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金田一耕助VS明智小五郎 [芦辺拓]

「また会おう!明智くん」
「金田一さん、事件です!」
日本を代表する二人の名探偵が共演する夢の作品集。

表題作では若き日の金田一と多くの怪人たちと百戦錬磨の戦いを
繰り広げてきた明智の邂逅を描く作品。
「D坂の殺人事件」時代の出で立ちで、金田一に扮して謎をとく明智小五郎。
最後の明智のなんとも言えぬ寂寥感や金田一へ捧げる言葉が良いですねえ。

「黄昏の怪人たち」は芦辺先生が生み出した森江春策もわずかながら登場します。
所収作では一番好きだなあ。

文庫のために書き下ろされた「金田一耕助VS明智小五郎」では
二人が実に息のあったコンビプレイを魅せてくれます。
そしてメタ要素もふんだんに盛り込まれている所もオススメです。

数多くの後輩たちが輩出されていますが、
お二人にはまだまだ活躍してもらいたいですね。
余談ですが、この表紙絵、さすがわかってる!角川文庫!



金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)

金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/03/23
  • メディア: 文庫



明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)

明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: 文庫



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彼女らは雪の迷宮に [芦辺拓]

芦辺拓さんの初ですね~
タイトルに惹かれ購入しました。

いわゆる「クローズド・サークル」ミステリーと
裏表紙には書かれていますが、
実際の所、携帯電話にて森江春策と連絡が取れていて、
なおかつ、彼らが救出に迎えるという
実際の所は「クローズド」ではないんですよね(笑

しかしこの雪華荘ホテルに集められた宿泊客は
自分たちが閉じ込められ逃げられない状況に陥ります。
これは物理的にも、そして心理的にもです。
うまくこの<雪の山荘>を使ったなあという感じです。

犯人の独白があっても良かったような気がします。


彼女らは雪の迷宮に (祥伝社文庫)

彼女らは雪の迷宮に (祥伝社文庫)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2012/02/04
  • メディア: 文庫



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