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シャーロック・ホームズたちの新冒険 [田中啓文]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ベーカー街で出会わなかったホームズとワトスンの“最初の事件”、
手塚治虫の原稿紛失を巡るトキワ荘での騒動、死後自分を殺した犯人を推理する明智小五郎、
正岡子規が推理する松尾芭蕉の死の真相、〈黒後家蜘蛛の会〉に持ち込まれたアシモフが
クラークにしたためたとされる手紙の謎……。推理小説の名探偵から実在する歴審の偉人まで、
誰もが知る著名人たちの知られざる探偵行全5編を収録した、オマージュミステリ短編集第二弾!


以下、ややネタバレあり。




ブログを見たところ、どうも第1弾「冒険」は購入していないようですねえ。
うーん、記憶が定かで無い。


正直どれも面白いのですが、やはり背景や元ネタを知らないと、このシリーズは
当然ながら楽しめません。
私、恥ずかしながら<黒後家蜘蛛の会>は未読だったので、そちらを読んでから
再読したいと思います・・・

「トキワ荘事件」、この話で一番気になったのは『イナゴ身重く横たわる』なる書物。
解説の北原尚彦さんが触れていますが、なるほど、そういう使い方なのかと。


「二人の明智」、名探偵・明智小五郎と明智光秀が共演する豪華作品。
明智が殺害されるという、ショッキングな出来事から始まりますが、
メインは明智光秀の謀反と、そこから始まる壮大なる仮説!
当然ながら、そこにはダジャレが上手く取り入れられています(笑
それも[附記]にまで!
「明智光秀」がなぜ謀反を起こしたのか?この謎を解くよう、明智光秀から依頼された
明智小五郎のダジャレ(失礼!)連想はお見事。小栗栖村まで出てくるとは・・・
驚きですね。

「二〇〇一年問題」、「ロボット三原則」と「HAL団治」が笑いました。
いや、前者は笑うところではないのですが、アシモフが提唱した原則で、
これが物語上、鍵を握るという、誰もが知っていたのに、この話の中で
誰もそれに気付かなかったのかという、メンバーのマヌケさが良いですね。

後者はもうダジャレを超えて、素晴らしい想像力です。

「旅に病んで」。この話は正岡子規と高浜虚子の物語なのですが、
正岡子規が松尾芭蕉の弟子である服部土芳の書いた書状を見つけたといい、
そこから、松尾芭蕉の暗殺、彼の正体、遺した句等々、壮大な話に繋がっていきます。

松尾芭蕉が隠密であるとか、忍者であるとかいう説は昔から有名だったと思いますが、
本書はこれを逆手に取っていて、実はその真逆だったという新説を披露しています。
これは正直言って驚きました。説得力もしっかりしていて、上記作品群の中では、
一番面白かったです。
あと圧巻は257~258頁の箇所で、「夢のまた夢」「聚楽第」と、さらに虚子が
推理を進めて、正岡子規が示そうとした仮説を補うところがいいですね。
が、それら全てをひっくるめての258頁が、やはり一番。
他作品群と異なり、全て悪戯だったとしたのは、田中さんなりの何か配慮があったのかなあ。

「ホームズ転生」。ホームズとワトソンが同居生活しなかったという、別の時間軸の物語。
いやあ、これは読んでいて結構きつかったなあ。ホームズ好きとしては、
こんなホームズ、見たくないという。
ラストでこの夢を見ているのがホームズというのも、中々捻りが効いていて、
ホームズ自身も、ワトソンと同居していなければ名探偵にはならなかった、という
深層心理があったことを示唆していますね。
決してワトソン=ストーリーテラーではない、という。

解説は先にも書きましたが北原尚彦さんが書かれています。ぜひホームズパスティーシュ
の第2弾、お願いします!




シャーロック・ホームズたちの新冒険 (創元推理文庫 M た 6-5)

シャーロック・ホームズたちの新冒険 (創元推理文庫 M た 6-5)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2021/11/29
  • メディア: 文庫






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件 もの言う牛 [田中啓文]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

件は牛から生まれ、予言をしてたちどころに死ぬという。卒論取材で全国の一言主神社を
調査する美波大輔は、件の誕生を目撃し、命の危険に曝される。件の予言は的中。
首相が急死する。次期首相人事も左右するという宗教団体・みさき教に囚われた大輔は
予言獣・件の恐るべき正体に気づく。書下ろし伝奇ホラー。

田中さんといえば、落語・ダジャレ・伝奇、そして本格ミステリ(ジャズ)と極めて作風の
幅が広い作家さんかと思います。
私が初めて知ったのは、PS2「かまいたちの夜2」のシナリオライターをされた事から
だったと思います。
講談社文庫では「私立伝奇学園高等学校民俗学研究会」シリーズが(私の中で)超名作。
本書は同じ講談社文庫でも、「猿猴」に近い作品になるかと思います。

