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新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

名コンビが、映画誕生期に起きた怪事件を追う!

ホームズとワトスンが下宿しているベイカー街221Bへ
白髪頭に長く白い顎ひげの依頼人が訪ねてくる。
彼の名はエドワード・マイブリッジ。かつて走る馬の連続写真で時の人となったが、
現在はアメリカから帰国して
細々と講演活動を続けている。何者かに脅迫されていて、講演中、
大きなスクリーンに映写した自身の顔に
不吉な傷がつけられていたり、街路で馬車に轢かれそうになったりした。
犯人の動きを探っていた矢先、不可解な焼死体が見つかったことから、
事件は思わぬ展開を見せ……

ティム・メジャーによる、ホームズパスティーシュ第2弾。
本作は『漱石と倫敦ミイラ』など、実在の人物とホームズ&ワトソンの冒険譚。
エドワード・マイブリッジは実在の写真家、のようです。

連続写真や映画史などに詳しい人が読むと、本作はさらに楽しめるのだろうと
思います。
ホームズ冒険譚としてみると、ワトソンがやたらと僻んでいるなあと言う印象。
ホームズはそんなに秘密主義だったかなあ?
謎解きの場面では、ワトソンに推理を促す行動も見られたりして、
ワトソンの僻みは収まってたようですが・・・

本作ではいわゆる「顔の無い死体」が登場します。これは副題からもなんとなく
想像が付くと思いますが、もう1つ、この副題には意味があります。
人の顔というのは意識して見ていないと、中々覚えていないということ。
そこを上手くミステリに落とし込んでます。

さて、パスティーシュとしての出来はともかく、やはりホームズ冒険譚は短編
が良いなあと改めて思いました(笑)
ここ最近のパスティーシュはほぼ長編が多い印象(もちろん個人的な、です)で、
短編は中々アイデアを活かすのが難しいとかあるんですかねえ。


新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち (角川文庫)

新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/06/13
  • メディア: 文庫






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新シャーロック・ホームズの冒険 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

今度はトリオで謎解き!?

知念実希人さん絶賛!
「誰もが愛した名探偵が霧のロンドンに戻ってきた!
二人の活躍を堪能できる喜びに打ち震えた」

世界中で愛されるシャーロック・ホームズシリーズに新たなパスティーシュ作品が登場!
小説家の創作ノートから本物の殺人事件が生まれ。ホームズが難事件に挑む!

初老の男が服毒による変死を遂げたと新聞で報じられた朝、三十代前半の女性が
ベイカー街221Bへホームズを訪ねてくる。彼女はアビゲイル・ムーンと名乗り、
ダミアン・コリンボーンなる男性の筆名で探偵小説を書いている。
コリンボーンといえば、相棒ワトスンの本棚にも作品が置いてあるほどの売れっ子作家だ。
依頼の内容は、「真犯人に被害者と犯行の手口を盗まれた、自分の無実を証明してほしい」。
彼女は次作に向けてストーリーの構想を練っているところだったが、
昨日ヴォクスホール公園で死んだ男は、被害者として自分が選んだ人物だった。
なぜ変死事件は起きたのか?ホームズとワトスンは調査に乗り出すが……。


新たなホームズパスティーシュが登場しました。
本シリーズ、すでに新作2作は刊行予定とのこと。これは楽しみです。

ホームズを探偵役とした作品群については、これまでも若干私見を書いてきましたが、
本作は、コナン・ドイル財団公認の『絹の家』や『芸術家の血』『眠らぬ亡霊』、
これらの作品よりも遙かにホームズ探偵譚で、本当に楽しめました。

ホームズを探偵とする以上、やはり事件も「聖典」に近い作風・筆致になるのが
妥当なのではないか、と個人的に思います。
もう古典的名作になってしまっているかもしれませんが、
ジューン トムスンの『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』から始まるパスティーシュ
は素晴らしかったです。また新たにホームズとワトソンの冒険が読めるとは、と。

先に挙げた3作品は、事件の内容やホームズの過去に迫る手法が、私としては
それは違うのではないか、と思っています。ミステリとして優れているかどうかはともかく、
ホームズ冒険譚としては違うだろうと。

今回、この作品、何の事前情報もなく読んだのですが、見事にホームズ冒険譚だなと。
長編『ボスコム渓谷の惨劇』を彷彿とさせる後半などは見事です。

前半はホームズの捜査とワトソンの捜査(?)で読ませつつ、
ホームズ伝記作家の地位を脅かされるアビゲイル・ムーンとの対決(?)もそこかしこに。
とはいえ、後者はワトソンの杞憂でしかなく、訳者あとがきや解説で述べられているよう、
アビゲイル・ムーンの苦悩は、当時の女性の地位を考えるという意味で、興味深かったです。
ヴィクトリア朝の女性がどう生きていくのか、中々考えさせられます。

「聖典」にも優れた女性が数多く登場しますが(ヴァイオレット嬢とか)、
彼女たちが就いている職業は、確かに女性のみというものなのでしょう。

アビゲイル・ムーンはある種果敢にそこに挑戦しようとした、とも読めますが、
彼女の物語からの退場は悲しい場面でした。

事件の謎は、被害者がどう毒を飲まされたのか、そして彼の持っていたメモは何か、の2点。
とにかくホームズ探偵術で解かれていく事件の真相をただただ楽しんでほしいです。
ただ1点。このタイトルはそれ以上に訳しようがなかったのですかね。
原題は何だったか・・・


新シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)

新シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/08/24
  • メディア: 文庫







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シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

1889年冬。とある名家のマダムと知り合ったホームズとワトスンは、一族の夕食会に招かれた。
だが最後の料理皿の銀蓋を開けると、そこに人間の切断頭部が…。事件調査のため、
一族が暮らすスコットランドの古城にすぐさま向かった二人。その城は幽霊が出ると噂されていて、
何年も前から不審死が相次いでいるようで―。
すべての謎はやがて予想外の結末へ!本格パスティーシュ第2弾。

ポニー・マクバードによるシャーロック・ホームズの冒険譚第2弾。
前作と本作を読んで、なんとなくですが、これらはポニー・マクバードが
シャーロック・ホームズという人物を探偵役に据えて描いた事件で、
ホームズパスティーシュではないのではないか、ということです。

