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偽りの殺意 [ミステリ]

光文社文庫より出る中町信氏の短編集第2弾。
創元推理もそうですが、中町氏の復刊や新刊は「~の殺意」で統一なんですねえ。

本書には3編が収録。
そのどれもに本庁の津村刑事が登場し、
そしてどれも教育関係の人物が事件に関わってきます。

非常にオーソドックスなアリバイ崩しもの3編。
ひさしぶりに時刻表が出ているミステリを読みました。

オススメは「愛と死の群像」。
犯人側にもあるどんでん返しがある所が良いです。



偽りの殺意 (光文社文庫)

偽りの殺意 (光文社文庫)

  • 作者: 中町 信
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/10/09
  • メディア: 文庫



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眼鏡屋は消えた [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

部室で目覚めると、8年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。
どうやら母校で教師をしているらしい。おまけに親友の実綺が高二の文化祭前に亡くなっているなんて!?
二人で『眼鏡屋は消えた』を上演するべく奮闘していたのに。あたしは最も苦手としていた、
イケメンの元同級生・戸川涼介とともに真相を探る決意をしたが…。
ハイテンションな筆致で贈る、第21回鮎川哲也賞受賞作。

自分の記憶が8年間まるまる消えてしまっているという驚愕の事実を
微塵も感じさせない主人公の藤野千絵。
なんとか教師もこなし、親友である竹下実綺の死の真相を追う事に。

一番頼みたくない同級生の戸川涼介、登場がホームズの「唇のねじれた男」を
彷彿とさせました(笑

本作は親友である実綺の死と、彼女が書いた「眼鏡屋が消えた」の中の
モデルとされる橋本ワタルの事故死、この2つの謎を解いていくことになります。

実綺の死については、おそらくはだいたいの人が予想できたのではないかと
思います。
ただ、橋本ワタルの事故死だけで、この長編を引っ張ったのは
ちょっと(良い意味で)意外でした。
次々と謎が出て来る、という訳ではなく、あくまで最初の千絵の調査依頼
から少しもぶれずに淡々と調査を行っていき、少しずつ事実が
明らかになっていく過程は実に緻密でした。
最後は関係者を一堂に集めて推理を披露する涼介もさまになっています(笑

多少強引な所もあったかなと思いますが、良くまとまっていたと思います。
ただし、終わり方を良しとするか、後味悪しとするかは読んだ方次第でしょうね。


眼鏡屋は消えた (創元推理文庫)

眼鏡屋は消えた (創元推理文庫)

  • 作者: 山田 彩人
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/09/29
  • メディア: 文庫



眼鏡屋は消えた 第21回鮎川哲也賞受賞作

眼鏡屋は消えた 第21回鮎川哲也賞受賞作

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/09/30
  • メディア: Kindle版



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夜の床屋 [ミステリ]

Amazonさんの紹介ページから。

慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。
だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。
好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。
第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、
奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。
新鋭による不可思議でチャーミングな連作短篇集。

夜中にしかやっていない床屋って、案外便利なんじゃないかと
全く物語とは関係ない事を思ってました(笑

表題作は猫丸先輩シリーズを思わせる一編。
あくまで秋本という「記者」が披露した推理に過ぎず、
エピローグで主人公の佐倉自身も疑問を感じているように、
本当は全く別の話なのかもしれない。
そして僕が猫丸と共通しているとより感じたのは、本書が
連作短編集であるという事。

猫丸デビュー作「日曜の夜は出たくない」も連作短編集でしたし。
エピローグで全ての物語が共通し、そこで大きな謎が明らかに、という流れ。

ただ本書は後半の葡萄荘や『眠り姫』を売る男なんかは
ミステリというより、ファンタジー的な要素が強く、
連作にあえてする必要はなかったのではないかと思います。

「空飛ぶ絨毯」は真相はわかっているが、あえてそれを知りたくない、
わかりたくないため、幻想的な話として話す八木さんが印象に残りました。

話さなければ良いのに話してしまうというのは、そこに後ろめたさが
あるからですよね。誰かに話して、できれば真実を誰かから聞かせてもらいたいという、
矛盾した行動を取ってしまうのがまた人間という(勝手な思いつきです)