以下、ネタバレ含みます。




そもそも「件」とは、頭が人間で体が牛、話すことは全て真実をかたる妖怪。
よく古い文書、古文書で最後に「仍如件」で終わる文書がありますが、
これは、「ここに書いてあることは、件が言うこととおなじで、全て事実です」という
意味でよく用いられます。

本書に登場する「件」は見た目は完全に牛ですが、その件を目撃してしまった美波大輔、
偶然彼が助けた浦賀牧場の一人娘・浦賀絵里。朝経新聞政治部記者の宇多野礼子、
彼女の元彼氏で、牛に襲われたという怪奇な事件を担当することになる奈良県警の村口毅郎。
この4名がいわば主人公たち、でしょうか。

なぜ「大悪天皇」とまで呼ばれた雄略天皇が、その後半生は善政を敷いたのか。
「ウシトラ教団」、母牛に「イ」という特殊な餌を食べさせることで「件」が誕生する。
GHQによる当該教団の弾圧、ウシトラ教団からミサキ教へ姿を変えて、
長年、日本の裏で暗躍してきた教団ということまで説明されます。

さらにはギリシャのクレタ島に潜んでいた「牛鬼」という、ギリシャ神話に話は波及。
この「牛鬼」、ミノタウロスのことです。七人ミサキもギリシャ神話から来ているという
大胆な発想!
最後の章で、雄略天皇が出会った「一言主」が告げた詞が明かされますが、
それより「ヒトコトヌシ」→「ヒトシヌコト」の言い換え!!よく思いつきました(笑
358頁に出てくる一文、「岡山の新見の地で太郎牛、新・見の太郎牛・・・ミノタウロス」
ここを読んだとき思わずあっという驚きと思わず笑ってしまいました。
いや、さすが田中先生。本書は伝奇そしてホラー、グロに加え、ダジャレが相当数
入ってます。

本書で最大の活躍をみせたのはグライムズ兄弟でしょう。アメリカ人なのですが、
とにかく行動が本当にアメリカらしい。バンバンミサイル打ち込むし、
国会議事堂の地下の件養成施設を思いっきり爆破したり。

それにしても、誰かの寿命を知る事というのがそこまで国家を牛耳れるかというのが
根本的に疑問に思いました(笑)
下手すると、自分の方が先に亡くなる場合もあるわけです。
つまり運命を自分に都合良く変えることはできないので、絶対に当たる予言に
留まるんですよね、となんかまじめに考えてしまいました。

しかし本書は一気読みしてしまいました。本当に面白い。
久々にあの「私立伝奇学園高等学校民俗学研究会」を思い起こしました。
壮大な物語の中に、多くのダジャレを入れてくる、見事に重なるんですよね。
伝奇や民俗学、神話などが好きな方にはオススメの一冊です。


件 もの言う牛 (講談社文庫)

件 もの言う牛 (講談社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: 文庫



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真鍮のむし 永見緋太郎の事件簿 [田中啓文]

天才的なテナーサックス奏者の永見緋太郎シリーズ最新作。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

天才的なテナーサックスの腕前とは裏腹に、世事にはうとい永見。
だが、ひとたび不思議な出来事に遭遇するや、音楽を奏でるように見事に謎を解き明かす。
アメリカで管楽器の盗難事件に巻き込まれた永見が見いだした人情味溢れる真相他、
日本のみならずニューヨーク、シカゴ、そしてジャズの聖地ニューオリンズなどを舞台にした全七編。
ジャズと不思議に満ちた、痛快ミステリ。

今回永見と唐島がアメリカへ単身(?)ジャズの勉強ならぬ殴り込み的(?)に乗り込みます。
しかし、そこは永見だけあって、アメリカへ行っても相変わらず。
妙な事件に巻き込まれ、いつのまにか解決してしまう。

本作の魅力は事件だけでなく、田中啓文さんによる「大きな御世話」的参考レコード
ではないでしょうか。
ジャズファンには物語のそこかしこに出て来る話も魅力的。
もっとも僕はそちらの嗜みが全くないので、物語そのものを楽しみましたが・・・

『落下する緑』、『辛い飴』と1作品にある共通項を持たせてきた本シリーズですが、
今回もある共通項で繋がっています。それは何か?は、ぜひ読んで確かめてください、



真鍮のむし (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

真鍮のむし (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/03/12
  • メディア: 文庫



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猿猴 [田中啓文]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

