庫化。テンポのいい文体はまったく古びていない!

ミステリあれやこれや」さん
をいつも楽しみに拝読させていただいております。
そこで紹介されていたのが本書。
早速購入して私、いやいや小生も拝読しました。

主人公は二人。毎朝新聞の司法記者神尾龍太郎とN新聞社の客員・永田敬二。
自動車盗難事件、青年の変死事件。山津瑛子の失踪事件と次々と起こる事件に、
神尾も永田も全ての事件は一連の関係性があるとし、調査を行いますが、
常に鉄壁のアリバイにぶち当たる探偵役ふたり。
さらに永田までが襲われ・・・

本作はアリバイ崩しがメインを張ってはいますが、核はやはりこの一連の事件の
根源はどこにあるのか?この謎が最大の読み所でしょうか。
犯人を追い詰める神尾の推理には実の所完璧な証拠は無く、
おそらくは神尾だけが隠していた「ある事実」を突きつけた事が
犯人の自白を引き出したのでしょう。

この「ある事実」、読者はおそらく早い段階でわかるのではないかなあと。
私も「あーこれは」と思いました(苦笑

書かれた年が1932年であることを鑑みても、現在にも十分通用する
ミステリでしょう。復刊させた河出書房さんに感謝。


白骨の処女 (河出文庫)

白骨の処女 (河出文庫)

  • 作者: 森下 雨村
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/06/07
  • メディア: 文庫



白骨の処女

白骨の処女

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/06/07
  • メディア: Kindle版



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日曜は憧れの国 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

内気な中学二年生・千鶴は、母親の言いつけで四谷の
カルチャーセンターの講座を受けることに。
彼女はその料理教室で、同い年だが性格も学校も違う桃・真紀・公子と出会う。
ところが、教室内で盗難が発生。顛末に納得がいかなかった四人は、真相を推理することに。
多感な少女たちが、カルチャーセンターで遭遇する様々な事件の謎に挑む!
気鋭の著者が贈る校外活動青春ミステリ。

暮志田千鶴・先崎桃・神原真紀・三方公子、性格が全く違う4人が
カルチャーセンターで出会い、そしてちょっと不思議な謎に挑んでいく物語。

四人がそれぞれ主人公の話があり、そこでは主人公=探偵ではなく、
彼女たちのこれまで歩んできた(中学生ながら)生き方を
振り返る物語でもあります。

最終話「いきなりは描けない」では各人がそれぞれのポジションで
謎を解いていく大団円的な内容。

個人的には暮志田千鶴の話が好きです。
単なる窃盗事件ではなく、その先の旗手先生の思惑まで推理を
進ませ、それでいて最後はスッキリ終わるところが好きです。

また彼女がいつのまにか自分の母親のようになっていると気付くことや、
一方で、母親がカルチャーセンターを薦めた理由を実はかなり深い理由が
あるのではと考えてしまった自分がいました(笑

もう少し成長した彼女たちもぜひ観たい。


日曜は憧れの国 (創元推理文庫)

日曜は憧れの国 (創元推理文庫)

  • 作者: 円居 挽
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/05/21
  • メディア: 文庫



日曜は憧れの国 (創元推理文庫)

日曜は憧れの国 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/05/21
  • メディア: Kindle版



【東京創元社無料読本】 〈憧れの国〉へのガイドブック

【東京創元社無料読本】 〈憧れの国〉へのガイドブック

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/05/21
  • メディア: Kindle版



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ディスリスペクトの迎撃 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

銀座にある文壇バー『ミューズ』の常連客、大御所ミステリー作家のサンゴ先生こと辻堂珊瑚朗。
彼は不思議な事件について鮮やかに推理する、名探偵でもあった!
ライバル作家が持ち込んだ、チェスセットに仕掛けられた謎を解く「チェスセットの暗号」、
サンゴ先生原作のドラマをめぐって起きた、
奇想天外な“誘拐"の解決に乗り出す「ポー・トースターの誘拐」など、五つの事件を収録。
『ミューズ』のボーイ・了の視点から、サンゴ先生の華麗な活躍を描く、
安楽椅子探偵ミステリー第2弾。

待ってました第2弾!
今回は連作短編集。

サンゴ先生の著作がドラマ化されることとなり、
賀茂Pといかにおもしろくしていくかを話し合うサンゴ先生。
しかし、色々なトラブルが発生し・・・

「ファンサイトの挑戦状」では主人公・了が見事に嵌められてしまいます。
(お店や名前もネットに書き込まれる事態に)
でもこの話はかなり現実に近い話で、
今の時代では普通にあり得る話でしょう。
ただし、本作ではサンゴ先生がネットの挑戦に真正面から挑み、
見事な「推理」でネット住民をあっと言わせるところも読み所です。