ホームズを探偵役とすれば、パスティーシュあるいはパロディだと
考えるのが当然なのでしょうが、
「芸術家の血」と本作で描かれているホームズは
聖典のホームズとは、違う印象を強く持ちます。

前作も本作もホームズらしからぬミスがあったり、
前作は派手なアクションシーンらしきものがいくつも出てきたり、
本作では、ホームズの語られざる学生時代、しかもそこに
アイリーン・アドラー以上の女性が登場したりと、
聖典からだいぶかけ離れてるなあと。

特に本作では上記の語られざる学生時代の話が、物語の核心でもあるし、
想像を逞しくすれば、ホームズがアイラ・マクラーレンからの依頼を
頑なに受けなかったのも、上記の過去が関係している事は明白ですね。
何よりも事件そのものへの興味から、ホームズは依頼を引き受けるのであって、
邪推かもしれませんが、個人的な事で引き受けないというのも
聖典ではないでしょう。

解説で日暮雅通さんが書かれているように、ホームズがなぜ大学を去ったのか、
女性を避けるようになったのかを、見事に説明している、という捉え方も
あるのでしょうが、うーん、中々に難しい。
シャーロキアンの方々は、本シリーズをどう受け止めているのだろうか。

事件の始まりや、亡霊の出る館の秘密など、それらの謎は中々面白く、
終盤にあかされていくマクラーレン家(当主)の抱えていた秘密と密接に関係してきて、
読み応えがあるのですけどね。
(ただし、エリザベス・マクラーレンの死はよくわからず。)

といいつつも、おそらく三部作最終作も購入して読むはずです(笑



シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊 (ハーパーBOOKS)

シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊 (ハーパーBOOKS)

  • 作者: ボニー マクバード
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2019/06/17
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊 (ハーパーBOOKS)

シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊 (ハーパーBOOKS)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2019/06/17
  • メディア: Kindle版



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シャーロック・ホームズの蒐集 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

1927年、アーサー・コナン・ドイルによる最後のシャーロック・ホームズ活躍譚「ショスコム・オールド・プレース」が《ストランド・マガジン》に掲載されて以降も、この不滅の人気を誇る名探偵の贋作は、数多くの作家によって描かれてきた。本書はそれらに連なる最新の傑作である。大英帝国を縦横無尽に駆け巡るホームズと相棒ワトスン博士の〈語られざる事件〉を、世界有数のホームズ・ファンが愛と敬意を込めて作品化した、最高水準のパスティーシュ。六編を収める。

日本屈指のシャーロキアンである北原さん執筆によるホームズパスティーシュがついに登場!
各編の最後に、どの「語られざる事件」なのか記述してあるのが、かっこいい。

オススメは「結ばれた黄色いスカーフの事件」と「ノーフォークの人狼卿の事件」
前者は依頼人には辛い思いをさせましたが、ホームズの解決が実に鮮やか。
そして「オレンジの種五つ」を彷彿とさせる謎めいた犯人からの脅迫も不気味です。
ホラーテイストの強さでは後者。
「バスカヴィル家の犬」や「這う男」を彷彿とさせる不気味さと奇妙な謎から、
ホームズがいかに合理的に謎を解いていくのかが楽しめる一編。

ある種の「らしさ」を感じるのは「詮索好きな老婦人の事件」
ホームズ&ワトソンではなく、老婦人ことホスキンズ夫人の活躍が一番の見せ場。

それにしても、聖典にほんの少ししか出てこない記述から、
いかに物語を膨らませるか、作り込んでいくかを考えると、
北原さん始め、多くのホームズパスティーシュを書かれた作家さんの苦労は
並大抵ではないでしょう。ホームズらしさを失わず、それでいてオリジナリティを
求められるのは、相当の技量が無いとまず書けません。

語られざる事件はまだまだたくさんあります。
北原さんにはぜひそれらの事件も書いてほしいですね。


シャーロック・ホームズの蒐集 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの蒐集 (創元推理文庫)

  • 作者: 北原 尚彦
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/03/22
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの蒐集 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの蒐集 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/03/23
  • メディア: Kindle版



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シャーロック・ホームズの栄冠 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

シャーロック・ホームズ――作家アーサー・コナン・ドイルが生み出した紙上の登場人物にして、世界中の人々を惹きつけてやまない名探偵の代名詞である。彼の活躍はドイル自身の手も離れて、初登場から130年も経った今なお、数多くの新たな冒険譚が語り続けられている。著名な推理作家による本邦初訳の一品から異色作家による珍品まで、星の数ほどある“知られざる"冒険譚のなかから選び抜いた類稀なるホームズ・アンソロジー。

ホームズアンソロジーは星の数ほどあれど、それが文庫化するというのは極めて稀です。
本書も2007年発売から10年の時を経て、文庫化されました。
しかし、それだけ内容は非常に充実しています。
特に本当に失われた物語のようなものまで採録されていて、
シャーロキアンならずとも、ミステリ好きにはとても充実した時間をプレゼントしてくれます。

やはり一番のオススメは「一等車の秘密」。
謎から解決までが極めて鮮やかかつまさにホームズそのもの。
変わり種として「シャーロック・ホームズなんか怖くない」
ホームズという名前の偉大さと、警察の対応を逆手に取った見事な作品。

海外では多くパスティーシュやパロディが編まれるホームズ作品。
日本でもぜひ次々と刊行されてほしいものです。


シャーロック・ホームズの栄冠 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの栄冠 (創元推理文庫)

  • 作者: ロナルド・A・ノックス
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 文庫



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シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

1888年。はじまりは、ベイカー街221Bに舞い込んだ1通の手紙――
ホームズ × ワトスン、知られざるもうひとつの事件!

ベイカー街221Bにパリから1通の手紙が届いた。 二重仕掛けになった文面には、
失踪した10歳の息子を捜してほしいという 切羽詰まった女性の訴えが。
子供の父親が別件で美術品窃盗の疑いがある曰くつきの伯爵と知り、
ホームズとワトスンは一路パリへ。すぐにこれがただの失踪事件ではないと気づき――
子供の失踪と国際的な美術品窃盗、その周囲ではびこる謎の連続殺人。
全ての事件はやがて繋がりを見せる!