連作短編集ですが、「夜の床屋」は読んでも損はしないと思います。
僕もこの表題作に惹かれて購入しましたので(苦笑


夜の床屋 (創元推理文庫)

夜の床屋 (創元推理文庫)

  • 作者: 沢村 浩輔
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/06/28
  • メディア: 文庫



夜の床屋

夜の床屋

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/06/28
  • メディア: Kindle版



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人形の部屋 [ミステリ]

最近忙しく、更新がやや滞りです。

本書は裏表紙を見ると「おうちミステリ」とあり、
主人公かつ家主である八駒敬典の八駒家で巻き起こる
ちょっとした騒動を描いた作品集。

個人的には幕間にあたる「銀座のビスマルク」が一番おもしろかったです。
これはまさに日常の謎。

表題作はちょっと冗長なんですよね。
明らかにされる謎と物語の長さが合っていない感じがしました。



人形の部屋 (創元推理文庫)

人形の部屋 (創元推理文庫)

  • 作者: 門井 慶喜
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/05/12
  • メディア: 文庫



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奇談蒐集家 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

“求む奇談!”新聞の片隅に載った募集広告を目にして、
「strawberry hill」を訪れた老若男女が披露する不思議な体験談
―鏡の世界に住まう美しい姫君、パリの街角で出会った若き魔術師、
邪眼の少年と猫とともに、夜の町を巡る冒険…
謎と不思議に満ちた奇談に、蒐集家は無邪気に喜ぶが、
傍で耳を傾ける美貌の助手が口を開くや、奇談は一転、
種も仕掛けもある事件へと姿を変えてしまう。
夜ごと“魔法のお店”で繰り広げられる、安楽椅子探偵奇談。

「奇談蒐集家 恵美酒 一」、彼は世の中にある
ありとあらゆる奇談を集めているという。
新聞広告を目にした「奇談」を持つ者たちが、彼の元を訪れ、
そして自らの「奇談」を話す、というのが物語の流れです。

オススメを挙げるならば、「冬薔薇の館」
館の主への驚きはありませんが、彼の目的がいまいちわからない。
全ては薔薇のためなのか?

最終話「すべては奇談のために」。
「金眼銀眼邪眼」では小学生が主人公でしたが、この小学生に
奇談蒐集家の話をした小学校教師の視点で物語は始まります。
この最終話で物語は一気に反転します。

彼はこれまで物語に登場した主人公たちに、ひょんな事から
次々と「出会い」ますが、ついに最後に恵美酒たちに会う事に。
恵美酒たちの真の目的とは・・・

ところで、最終話まで読むと、この「自分の影に刺された男」、「水色の魔人」の
二編について、再度語られるのですが、
恵美酒とともに話を聞いていた男・氷坂の推理を聞いた主人公
たちのその後が描かれています。
この話がおもしろいところは、この二編は氷坂の推理が正しかった、とは
証明されていない事。
猫丸シリーズではありませんが、探偵役の推理が正しいのかどうか、
物語の中では語られないのです。

氷坂の推理を聞いた主人公たちのその後の行動も、
今後は「奇談」として語られていく、そんな印象を受けました。

続編はなさそうだなあ。


奇談蒐集家

奇談蒐集家

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: Kindle版



奇談蒐集家 (創元推理文庫)

奇談蒐集家 (創元推理文庫)

  • 作者: 太田 忠司
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/11/19
  • メディア: 文庫



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消失グラデーション [ミステリ]

第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
まずはAmazonさんの解説ページから。

私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。
康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。
監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。
複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。
繊細かつ大胆な展開、“真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末。
最先端で最高の青春本格ミステリ、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

今の高校生だなあという最初の印象。
バスケ部内の人間関係や学院に出没する「ヒカル君」などを散りばめ、
主人公とその「助手」(探偵?)が消失の謎だけでなく、そこからさらに拡がる
人間関係や個人の持つ秘密にまで踏み込んでいく作品です。