「トラブルメーカーの出題」は殺人事件が本格的に絡む事件。
撮影現場で起きた事件、犯人はスタッフの中にいるのか?
了とサンゴ先生の推理が良い。

今回は了がかなり目立っていて、かつそれなりに活躍も
しているなあと思いました。
慣れが出てきたのか、かなり積極的に行動してますね。
第3弾はまたしばらく先ですかねえ・・・


ディスリスペクトの迎撃 (創元推理文庫)

ディスリスペクトの迎撃 (創元推理文庫)

  • 作者: 竹内 真
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 文庫



ディスリスペクトの迎撃 :サンゴ先生シリーズ (創元推理文庫)

ディスリスペクトの迎撃 :サンゴ先生シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/01/22
  • メディア: Kindle版



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祟り火の一族 [ミステリ]

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

さて本年一発目は、昨年読了本から。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。
包帯男に語り聞かせる怪談に興味をもった
劇団員の明爽子は、刑事の浜中と探偵の海老原を巻き込んで、捜査に乗り出した。
舞台となった廃鉱山では、連続殺人が起きていたと判明。解き明かされる真実から、
火に祟られた一族の宿命が浮かび上がる―。精緻に組み立てられた謎と、
驚愕の結末に感嘆必至の長編ミステリー。

十三回忌」以来の名探偵海老原浩一が活躍する物語。
一冊抜かしていたのか・・・

本作も帯でかなり煽ってます。
事件がリアルタイムで起こるのではなく、事件の話を聞き、
一気に解決に持ち込む方式です。
4つだけ聞きたいことがあり、それがわかれば解決と言う海老原は
間違いなく名探偵でしょう。天才型です。

相変わらずこれでもかとトリックを放り込んできているなあという印象。
話が三人称でなく、一人称で語られるのは、あるトリックのためでしょうが、
ここは上手いと感じました。実際読んでいて、おかしくね?と思う箇所、
多かったですし。

お伽話のような怪談が全て合理的に解決できるというのは、見事とは
思うのですが、あまりにその怪談(言い伝え)が多すぎて、少し興ざめしました。
ただ「ヒ素」だけで全てが解決するのか、知識がないのでなんとも言えませんが・・・

それから現代版「犬神家」というのも、言い過ぎ。
というか、確かに狩野家自体や使用人である池ノ井家との因縁などは
それに繋がる所もありますが、物語自体はそんな深くなくて、
やはり、やりすぎなまでに謎を詰め込む方に重点を置いていて、
横溝正史的世界には程遠い気がしますねえ。
バカミスなのかとも思いますが、名探偵の海老原浩一が
十三回忌より良くなってきているので、また文庫化したら
おそらく購入すると思います。


祟り火の一族 (双葉文庫)

祟り火の一族 (双葉文庫)

  • 作者: 小島 正樹
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2015/12/10
  • メディア: 文庫



祟り火の一族

祟り火の一族

  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2012/10/19
  • メディア: Kindle版



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ぼくの「このミス」2015 [ミステリ]

今年も明日で終わりです。
個人的にはほとんど何もしなかった年でしたねえ・・・
とはいえ、恒例の今年読んだミステリの集大成。

歌野晶午 「密室殺人ゲーム・マニアックス」
密室殺人ゲームシリーズの変化球的作品。
基本骨格を変えず、いかに読者を驚かせるか、
こんな難しいことをやってのけるんですから、本当にすごい。

青崎有吾 「体育館の殺人」
新たなる「館」シリーズとして、今後のシリーズ文庫化も購入確実。
探偵役がなぜ学校に住んでいるのかは明らかにされるのだろうか。

綾辻行人 「奇面館の殺人」
こちらはいよいよラストが見えてきた「館」シリーズ。
改めて本書を読みなおしてみると、いわゆる本格ミステリで
批判の的となる、人物描写(人物の記号化)を
逆に全面に押し出している作品(=登場人物が仮面を付けている)
なんですよね。
仮面を全員が付けていることによって、被害者どころか、容疑者すら
判然としない状況下で、探偵は推理を進めていくのです。
「館」シリーズの、新本格への原点回帰な作品と感じました。

西村京太郎 「発信人は死者」「神話列車殺人事件」
改めて語るまでもないですが、御大の初期作品はどれも素晴らしい。
前者は十津川警部シリーズものなのですが、主人公は別にあり。

西澤保彦 「ぬいぐるみ警部の帰還」
良作かつどれも一筋縄ではいかない短編集。
毎年西澤さんには驚かされる。

麻耶雄嵩 「神様ゲーム」
神様という絶対的存在が探偵役というまさに異色のミステリ。
神様が間違えないとしたら、本作ラストをどう考えるのか?