ホームズパスティーシュの一作。
1888年のホームズの語られざる事件。

マイクロフトとフランス人女優の二人から事件を依頼されるホームズ。
美術品窃盗と子どもの失踪という2つの事件、はたしてどう関係するのか?

本作ではホームズがまさに「瀕死の探偵」になる場面が描かれます。
あの時のホームズは少しばかり焦りすぎたように見えましたねえ。

事件はかなり奇妙で、果たして誰が犯人なのか、それが最後まで
見えない所がとてもおもしろい。
依頼人やフランス人探偵にも翻弄されてしまうホームズ。
それは依頼人にやや惹かれているからなのかもしれないですね。

ところで、物語終盤で、子どもがなぜ「失踪」したのか語られるのですが、
これが『絹の家』を思い起こさせました。
それにしても奇しくも類似の話とは・・・ちょっと興ざめしてしまいました。
あくまで個人的ですけど。

解説の日暮氏によれば、本シリーズは三部作とのこと。
果たしてどういう終わりを見せるのか。気が早いですが、
楽しみです。


シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血 (ハーパーBOOKS)

シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血 (ハーパーBOOKS)

  • 作者: ボニー・マクバード
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血 (ハーパーBOOKS)

シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血 (ハーパーBOOKS)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2016/10/20
  • メディア: Kindle版



シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち 2 [シャーロック・ホームズ]

最近ホームズものが多いですが、やっぱりホームズはおもしろい!
1に続いて購入しました。内容的には2の方がオススメ。

最初にAmazonさんの紹介ページから。

ホームズ・パスティーシュの新機軸、その後編。
ドイルの同時代人、E・W・ホーナングが生んだ紳士泥棒A・J・ラッフルズとの知恵比べ、
地下鉄の工事現場に夜な夜な現れるミイラ男の怪。
ホームズがタバコ入れとしている“ペルシャ製スリッパー”の謎が明かされ、
あのH・G・ウェルズが登場する。そこはなんと、“宇宙戦争後”の世界なのだ!
エリック・ブラウン、リチャード・ディニック、マーク・ライトら、
俊英が妄想力と遊び心を詰め込んだ奇想天外な8編。お楽しみあれ。

「閉ざされた客室」と「ハドソン夫人は大忙し」の2編がオススメ。
前者は正典を彷彿とさせる物語で、ホームズ、ワトソンともに活き活きとしています。
いわゆる奇妙な謎や不可解な事から物語が始まるのが、ホームズものの特徴の1つだと
思いますが、本書はその点は若干弱いかもしれません。

しかし内容的には十分おもしろい。密室の謎や被害者に残された100ポンド近い
現金等々・・・

後者はホームズが解決したと言われている事件は、実はハドソン夫人が
解決していたという、パスティーシュ。
この物語に出て来るホームズとワトソンは実に滑稽に描かれていて、
それだけでも楽しめます。
ハドソン夫人の捜査方法が拝めるのは必読です(笑

海外では多く出されるホームズパスティーシュ。日本でも翻訳、そして
文庫化を改めて御願いしたい。



シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち 2 (扶桑社ミステリー)

シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち 2 (扶桑社ミステリー)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2015/11/01
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズ 絹の家 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ホームズの下を相談に訪れた美術商の男。アメリカである事件に巻きこれまて以来、
不審な男の影に怯えていると言う。ホームズは、ベイカー街別働隊の少年達に捜査を手伝わせるが、
その中の1人が惨殺死体となって発見される。手がかりは、死体の手首に巻き付けられた絹のリボンと、
捜査のうちに浮上する「絹の家」という言葉…。
ワトスンが残した新たなホームズの活躍と、戦慄の事件の真相とは?

コナン・ドイル財団公認という、まさに「正典」の続編を与えられた作品です。
年老いたワトソンが事件を回顧し、お馴染みのチャリング・クロスにあるコックス銀行に預けられている
原稿という所から、物語は始まります。

ホームズというと、やはり短編がおもしろいと想いますし、
これまで無数に出ているパスティーシュやパロディも大半は短編でした。
しかし、本作は「恐怖の谷」以来の長編作品で、さてどうかなあと思いつつ読み始めました。

本作のホームズは監獄に入ってからはめまぐるしい活躍ですが、
それまでの行動がちょっと残念な印象です。

ある人物から、(警告ではなく)暴いてほしいという意味で送られた「絹のリボン」に
気付くのがちょっと遅かったり、手掛かりが全くなく、直感で動いたり。

新聞広告で大々的に挑戦状を叩き付けるのはさすがだと思いましたが、
その後がいくらなんでも簡単に罠にかかりすぎでは・・・しかも少女を犠牲にしてしまって
ますしね。ここはホームズらしくない。

それと、マイクロフトが「絹の家」を全く知らないというのも、ちょっと不思議ですね。
彼はある意味では政府そのものではなかったか、と。

ところで、事件そのものは「絹の家」は人によっては受け付けない、ホームズものではない、
と思われる方も多いと思います。
ただ最初のカーステアーズが持ち込んだ事件と「絹の家」事件、
双方の関係には驚きました。
ベイカー街別働隊のロスが一体何を見たのか?ここに全ての謎が収斂されているのです。

次作も長編のようですが、ぜひ作者には短編も書いてもらいたいですね。


シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/10/24
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2015/10/25
  • メディア: Kindle版



シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

“神の息吹殺人事件”の解決後まもなく、シャーロックのもとに兄マイクロフト・ホームズが現れる。
表向きは政府の役人だが、実は重要なポストについているマイクロフトは、
天才的な生理学者チャールズ・モロー博士と彼にまつわる奇想天外な話を語りだした。
残虐な動物実験が公となり学界を追放されたモローは、
マイクロフトの申し出で南海の孤島で新たな実験に取り組んでいたが、8年前に音信不通となる。
一方、海難事故に遭った若者プレンディックは、流れ着いた島でモローの生体実験によって
作られた獣と人間のハイブリッドを目撃していた。
ロザハイスで発見された動物に噛み殺された死体から、
モローがロンドンに舞い戻ったと危惧するマイクロフトは、
シャーロックに真相の解明を依頼するが…。

前作「神の息吹」も読みましたが、そちらはまだホームズさを残していたかなと
思います。
ただ本作はホームズパスティーシュとしてはぶっ飛びすぎという印象。
おそらくたくさんあるとは思うのですよ、そうした作品は。
個人的には、いわゆる「聖典」のような、物語が好きなので、
本シリーズにそれを望むのはなかなか難しいとは思いますが・・・