聖徳太子による「人類滅亡」を意味する預言は真実か?
冬山で遭難した奈美江が洞窟で見たものは?望まぬ妊娠、殺人事件、不気味な宗教団体、秀吉の埋蔵金…
その背後に見え隠れする奇怪な「猿」の影。
運命の嵐に翻弄される奈美江は、やがて世界の根源の謎に迫っていく。
著者渾身の文庫書下ろし伝奇小説。

田中啓文さんの本領発揮、著者渾身の書き下ろしという宣伝に偽りなし。
永見シリーズで本格推理を鮮やかに描く一方、
「私立伝奇学園高等学校民俗学研究会」シリーズでは
伝奇+駄洒落を魅せ、
その作風の幅は本当にすごいです。

そして本書は田中さんが伝奇とSFに真っ向から挑んだ作品だと思います。
登山が趣味のとある主婦が、壮大な世界の謎に巻き込まれていく、
登場人物も癖のある者ばかりです。
「聖徳太子訳未来記」に記された予言とは何か?
「猿」を祭る奇妙な宗教教団。
「猿神」の子を宿し産んだ奈美江、埋蔵金発掘マニア、落ちぶれながらも、
過去に民俗学を学びその造詣から事件に関わる探偵・・・
彼らが目的は異にしつつも、聖徳太子の予言に導かれるまま
行動をともにします。
最後に明かされるどんでん返しと、そして驚愕のエピローグ。
このエピローグで、この物語がある<作品>の前日譚かのような描写がなされます。
これはオマージュというよりも、
田中さん自身が、あの作品で、なぜ地球がああなってしまったのかに
対する一つの回答なのではないか、と勝手に推測してみました(苦笑

とにかくおもしろいです。
民俗学の知識もそうですが、一気に読んでしまいました。
物語のスケールが思っていたよりも壮大で、
ある登場人物が実は深く関係していたり、
笹倉がなぜ失踪したのか、このあたりも最後まで引っ張っていて、楽しめました。
かなり深刻な場面なのに飄々としている坂巻氏も魅力的でした(笑

民俗学、伝奇ものがお好きならぜひぜひご一読を。
むろん、ミステリ好きな方でも十分楽しめます。


猿猴 (講談社文庫)

猿猴 (講談社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/15
  • メディア: 文庫



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辛い飴 [田中啓文]

天才的テナーサックス奏者・永見琲太郎が挑む、いやいや遭遇する
<味>にまつわる7つ(+1)の事件。

本作には第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「渋い夢」
が収載され、さらに永見が出てこない短編「さっちゃんのアルト」も加えられました。

僕のオススメは表題作「辛い飴」と「甘い土」・「塩っぱい球」の3つ。
いやどれもおもしろいのですが、あえて挙げるなら、ということで。

「辛い飴」は事件というより、老いたミュージシャンの誇りとでもいうか、
そういうのが出ていて、なんだか感動しました。

「塩っぱい球」は永見の頭が冴えに冴えたとでもいうべきお話。
事件の全てを見抜き、そして最後に別の隠されていた謎まで指摘する、
永見の探偵的能力が惜しみなく発揮された作品です。
この作品を読んだ後、永見琲太郎は天才型探偵かと思いました。
ただ野球すら知らないのかよ!とも思いましたが(笑

「甘い土」。解説で田中さんご自身がシリーズとしては異色と
言ってますが、むしろ田中さんの持ち味が十二分に発揮された
作品ではなかろうか。
民俗学・音楽(ジャズ)、そしてミステリ・・・これらが融合したのが
この「甘い土」という作品だと思います。
最後に永見が推理したストーリーが、
実は当たっていたというのが後に明かされるところもまたおもしろい。

全編にわたって唐島・永見の漫才かのようなやりとりは健在。
あ、受賞作「渋い夢」については書きませんでしたが、
これはもう書くまでもなく、オススメですから。


辛い飴 (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

辛い飴 (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/11/11
  • メディア: 文庫



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天岩屋戸の研究 [田中啓文]

私立伝奇(田喜)学園高等学校民俗学研究会
シリーズ完結編!
笑いあり、涙あり、恋あり、そしてグロ・ダジャレ満載(笑
と田中節全開となってます。
以下ネタバレ。



本作では比夏留の「独楽」が全く通じない犯人が
登場し、比夏留は初めて心の底から恐怖を
感じる事となります。
そして保志野くんの「わかったああああ!」(笑
も4編中1編しか見れないなど、
完結編だけにどの事件も難易度が高いようです(笑

最終作「天岩屋戸の研究・本論」は意外な人物が
名探偵として大活躍をします。
そして顧問の藪田がなぜ比夏留ほか部員の
窮地を救ったり、仇討ちに協力するなど
してきたのか、
さらにはこの独特な部員のキャラクター
設定に実は大きな秘密が隠されていた
事が明らかになります。
この設定、思わずすげえ!と思ってしまい
ました。