有栖川有栖 「論理爆弾」
ソラシリーズ第3弾。八つ墓村のオマージュでありながら、
最後の最後で、探偵を全否定したすごい作品(私感)

来年も良いミステリに出会えることを祈念します。


密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社文庫)

密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社文庫)

  • 作者: 歌野 晶午
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/01/15
  • メディア: 文庫




体育館の殺人 (創元推理文庫)

体育館の殺人 (創元推理文庫)

  • 作者: 青崎 有吾
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/03/12
  • メディア: 文庫





奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/15
  • メディア: 文庫



奇面館の殺人(下) (講談社文庫)

奇面館の殺人(下) (講談社文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/15
  • メディア: 文庫





発信人は死者 (徳間文庫)

発信人は死者 (徳間文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: 文庫



神話列車殺人事件〈新装版〉 (徳間文庫)

神話列車殺人事件〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 作者: 西村京太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: 文庫




ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)

ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/05/11
  • メディア: 文庫




神様ゲーム (講談社文庫)

神様ゲーム (講談社文庫)

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: 文庫




論理爆弾 (講談社文庫)

論理爆弾 (講談社文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: 文庫




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2016本格ミステリ・ベスト10&このミステリーがすごい!2016年版 [ミステリ]

今年ももうこの2冊が発売される時期になってしまいました。
いつのまにか2015年も終わり、特段何もせずに終了だなあ・・・
代わり映えなく、毎年ですが。

今年のランキングでは久しぶりの葉村シリーズ『さよならの手口』
が双方ともにランクイン。
文庫読みの自分としては、すでに読了した本がランクインしているのは
初めてではないかと思います。

倉知淳さんの『片桐大三郎とXYZの悲劇』は購入確実。
これシリーズ化していくエンドになっているのか、
それともドルリー・レーン4部作と同じなのか気になる所です。

「隠し玉」では近藤史恵さんの女清掃人探偵キリコシリーズが最終作を
来年迎えるようです。これは気になる。

二階堂黎人さんのところでは水乃サトルシリーズはなしか・・・

来年もおもしろいミステリが読めることを期待しましょう。


2016本格ミステリ・ベスト10

2016本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: 単行本



このミステリーがすごい! 2016年版

このミステリーがすごい! 2016年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2015/12/10
  • メディア: 単行本



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シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち 1 [ミステリ]

Amazonさんの紹介ページから。

『千夜一夜物語』の翻訳でおなじみのリチャード・バートン卿、ゴシック小説の有名な怪物…
さまざまな実在の人物、架空のキャラクターとの遭遇が描かれるホームズ物語の最新コレクション。
モダンホラーもあれば、スチームパンクもある。設定はしばしば突飛だが、
どの作品にもホームズの魂が息づいている。編者のジョージ・マンをはじめ、
マーク・ホダー、マグス・L・ハリデイ、キャヴァン・スコットといった
新進気鋭の作家陣が腕を競うホームズ・パスティーシュの新機軸、その前編。

久しぶりの更新。あまり読書がこのところ捗らず。

ホームズパスティーシュの文庫化はなかなか無いのですが、
書店に偶然発見。

「失われた二十一章」や「対フランケンシュタインの怪物」は
聖典を彷彿とさせる展開で、とても面白く読めました。

「クリスマス・ホテルのハドソン夫人」は異色作ですが、
これが一番オススメですね。すでにホームズは引退し、養蜂生活へ。
時折ワトソンの元へ手紙が送られてくるのですが、
この手紙の中に、ある宝石が・・・
ハドソン夫人が主人公、そして最後にあっといわせる展開があり。
また物語はほぼ全てがハドソン夫人からの書簡で進むところも特徴的。

チャレンジャー教授の元に今は居るという衝撃の事実も明らかになります(笑

本作は前編ということで、後編も楽しみです。


シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち1 (扶桑社ミステリー マ 34-1)

シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち1 (扶桑社ミステリー マ 34-1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2015/09/02
  • メディア: 文庫



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シュロック・ホームズの冒険 [ミステリ]

早川から復刊していたので購入しました。

本作は事件そのものもおもしろいと思いますが、
やはりシュロック・ホームズとワトニィの会話が一番おもしろい。

それとかなり駄洒落や聖典からのオマージュが見受けられるのも特徴の1つ。
英語が出来るなら、より楽しめる作品なのでしょう。

「シュロック・ホームズ最後の事件」はあまりにも衝撃な作品(笑
宿敵マーティ教授のラストもそうですが、ホームズの最期には驚きます。

続編はないんですかねえ。




シュロック・ホームズの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 42-1)