クライマックス部分はワトソン一人称の語りでなく、
様々な人物からの視点で描かれていて、ここは結構おもしろい。

後、本作というか本シリーズをさらに楽しむには、
登場する作品を読んでないと無理だなと思いました。
本作でいえば「モロー博士の島」(H・G・ウェルズ著)は必読でしょう。

ところで次作は出ているのか、どうなんでしょうね。
なんだかんだと購入している未来が見えます(笑


シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団 (竹書房文庫)

シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団 (竹書房文庫)

  • 作者: ガイ・アダムス
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2015/05/28
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団 (竹書房文庫)

シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団 (竹書房文庫)

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2015/05/28
  • メディア: Kindle版



シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件 [シャーロック・ホームズ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

新世紀の幕開け直前のロンドン。人々を恐怖させ、大混乱に陥れたその事件は、
宵のうちから降りだした雪が風に舞うなかで始まった。
翌朝、一人の男の死体が発見された―体中の骨が砕け、青あざだらけで膨張した、見るも無惨なもの。
しかし、周囲には足跡ひとつなく、ましてや凶器もなかった。
まるで空気、いや“神の息吹”に殺されたかのようだった…。
このあまりにも“不自然な死体”の謎がシャーロック・ホームズのもとに持ち込まれた。
相談にやってきたのは、“心霊医師”の異名をとるジョン・サイレンス博士。
うさんくさげな人物に難色を示すシャーロックだったが、
「事件はこれだけでは終わらない」、と告げられ相棒のワトソンと共に、
“神の息吹”の謎を解明すべく行動を開始する。
それはロンドン中を巻き込む、大事件の始まりだった…。

ホームズのパスティーシュものは単行本等では結構出ているかと
思いますが、文庫化までいくのはあまりないと個人的に思っています。

創元推理文庫のジューン・トムスンの一連のシリーズは非常に有名だと
思いますが、それ以外だとなかなかないですね。

本書作者のガイ・アダムス氏は、スペイン在住の俳優経験もある方との事。
すでに第2作目も上梓されているようです。

本作はかなりオカルト色が強い作品になっています。
ワトソンが体験する「経験」はどう読んでもオカルト的解決しかないんじゃないか
と思ってました(笑
ホームズがいかにそれを合理的に解決していくのか、が物語の見せ場です。

ただ、本書を読んで思ったのは、
ホームズものは短編の方がおもしろいのかなという印象。

いわゆる聖典は別として、トムスンのように「語られざる事件」を
短編集形式が良いのかなあ。

本作は同じような現象を結構引っ張って引っ張って、
最後はあっさりな感じで、やや拍子抜け。
ラストに名台詞はでるものの、オカルトか合理的かはやや
ホームズ自身も中途半端です。

この中途半端さは、おそらくは実在の人物を
物語に登場させたことも一因にあるのかもしれませんねえ。

第2作も翻訳されて出版されたら読む予定です。


シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件 (竹書房文庫)

シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件 (竹書房文庫)

  • 作者: ガイ・アダムス
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2014/09/25
  • メディア: 文庫



SHERLOCK(シャーロック) 3「最後の誓い」 [シャーロック・ホームズ]

まずはあらすじをNHK海外ドラマのHPから

宿敵モリアーティ亡きあと、シャーロックの前に新たな強敵が現れる。
新聞社の外国人オーナー、マグヌセン。世界中の重要人物の弱みを握り、
「恐喝の帝王」と恐れられている人物だ。誰も手を出すことができず、
シャーロックが最も嫌っている薄気味悪い男。
兄マイクロフトの忠告も聞かず、シャーロックはマグヌセンに脅された
国会議員の依頼を受けて敵のオフィスに忍び込む。
そこでシャーロックが遭遇した人物は…。
 (http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock3/

「最後の事件」、「犯人は二人」の2つの聖典に、
最初の場面で「唇のねじれた男」がいきなり出てきたのは驚きました。

さて、season3のライバルは新聞社の外国人オーナー、マグヌセン。
原作でいう「恐喝王ミルヴァートン」。いやそれより嫌な奴だ。

モリー、婚約解消したのか・・・やっぱりホームズと・・・
ですが、前話で登場した「ブライズメイド」のジャニーンと
ホームズが恋人同士というのには驚いた!!
劇中のワトソンと同じ心境になりました(笑

しかし、ホームズが彼女と恋人になったのは、
マグヌセンの個人秘書だったからでした。
ホームズは、スモールウッド議員から、依頼を受け、彼女の夫の
手紙を取り戻す交渉人を任されていたのです。
このあたりは「犯人は二人」に忠実で、そして、マグヌセンのオフィスに忍び込み、
彼を殺害しようとしている「もうひとり」がいる事も・・・
しかし・・・その「もうひとり」が、驚きました。

そして、マグヌセンに近づくために彼女と友人になったのは、もうひとり・・・
メアリー・モースタンと「名乗る」女性でした。

ホームズが撃たれる、しかもワトソン夫人に。
衝撃の展開です。

ホームズはマグヌセンの眼鏡に仕掛けがあるんだろうと推理しますが、
ただの眼鏡!
そして、彼のいう情報の保管庫とは、彼の頭の中の「精神の保管庫」
彼の頭の中だけにしか、情報は存在しないと断言するマグヌセン。
そしてワトソンをおちょくりはじめます(!)いやーいらつく奴ですねえ。

ホームズはマグヌセンに確認します。
保管庫は本当に君の頭の中だけなんだろうな?と
そして・・・
ある意味「犯人は二人」でもしかしたらシャーロック自身が同じような
立場になっていた、かもしれません。
しかし、この決着の付け方は、ワトソンだけでなく、ジャニーンも
同じような事をしたと言った事が、大きな理由なのかもしれません。

マイクロフトの計らいで、東欧の極秘任務につくため国外追放になるシャーロック。
しかし、最後の最後、あの人物が登場します。
その人物とは、season2で自ら命を絶ち、
ホームズを抹殺しようとしたモリアーティ!
え、死んだんじゃないの?
しかもこれでしばらく新作はないの?むー早く制作してくれ!

