田舎の刑事の好敵手 [滝田務雄]
まずはAmazonさんの紹介ページから。
県警本部より首席監察官が視察にやって来る。監察官とは警察内部の警察だ。この知らせに問題だらけの田舎の刑事たちは大慌て。しかもこの監察官、黒川鈴木の高校の同級生でありライバルだったのだが、警察官としては致命的な欠点があり……。はた迷惑な来訪者のせいで署内がパニックに陥るが、小劇団事務所荒らしの捜査に駆り出された黒川。無能な部下・白石や恐るべき黒川夫人、そして暴走する元ライバルに頭を抱えながら捜査を進めるが、やがて殺人事件に発展し?! 田舎でだってやっぱり難事件は起こる。大好評ミステリ第3弾。
久しぶりに黒川鈴木刑事の活躍を読んだ気がします。
シリーズ初の長編で、黒川鈴木刑事と黒川夫人が別々に動き出すという、
中々面白い趣向があります(笑
トリックは説明されないとたぶんわからない、それと確実にバルーンが
関係してくるのだろうな、くらいでしょうか。
本編途中に入る<幕間>はそこまで意味があるのかどうか、いまいち不明。
推理力がまるでない透山首席監察官の「ある行動」が、実は事件の鍵を握っていた
というのが一番面白かったですね。
シリーズとしては実は短編が向いているような気がします。
県警本部より首席監察官が視察にやって来る。監察官とは警察内部の警察だ。この知らせに問題だらけの田舎の刑事たちは大慌て。しかもこの監察官、黒川鈴木の高校の同級生でありライバルだったのだが、警察官としては致命的な欠点があり……。はた迷惑な来訪者のせいで署内がパニックに陥るが、小劇団事務所荒らしの捜査に駆り出された黒川。無能な部下・白石や恐るべき黒川夫人、そして暴走する元ライバルに頭を抱えながら捜査を進めるが、やがて殺人事件に発展し?! 田舎でだってやっぱり難事件は起こる。大好評ミステリ第3弾。
久しぶりに黒川鈴木刑事の活躍を読んだ気がします。
シリーズ初の長編で、黒川鈴木刑事と黒川夫人が別々に動き出すという、
中々面白い趣向があります(笑
トリックは説明されないとたぶんわからない、それと確実にバルーンが
関係してくるのだろうな、くらいでしょうか。
本編途中に入る<幕間>はそこまで意味があるのかどうか、いまいち不明。
推理力がまるでない透山首席監察官の「ある行動」が、実は事件の鍵を握っていた
というのが一番面白かったですね。
シリーズとしては実は短編が向いているような気がします。
田舎の刑事の好敵手 《田舎の刑事》シリーズ (創元推理文庫)
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: Kindle版
田舎の刑事の動物記 [滝田務雄]
まさかドラマ化するとは思いませんでしたねえ。
ドラマの方は観てませんが、待望の第2弾がついに文庫化。
このシリーズ、雰囲気はユーモア・ミステリっぽいですけど、
内容は本格、と個人的に思ってます。
本作オススメ、悩みましたが、表題作「動物記」。
単なる猿の捕獲奮闘記かと思いきや、そこには大きな
ワナがあるという、ポワロ「コックを探せ」のような、
小さな出来事から大きな謎へと繋がる見事な作品。
「昆虫記」は黒川刑事が珍しく犯人に挑戦的な態度を取っているのが
とても印象的。
犯人を追い詰めるそのやり方に黒川さんの怒りを感じます。
最初と最後は絵日記繋がりで、関連あり。
最初の事件はすごくシリアスでした。
どちらも絵日記にその謎を解く手がかりがあるというわけです。
「台湾旅行」は、これは番外編だよなあと思いました。
なんで白石は国際電話をかけまくってるんだよ(笑
「闘病記」は白石のおかげで入院することになった黒川刑事。
しかしその病院でも奇妙な事が起こっており・・・?!
奥さんが全編にわたって良い味だしてます!
続編も期待したいですね。
ドラマの方は観てませんが、待望の第2弾がついに文庫化。
このシリーズ、雰囲気はユーモア・ミステリっぽいですけど、
内容は本格、と個人的に思ってます。
本作オススメ、悩みましたが、表題作「動物記」。
単なる猿の捕獲奮闘記かと思いきや、そこには大きな
ワナがあるという、ポワロ「コックを探せ」のような、
小さな出来事から大きな謎へと繋がる見事な作品。
「昆虫記」は黒川刑事が珍しく犯人に挑戦的な態度を取っているのが
とても印象的。
犯人を追い詰めるそのやり方に黒川さんの怒りを感じます。
最初と最後は絵日記繋がりで、関連あり。
最初の事件はすごくシリアスでした。
どちらも絵日記にその謎を解く手がかりがあるというわけです。
「台湾旅行」は、これは番外編だよなあと思いました。
なんで白石は国際電話をかけまくってるんだよ(笑
「闘病記」は白石のおかげで入院することになった黒川刑事。
しかしその病院でも奇妙な事が起こっており・・・?!
奥さんが全編にわたって良い味だしてます!
続編も期待したいですね。
田舎の刑事の趣味とお仕事 [滝田務雄]
気がついたらこれが701記事目。
本作は第3回ミステリーズ!新人賞受賞作を
収載した黒川鈴木刑事シリーズの第1弾。
脱力系ミステリ・シリーズ始動!と帯にはありますが、
内容は肩の力を抜いて読んでいては解けませんでした(笑
特に「魚と拳銃」や「危機とリベンジ」はオススメです。
前者は拳銃の弾痕の残り方やバス釣りのクーラーボックスの
大きさから推理を組み立てていくのが秀逸。
後者はやはり犯人の正体でしょう。
特注のヘルメットをかぶった犯人。
さらにそのヘルメットも監視していたにもかかわらず
盗まれたという事件。
これも謎を解く鍵となります。
全く使えない白石刑事や
最終話で本音をさらりと述べる黒川刑事の妻などなど、
おかしなキャラクターで作品は彩られてますが、
内容は十分に満足いくものだと思います。
最終話登場の野呂さん、野呂盆六かと思った(笑
本作は第3回ミステリーズ!新人賞受賞作を
収載した黒川鈴木刑事シリーズの第1弾。
脱力系ミステリ・シリーズ始動!と帯にはありますが、
内容は肩の力を抜いて読んでいては解けませんでした(笑
特に「魚と拳銃」や「危機とリベンジ」はオススメです。
前者は拳銃の弾痕の残り方やバス釣りのクーラーボックスの
大きさから推理を組み立てていくのが秀逸。
後者はやはり犯人の正体でしょう。
特注のヘルメットをかぶった犯人。
さらにそのヘルメットも監視していたにもかかわらず
盗まれたという事件。
これも謎を解く鍵となります。
全く使えない白石刑事や
最終話で本音をさらりと述べる黒川刑事の妻などなど、
おかしなキャラクターで作品は彩られてますが、
内容は十分に満足いくものだと思います。
最終話登場の野呂さん、野呂盆六かと思った(笑