最後の最後の大逆転技もやはりダジャレでしたが、
個人的にはもう少しエピローグがほしかった。

しかし完結しちゃったのはちょっと寂しいですね。
まだまだ読みたかったです。




天岩屋戸の研究 (講談社文庫)

天岩屋戸の研究 (講談社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



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邪馬台洞の研究 [田中啓文]

好きなものは一気に読みます(笑
私立伝奇(田喜)学園高等学校民俗学研究会シリーズ3部作の第2弾!
本作にはシリーズの核心にせまる「天岩屋戸の研究・序説(一)」が収載。
他作品も読み応え充分でした。

表題作「邪馬台洞の研究」はダジャレのオンパレード。
金印や卑弥呼の石など深い謎を予見させるモノが次々と登場しますが、全てギャグ(笑
本作No.1のくだらなさでしたねえ。

「死霊洞」はちとグロテスクな感じ。
超巨大ヤゴは見たくない・・・
諸星比夏留の父弾次郎が遂にそのベールを脱ぎます(笑
すさまじい威力を誇る<独楽>の技で「常世の杜」を覆うフェンスを破壊!
しかし始祖鳥の前に比夏留とのライダーダブルキックも通じず絶対絶命に・・・
そんなとき頼りになるのはやはり保志野くん。

「人喰い洞の研究」は前作「黒洞」に当たる作品。
「常世の杜」外で起こる物語です。
本作でついに比夏留の大食いが大いに役立つときがやってきました。

さていよいよ次作がラスト。
謎の顧問藪田と本作で初めて登場した校長・・・
天岩屋戸の謎とは何か?
文庫化されるの、いつなのかなあ・・・早く読みたい(泣



邪馬台洞の研究 (講談社文庫)

邪馬台洞の研究 (講談社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: 文庫



邪馬台洞の研究―私立伝奇学園高等学校民俗学研究会〈その2〉 (講談社ノベルス)

邪馬台洞の研究―私立伝奇学園高等学校民俗学研究会〈その2〉 (講談社ノベルス)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 新書



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蓬莱洞の研究 [田中啓文]

私立伝奇学園高等学校民俗学研究会シリーズ。また新たにシリーズを読み始めました!
今月の講談社文庫で第2弾が発売したのでそれに合わせて購入しました~
田中さんのは「落下する緑」以来。

これはめちゃくちゃおもしろい。
裏表紙紹介文の「伝奇、ミステリー、ユーモア、学園小説が合体した」シリーズですねえ。
それぞれのキャラがいいです。
主人公が「独楽」の技で最後のピンチを切り抜ける、それに命名する本シリーズ探偵役を
務める保志野春信。
ものすごく大食いの主人公の諸星比夏留、料理がものすごく下手、家族がおもしろすぎるww
部員にも14歳まで女性として育てられた犬塚さん、様々な宗教や団体に参加する浦飯くんetc・・・
そして謎の顧問藪田。
比夏留ら部員を襲い、オオナマケモノを隠していた仮面の人物の正体は彼なのか?

本作収載でもっとも伝奇かつミステリ色が強いのは「黒洞の研究」
途中、比夏留にも霊が降りてしまい大変なことになります。

すぐにでも第2弾「邪馬台洞の研究」が読みたいです。


蓬莱洞の研究 (講談社文庫)

蓬莱洞の研究 (講談社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: 文庫



蓬莱洞の研究―私立伝奇学園高等学校民俗学研究会〈その1〉 (講談社ノベルス)

蓬莱洞の研究―私立伝奇学園高等学校民俗学研究会〈その1〉 (講談社ノベルス)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 新書



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落下する緑-永見緋太郎の事件簿- [田中啓文]

田中啓文さんといえばSF・ホラー作家という印象が非常に強いです。
近年でもゲーム「かまいたちの夜」のシナリオを担当されるなどしており、
僕はそれでお名前を知りました。

さてそんな田中氏の鮎川哲也の本格推理入選作品「落下する緑」を含む
永見緋太郎シリーズ!(笑
殺人とかそういうものは起こらず、日常の謎に挑みます。

とてもおもしろかったです。
彼の性格が笑います。語り手である唐島さんのヒヤヒヤする場面は見物(笑
そしてなんと言っても舞台がジャズの世界であるというところが本作最大の見所。
随所にその知識が登場しますしね。
ぜひぜひ一度ご一読あれ


落下する緑 (創元推理文庫 M た 6-1 永見緋太郎の事件簿)

落下する緑 (創元推理文庫 M た 6-1 永見緋太郎の事件簿)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 文庫



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