モリアーティが生きていたとなると、ホームズの死からの復活の謎も
改めて語られるんだろうなあ、と期待。

しかし、シャーロックがマグヌセンを殺害するという方法しか
取らざるを得なかったというのは、少し残念ではありますね。
それしか確かに方法は無かったのかもしれませんが・・・
聖典も同じ方法でしたしね・・・

season4、期待してます。




SHERLOCK/シャーロック シーズン3 Blu-ray BOX

SHERLOCK/シャーロック シーズン3 Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: Blu-ray



SHERLOCK/シャーロック シーズン3 [DVD]

SHERLOCK/シャーロック シーズン3 [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: DVD



SHERLOCK(シャーロック)3 三の兆候 [シャーロック・ホームズ]

NHK海外ドラマのページからまずはあらすじを。

ジョンとメアリーの結婚式が決まり、シャーロックは難関にぶつかる。
新郎の付き添い人「ベストマン」として式を取り仕切ることになったのだ。
常識的なことが最も苦手なシャーロックだが、親友ジョンのために必死になって準備。
結婚式でスピーチを始めたシャーロックは、ジョンとの冒険談を語りだす。
まず最初は「血まみれの衛兵事件」。
2人は女王の近衛兵からストーカー被害の相談を受けていたが…。
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock3/

メアリー・モースタン嬢とワトソンの結婚式。
ホームズは「ベストマン」として、式が「滞りなく」行われるよう、
自らの知恵を駆使して進めていく。
そして、彼のスピーチがはじまり、数々の冒険譚が語られます。
(小人の暗殺者、部屋の中の象、気になりすぎます!)

その中で結婚式と同時並行で解決をしていくのが
「血まみれの近衛兵」と「かげろう男」の事件。
シャーロックの「マインド・パレス」には兄マイクロフトが登場、
、シャーロックの推理を導く役割をしていますが、
シャーロックは現実世界のワトソンに「バチカンのカメオ!」と叫び、
(またまた語られざる事件ですねえ。)
ついに謎を解き明かします。
(あの女、アイリーン・アドラーがパレス内に登場!)

そして最後に明かされる「三の兆候」というタイトルの意味。
そしてシーズン3最終話へとの繋ぎでもある「最後の誓い」という言葉。
来週がまたまた楽しみに。

それにしても、現実世界のマイクロフトはお腹を気にしているようで(笑)、
シャーロックとの会話の「一時代の終わり」というのが実に印象的です。

そして今回被害者になりそうだったのはかつてのワトソンの上司である
ショルトー少佐。「四つの署名」がモチーフなのは、
ワトソン夫妻の結婚以外でも登場します。

最初に近衛兵の事件に関わった時には謎は解けませんでしたが、
一気に彼の「マインド・パレス」で氷解していく最後の場面。
ワトソンの「ドラマ」「ゲーム」という言葉により頭をフル回転
させるホームズもとても良かったです。

シーズン3最終話では二人のどんなコンビネーションを
見ることができるのか、それも楽しみです。


SHERLOCK/シャーロック シーズン3 Blu-ray BOX

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SHERLOCK/シャーロック シーズン3 [DVD]

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SHERLOCK(シャーロック)3 空からの霊柩車 [シャーロック・ホームズ]

ついに放送!
前作「ライヘンバッハ・ヒーロー」で自ら「死」を演出したホームズ。
そして、2年後、マイクロフトの要請によりホームズが再びロンドンへ舞い戻る・・・

NHK海外ドラマのSHERLOCKからのページからあらすじを。

シャーロック・ホームズの衝撃の「死」から2年。ジョン・ワトソンは親友の死を
なかなか受け入れられず苦しんでいた。しかし恋人メアリーとの結婚を考え、
新たな人生へと踏み出そうとする。そんなジョンの前に突然現れたのは、なんとシャーロック!
生きていることを全く知らせてこなかったシャーロックに、ジョンは激しい怒りを覚える…。
一方、ロンドンに大規模なテロ攻撃の危機が迫っていた。シャーロックは阻止できるのか?


ホームズがなぜ生きていたのかの謎をこれでもかと引っ張る演出
そして色々な人がそれの推理を披露するのだが、それが実におもしろい。
最初に語られたのは思わず「なるほど!」と思ってしまいました(笑

聖典「空き家の冒険」では気絶しその再会を喜んだものですが、
本作では、少々悪のりが過ぎたのか、ワトソンに殴られ、絶交だ!まで言われるホームズ。 

物語には相変わらずこれでもかとファンおよびシャーロキアンを喜ばせる
要素が盛りだくさんでした。

語られざる事件の「スマトラの大ネズミ」が事件の重要な所で登場したり、
依頼人の話を聞き、ネット恋愛の相手が父親だと看破したり、
(他にもたぶんあったと思いますが、私にはここまで。教えてください。)

事件は非常にスケールが大きいのですが、そう感じさせない演出なのか、
意外とあっけなく解決します。
やはり犯人はモラン!

そして前作でのモリアーティとの闘いについて語られますが、
すでにマイクロフトとの間で話が付いていたのですね。
マイクロフトが秘密を話すとは思えないものなあ。
しかし、結局のところ最後にホームズ自身が話した死の演出トリックは
本当なのか、その点だけ疑問。あの描写だと、違うようにも思えます。

そしてホームズの前に現れた新たなる宿敵。
すでに第3回目のあらすじが出てますので、わかるのですが、
これは恐喝王ミルヴァートンがモデルなのでしょうね。

モリーがホームズと結婚すると万が一にも思っていたけれど、
こんな結末とは・・・・ちょっと悲しいですね。
ホームズの方が気がありそうな感じだったのになあ。

それとシャーロックとマイクロフトの両親が登場したのには驚き。

来週も楽しみです。


SHERLOCK/シャーロック シーズン3 Blu-ray BOX

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SHERLOCK/シャーロック シーズン3 [DVD]

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青いガーネット [シャーロック・ホームズ]

毎年この日はクリスマスにちなんだミステリーを紹介している気が
していますが、去年は何だったかな?(苦笑
調べてみたら猫丸先輩でした。

今年はど真ん中のミステリーを。
言わずと知れたシャーロック・ホームズ譚の一編「青いガーネット」
クリスマスの日の朝、ホームズの元にガチョウと帽子が届けられる。
そして、ガチョウの餌袋の中にはある貴族の所から盗まれた青い宝石が入っていた・・・