シュロック・ホームズの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 42-1)

  • 作者: ロバート L.フィッシュ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1977/03
  • メディア: 文庫



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シェルター終末の殺人 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

目覚めた場所は硬くて冷たい床の上だった―。「私」は自称ミステリ作家の富豪、
火照陽之助の屋敷を取材する。目当ては庭の迷路に隠されたシェルターだったのだが……。
そこで発生する極限状況下の連続密室殺人事件。地の底で待つ謎と恐怖と驚愕の結末とは何か?
「作家三部作」に連なるホラー&ミステリ長編。

個人的には、岡嶋二人「そして扉は閉ざされた」以来の
シェルターを舞台にした作品。

ただし、岡嶋作品と違い、本作ではどうやらシェルター外でも何らかの異常が起きているようで、
本作に出て来る人物たちは、シェルター内で起こる連続密室殺人と、
外で起きた何らかの放射性物質大量放出事件の2つが同時に起こります。

とはいっても、外部で何が起きたのかは全く不明で、物語のほぼ全ては
シェルター内部の連続密室殺人がメイン。

初めてであった人物たち、そして外では核爆発らしきものが起こっていると
いう状況に拘わらず、なぜ次々と殺人が行われるのか?
作者と同姓同名のミステリ作家・三津田信三がその謎を解き明かしていきます。

とここまでは前フリ(笑
本作ラストはこれまで読んできたお話のどんでん返しとなっているので
注意が必要です。
ネタバレになるかもしれませんので、未読の方はご注意を。



僕個人としては、この結末はあり得ない。
確かに「探偵」によって、シェルター内の事件には一応の説明はつきましたが、
実際の所、この「探偵」自体も甚だその存在が怪しい。
密室殺人としては、おもしろいと思いますし、
物語が、「私」が記録したPCの文章である事を(むろん読者は知っているのですが)
そこにトリックが実はあるという。
(星影の発言がいつPCに記録されたのか、という探偵の指摘は慧眼でした。)

また物語序盤に部屋に人形が置いてあるのですが、これこそが
物語の鍵を握るんですねえ。

僕が一番不満なのは、物語の「外」になるのでしょうが、
結局シェルター外では何が起こっていたのかが全く明らかにされていない点。

それと物語の登場人物たちは「外」にも居ないという事。
ここは探偵の推理なので、微妙に信じて良いのかわかりませんが、
少なくとも、この物語が「私」の中で構築されていったものであれば、
直近まで接していた人物像を当てはめるのが妥当な気もします。
(むろんシェルター見学でそれぞれ自己紹介したとも書かれていないので、
「私」が知る事が出来たとも言えないのですが)

あとタイトルですが、
「終末の殺人」よりも「仮面の殺人」の方がより良かったんじゃないだろうか。





シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)

シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)

  • 作者: 三津田 信三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/01/15
  • メディア: 文庫



シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)

シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/01/15
  • メディア: Kindle版



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吹雪の山荘 [ミステリ]

豪華作家陣によるリレーミステリ。
各作家さんのシリーズキャラクターが共演し、
事件を解決していきます。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

雪の舞う大晦日。
山荘村にナディア・モガール、刈谷正雄、“私”、若竹七海、法月綸太郎、有栖川有栖らが
各人の思惑を胸にやってきた。やがて新年へと日付が変わるころ、
幽霊山荘を探索していたメンバーは首なし死体を発見する!吹雪で周囲から隔絶された中、
次々と起こる不気味な事件。彼らは真相を暴けるのか?
人気シリーズの名探偵たちの競演で贈る、本格リレーミステリ!

法月綸太郎と矢吹駆の共演が見たかったですが残念。
首なし死体のトリックが実におもしろかったです。
ここまでひねってくるかと思いました。

法月綸太郎の活躍が大半を占める印象が強かったのですが、
改めて読み直すと、若竹七海や<私>の活躍も十分すぎる。

今度は「孤島」を舞台にやってほしいなあ。


吹雪の山荘 (リレーミステリ) (創元推理文庫)

吹雪の山荘 (リレーミステリ) (創元推理文庫)

  • 作者: 笠井潔
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/11/28
  • メディア: 文庫



リレーミステリ 吹雪の山荘 (創元推理文庫)

リレーミステリ 吹雪の山荘 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/11/28
  • メディア: Kindle版



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