久しぶりにホームズ読んで見ようかなと思いました。
そしてみなさん、よいクリスマスを。



シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

  • 作者: コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1953/03
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/02/20
  • メディア: 文庫



SHERLOCK(シャーロック)「ライヘンバッハ・ヒーロー」  [シャーロック・ホームズ]

やつれたジョンがやっと口にした言葉は・・・「親友のシャーロックが死んだ」。
3か月前。シャーロックは次々と大事件を解決し、世間の注目を浴びていた。
そんなある日、シャーロックに執着する犯罪者モリアーティが、
ロンドンの有名施設3箇所の厳重な警備を同時に破るという前代未聞の犯罪を決行。
シャーロックに挑発メールを送る一方、故意に逮捕される。モリアーティが仕掛けた最後の闘い。
シャーロックの身になにが?
                      (http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock2/series2.html

シャーロック・ホームズをどうすれば殺せるか?
コンサルタント犯罪者モリアーティが仕掛けた最大のワナ、
それはホームズが「いかさま師」、全ての事件が
自作自演であると、世間に信じさせる事だった。
モリアーティの張り巡らせた罠はあらゆる所に及んでおり、
彼を信じる者は、ワトソン、レストレード、ハドソン夫人、モリー、
そしてマイクロフトのみ・・・

原作の「最後の事件」より遙かにどうやったらホームズが
形成逆転できるのか全くわかりませんでした(苦笑
このシリーズは、原作と違ってホームズ兄弟の仲が
微妙な関係で描かれてましたが、それがここに来て
活かされるとは・・・驚きました。

それにしてもモリアーティの執念はすごすぎる。
自ら死を選んでなおホームズを追い詰めるという。

最後、モリーにホームズが話した事がどうやら
鍵となりそうですね。
最後の最後にホームズがちゃっかり登場してたしなあ(笑
むしろあれは無くてもよかった気がします。
次シリーズは間違いなく「空き家の冒険」が原作となるでしょう。
一体どうやって「復活」したのか?
そして「いかさま師」として死んだ自分をどう取り戻したのか?
早く次シリーズが観たい!!


SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [Blu-ray]

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SHERLOCK / シャーロック [Blu-ray]

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SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [DVD]

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SHERLOCK / シャーロック [DVD]

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シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)

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  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1953/03
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの思い出 (シャーロック・ホームズ全集)

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  • 作者: アーサー・コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本



SHERLOCK(シャーロック)「バスカヴィルの犬(ハウンド)」 [シャーロック・ホームズ]

20年前に消えた死体、巨大なハウンド、
これを逃してたまるか!

奇妙な謎に動かされる、まさにホームズですねえ。
さてあらすじは以下の通り。

シャーロックのもとにダートムアから依頼人ヘンリーがやってくる。
ダートムアの荒野には政府の科学生物兵器研究施設、バスカヴィルがあり、
極秘の実験が行われているというウワサがあった。
ヘンリーは20年前、7歳のときに父親が悪魔のような巨大な犬、「ハウンド」に殺されるのを目撃。
ショックが生み出した妄想かと思ったが、昨夜、再びその現場で巨大な「ハウンド」の足跡を発見したのだ。
シャーロックが怪物の正体に迫る!

巨大なハウンドを本当に見てしまい、パニックになるホームズ!
そして出るアノ名言。
それに呆れるワトソン。

しかし、そこはホームズ、そんなものを見た理由に思い当たります。
だがしかし、麻薬だと思っていたが何も見つからず。

そこで、彼は再び推理します。
ここの映像描写は格好いい。この描写は本シリーズの特徴かつウリですね。

なぜ「ハウンド」なのか?というホームズが興味を
示した点はやはり間違っていなかった訳ですねえ。さすがだ。

原作を大幅に現代風にアレンジしてありますが、
それでも「犬」はやはり登場していて、その点も好印象。

そしてワトソンが死ぬかと思った体験は
実はホームズと執事の、ではなくバリモア少佐二人で
仕組んだことと発覚wwww

エンディング。
鏡に刻まれた「Sherlock」の文字。
そして釈放された人物とは?
来週も見逃せん!


SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [Blu-ray]

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SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [DVD]

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SHERLOCK / シャーロック [DVD]

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バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1954/05
  • メディア: 文庫



バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫 101-7)

バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫 101-7)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1960/07
  • メディア: 文庫



バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 文庫



SHERLOCK(シャーロック)「ベルグレービアの醜聞」 [シャーロック・ホームズ]

あの「SHERLOCK」第2シリーズが早くも
NHKBSプレミアムに登場!!

セカンドシリーズは
「ボヘミアの醜聞」「バスカヴィル家の犬」「最後の事件」を
原作とした三部作。

第一夜は「あの女」とホームズに言わしめた
アイリーン・アドラーがついに登場。

ホームズとアドラーのまさに頭脳対決、
そしてホームズがまさかの恋を?

物語はとても壮大です。
一見関係のないような複数の依頼人の描写がありますが、
実はそこに大きな伏線が張ってあるのです。
そしてアドラーの狙いは一体何なのか?
マイクロフトも暗躍し、恋に踊らされたホームズは
敗北を喫してしまうのか?
「あの女」のスマホの暗号解読が実に見事。
そして、最後は悲しい結末かと思いきや、
そこにはやはりホームズの姿がありました。
マイクロフトをも欺くとは・・・すごすぎる。

しかし二人はやはり恋、していたのですかねえ。
微妙にぼかしていて、かつ二人はわかり合っているような描写で、
うまい演出ですねえ。

来週も楽しみです。


シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

  • 作者: コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1953/03
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/02/20
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: ペーパーバック



SHERLOCK / シャーロック [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 角川書店
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SHERLOCK / シャーロック [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD



SHERLOCK(シャーロック) 「大いなるゲーム」 [シャーロック・ホームズ]

この3日間楽しめましたが、いよいよ最終話。
第3回「大いなるゲーム」。
まずはNHKの紹介ページから。

シャーロックは興味をそそる難解な事件が起こらず、退屈しきっていた。
兄マイクロフトが公務員の死と国家機密データに関わる事件の調査依頼にくるが、受ける気は毛頭ない。
同じころ、アパートの爆破事件現場でシャーロック宛ての封筒が見つかる。中には携帯電話。
携帯のメッセージが示していたのは、5つの爆破殺人の予告と謎解きの挑戦だった。
人質の命をかけ、シャーロック対謎の爆弾魔の頭脳ゲームが始まる。

上記にすでにあるように、今回は原作がなんと2つ。
「ブルース・パティントン設計書」と「5つぶのオレンジの種」。
その原作2つを、見事に現代に蘇らせた本作。
前者をミサイル防衛計画、後者を5つの爆破殺人の予告と謎解きの挑戦。

さて、今回はさらにおもしろい。まず原作からの小ネタ。
かつてはホームズの事件簿を雑誌媒体でしたが、
今回はワトソンがブログでその事件簿を発表するという風に変わっています。
そして、その中でホームズは地動説すら知らないという事をばらされwww
まあこの辺りは「緋色の研究」における人物評をイメージしてると思われ。

ホームズの大切なネットワークの一部としてホームレスのつながりが
登場しますが、これもやはり原作のストリートキッドがモデルですよねえ。

今回の事件はいよいよホームズの宿敵・モリアーティとの直接対決。
そして一見別々の事件だったかに見えた2つの事件。
その謎が最後の最後に繋がります。
しかししかし、最後の最後、ついにモリアーティが現れますが、
その正体は・・・
そして最後、なぜあの終わり方なのか?
あの後どうなったんだー!!!



シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/02/20
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シャーロック・ホームズの冒険 (角川文庫)

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  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/02/25
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シャーロック・ホームズ最後の挨拶  新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

シャーロック・ホームズ最後の挨拶 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/04/12
  • メディア: 文庫



SHERLOCK(シャーロック) 「死を呼ぶ暗号」 [シャーロック・ホームズ]

第2話は暗号が謎の中心となります。
さて聖典の原作は「踊る人形」になるのでしょうかね?
なんだろうか。

本作はワトソンが色々とコメディリリーフ的な役回りで
本当に辛そうでした(苦笑

ホームズが依頼料を受け取らないから、代わりに受け取ったり、
自らの医師免許を活かして臨時雇いのバイトをしたり、
苦労してるのになあ。
まあそうしたモノが実は最後の伏線になっていたわけですが。

それとホームズはどうして危機に陥った事をワトソンに
告げないのでしょうか。
助けは求めてましたけど・・・
信頼関係の問題というよりも、気苦労をかけない、
前回あったように心的なストレスを気にかけているのだろうか。

暗号の謎解きは本当に数字である事から、
2つの数字がペアで有ること、そしてそれが本から
言葉を引くのではないか、と堅実に、ホームズは謎を解き明かしていきます。
最初にあれが暗号だと見抜いたのはさすがだ。
そして犯行の手口からサーカスと推理したのもまた素晴らしい。

そしてやはり背後には、M、モリアーティの影が・・・

明日で最後か~淋しいですね。


シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/02/20
  • メディア: 文庫



SHERLOCK(シャーロック) 「ピンク色の研究」 [シャーロック・ホームズ]

世界中の誰もが知っている、名探偵シャーロック・ホームズ。
それを現代に蘇らせたのが本作「SHERLOCK」。
下記はNHKの紹介ページから。

いつの間にか古典的な探偵の代名詞となってしまった「シャーロック・ホームズ」。
しかし、元来、彼は非常に現代的な男だった。
シャープで気難しく、ちょっとアブナイ男。今、シャーロックがその本来の姿で戻ってくる。
自称「コンサルタント探偵」のシャーロック・ホームズと、元軍医ジョン・ワトソン。
シャーロックの頭脳とジョンの現実主義が融合し、複雑な迷路のような謎をひもといていく。
コナン・ドイルの原作を大胆にアレンジした「21世紀版シャーロック・ホームズ」。
2010年、イギリスBBCで放送され大反響を呼んだ話題作。

さて初回の見所はなんといってもホームズとワトソンの出会い。
そして彼らがどう相棒となっていくか、でしょう。
いつのまにか杖が不要となったワトソンや
いつのまにかワトソンを当てにしているホームズ。
描写がうまいですよねえ。

そして今回の事件、3人の被害者が出たわけですが、
なんと、傘を忘れて取りに帰ったきり帰ってこなかった、
あのジェイムズ・フィリモア氏まで!
語られざる事件ですよねえ。これは感動した(苦笑

ホームズが調べている時にでる、吹き出し的な解説。
あれいかにも現代的で良い感じでした。

そして最後に明らかになる犯人の後ろにいた存在、
それは「モリアーティ」、やはりそこにいくのか・・・

ところで、本作のホームズ、結構感情が剥き出しな場面が多数。
原作、というか僕のイメージとは少し異なる粗暴な感じでした(笑
対するワトソン、最初は屈折していたものの、徐々にイメージに近い
感じになっていきました。

明日、明後日も楽しみです。



緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/07/12
  • メディア: 文庫



緋色の研究【新訳版】 (創元推理文庫)

緋色の研究【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 作者: アーサー・コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/11/27
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズに再び愛をこめて [シャーロック・ホームズ]

「シャーロック・ホームズに愛をこめて」の後編。
本作はパスティーシュ色が非常に強かった前編と
比べ、パロディが多めです。

オススメは「シャーロック・ホームズの口寄せ」
これは最後のオチがおもしろすぎます。

ホームズものでは「赤毛組合」がよくパロディとか
パスティーシュに使われるんでしょうか。
本作でも「亀腹同盟」「禿頭組合」などはそれに該当します。
「亀腹」の方は作者のシリーズものの一つなので、
そちらを読んでいた方がより理解が深まります。

多くのパスティーシュ・パロディあるいは「贋作」
が作られるのはその「本物」がそれだけ人気があり、
魅力があり、廃れていないという証拠だと思います。

今後も多くのこうした作品が生まれることに
期待しつつ、改めて「聖典」を読んでみようかな。


シャーロック・ホームズに再び愛をこめて (光文社文庫)

シャーロック・ホームズに再び愛をこめて (光文社文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/07/08
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズに愛をこめて [シャーロック・ホームズ]

日本の有名作家によるホームズパスティーシュのアンソロジー。
今年7月に後編?が出るようなので、こちらは前編となります。

ドイル生誕150周年+1年という(笑)ちとおもしろい
時に刊行されましたが、内容は十二分におもしろい。
以下少しネタバレ。



星新一さんの「シャーロック・ホームズの内幕」
本作は星さんの「ちぐはぐな部分」に収録されていたもので、
私はそれを持ってましたので、既読でした。
しかし、案外これが真実だったんじゃないでしょうかねえ?(笑
だってあんな方法思いつかないでしょ?

オススメは北原尚彦「ワトソン博士の内幕」と
田中啓文「「スマトラの大ネズミ」事件」

前者はなぜ語られざる事件を、ワトソン博士は生涯
語らなかったのかを看破した作品(笑
いや、これが理由ですよ、間違いない。

後者は田中さんの持ち味が十分に発揮された作品で
かつしっかりとしたホームズもの。
最後に明らかにされる真相はシャーロキアンには
驚愕の真相です。
僕もちょっと悲しい気持ちになりました・・・

ホームズファンならずともミステリファンなら
必読の一冊かと。




シャーロック・ホームズに愛をこめて (光文社文庫)

シャーロック・ホームズに愛をこめて (光文社文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/01/13
  • メディア: 文庫



シャーロック・ホームズと賢者の石 [シャーロック・ホームズ]

ホームズのパロディやパスティーシュものは
数多くあれど、
文庫化したりするのって意外と少ないんですよねえ。
本書は第30回シャーロック・ホームズ大賞を日本人で
初めて受賞するという快挙を成し遂げた作品。
4編収録の短編集。

最も楽しめたのは表題作「賢者の石」
ホームズよりも遙かに主役を張った一人の少年が
主人公です。
その名前はヘンリージョーンズ・ジュニア。
しかしホームズが彼に名前を与え、
その名をインディ=ジョーンズと改めます(笑

そう、本書はホームズパスティーシュにとどまらず、
さらにもう1つの作品と大きく関係しているのです。

あ、奇妙な謎という意味では「英国公使館の謎」が一番かと。
これはさらに2つの他作品とも関係するという壮大さ。

ホームズファンなら必読の書。
さらに最後に明かされるもう1つのコラボにも
十二分に期待してよいと思います。

ところで、最初の短編「彼が死んだ理由」
これが真実だと寂しいかぎりだ・・・
とちょっとホームズ探偵譚を皮肉った印象を
受けた作品。


シャーロック・ホームズと賢者の石 (光文社文庫)

シャーロック・ホームズと賢者の石 (光文社文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 文庫



僕たちの好きなシャーロック・ホームズ [シャーロック・ホームズ]

シャーロック・ホームズ。
彼ほど世界中で愛されている探偵は他にいないのではないでしょうか。
本書はホームズ正典すべての解説とTV版ほか様々なエピソードを収載した一冊。

本書の邦題は光文社文庫の新訳版が使用されています。
新潮文庫で読んだ僕としてはこの作品なんだろう?が多かった(笑

確かに訳者によって作品の印象が変わるかも知れませんねえ。
新しく購入してみようかな。


僕たちの好きなシャーロック・ホームズ (宝島SUGOI文庫)

僕たちの好きなシャーロック・ホームズ (宝島SUGOI文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2009/03/05
  • メディア: 文庫



僕たちの好きなシャーロック・ホームズ [別冊宝島] (別冊宝島 1537 カルチャー&スポーツ)

僕たちの好きなシャーロック・ホームズ [別冊宝島] (別冊宝島 1537 カルチャー&スポーツ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2008/06/21
  • メディア: 単行本



バスカビル家の犬 [シャーロック・ホームズ]

先頃、NHKでドラマが放送されました。
暗くてよくわからんかったのですが、まあまあでした(笑

ホームズものは短編が主ですが、長編では、個人的第一位はこれです。
「四つの署名」も捨てがたいですが、ストーリーもいいし、
不可思議な謎を解明していく過程も好きなので、こちらに軍配。
ワトソンも活躍しますしね。ホームズの指示ありですが(笑

最近光文社文庫からもシリーズが発売されておりますね。
古き良きものはいつまでも読み継がれていくものなのでしょうねえ。

ちなみにぼくは大沢在昌さんの飜訳版が好きです。

バスカビル家の犬

バスカビル家の犬

  • 作者: 大沢 在昌, コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 文庫


シャーロックホームズSFの大冒険(下) [シャーロック・ホームズ]

ようやく読了しました。

全般的にやはり過去のホームズものがおもしろいです。
火星人が出てきたり、タイムトラベルしてみたり、まさにSFなのですが、
SF小説を読まないので、なかなか受け入れづらかったです。

おすすめは「脇役」
ホームズ視点でなく、ある警察官の視点から描かれます。

しかしホームズパスティーシュはたくさんありますねえ。
なぜポワロはないのだろう?
やはり死んでしまったからなのだろうか??

短篇集 シャーロック・ホームズのSF大冒険(下)

短篇集 シャーロック・ホームズのSF大冒険(下)

  • 作者: マイク・レズニック
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2006/09/05
  • メディア: 文庫


シャーロックホームズのSF大冒険(上) [シャーロック・ホームズ]

最近、あまり本を読んでいる時間がなく(というより読む気力が
でないのです・・・)ミステリの話題が少なかったですね。

いったいどんな冒険なんだろうか・・・(笑
上下巻に分かれていて、「過去のホームズ」「現在のホームズ」
そして、「未来のホームズ」が描かれます。
「序」の死ぬことを拒否した探偵はなかなか。
死ぬことを拒否した、というよりは読者あるいは我々人類が(笑)
それを許さなかったのですよ、ワトソン君(笑
金田一耕助もその一人。彼は常にヨレヨレの着物を着て、
今でもどこかで事件を解いている・・・

さて、この上巻は「過去のホームズ」のお話。
いわばパロディないしパスティーシュですね。
個人的におすすめはモリアーティの恐ろしいまでの執念が
見られる「ロシアの墓標」

下巻の「未来のホームズ」がかなり楽しみです。

短篇集 シャーロック・ホームズのSF大冒険(上)

短篇集 シャーロック・ホームズのSF大冒険(上)

  • 作者: マイク・レズニック
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2006/09/05
  • メディア: 文庫


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