消失のトリックは読んでいてうまく行くのかよくわかりませんでした。
本書最大の叙述トリックは驚きはしたのですが、トリックへの驚きよりも、
主人公だけでなく、他の登場人物にも関わる、「性」の問題を
うまく取り上げた作品だと感じました。
むしろそっちの話がメインではなかろうか。


消失グラデーション (角川文庫)

消失グラデーション (角川文庫)

  • 作者: 長沢 樹
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: 文庫



消失グラデーション (角川文庫)

消失グラデーション (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: Kindle版



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人間の尊厳と八〇〇メートル [ミステリ]

第64回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した
表題作を含む短編集。

深水さんの著書は初。
表題作がとても気になっていたのです。
とてもミステリと結びつくタイトルではなかったので・・・

まず表題作はラストの印象が強い方も居られると
思いますが、やはりこの理論が一番読み応えというか、
楽しめました。
自分がある種「イカサマ」で勝つために、
これだけの理論を構築するとはなあ。

「特別警戒態勢」
マスメディアを通じての大々的な犯行予告で
大多数の警察官が動員される事に。
犯人の動機を探る物語。
動機なんてものは、案外その辺りにある、身近な
ものなんだろうなと思います。

「蜜月旅行」
表題作の次にオススメ。
泰輔がおもしろすぎる。理沙のキャラクターもとてもユニークですが、
主人公が徐々にある意味壊れていく(笑)過程が楽しめました。

今は久々に長編ミステリを読んでます。
ブログ登場はまだまだ先ですが・・・



人間の尊厳と八〇〇メートル (創元推理文庫)

人間の尊厳と八〇〇メートル (創元推理文庫)

  • 作者: 深水 黎一郎
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 文庫



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七つの棺 [ミステリ]

倒叙ミステリの第一人者と言っても過言ではないと思います。
その折原一さんのデビュー作はなんと「密室」
カーや横溝正史先生に真正面から挑んだ作品集。

オススメは「脇本陣殺人事件」
もうタイトルでわかるかと思いますが、あれのパロディ。
いやパロディという表現は好ましくなく、かなりおもしろく読みました。
張られたガムテープや死因、それらの説明が
確かに偶然と言われればそれまでかもしれませんが、
そこの謎解きは、いわゆる仕組まれたもの、と真逆の真相だったので
余計におもしろかったです。

「やくざな密室」は密室そのものより、ロケット砲の方がやばいだろうと思う(笑
なぜそこで逮捕しない?(笑

黒星警部は長編でも活躍されているようで、ちょっと読みたくなりました。


七つの棺【新装版】 (密室殺人が多すぎる) (創元推理文庫)

七つの棺【新装版】 (密室殺人が多すぎる) (創元推理文庫)

  • 作者: 折原 一
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/03/09
  • メディア: 文庫



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暗闇の殺意 [ミステリ]

創元推理文庫にて刊行(復刊?)が続いている
中町信さんの作品がついに光文社文庫でも登場。

創元推理文庫のは『三幕の殺意』は購入しましたが、それっきり。
今回は短編集という事で購入を決めました。

本書所収の作品はアリバイ、密室、ダイイング・メッセージ
この3つに尽きます。
というかこの3つを見事に描いているので、もうミステリとしては
充分に楽しめる訳です。
その中であえてオススメを挙げるならば、「濁った殺意」と「手を振る女」
前者はダイイング・メッセージものですが、それ以上に物語が深い。
安楽死をテーマにもしているため、現代社会の問題も含んでいます。

後者はトラベルミステリーのアリバイもの。
最初の描写が実に上手くて、そこで騙されてしまいました。

解説を読むと、シリーズ探偵ものも書かれているようで、
ぜひそちらも復刊(刊行)してもらいたいです。


暗闇の殺意 (光文社文庫)

暗闇の殺意 (光文社文庫)

  • 作者: 中町 信
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/01/09
  • メディア: 文庫



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叫びと祈り [ミステリ]

ミステリーズ新人賞を受賞し、このミスにもランクインした
大型新人のデビュー作。

海外の動向を分析する雑誌を発行している会社に勤め、
8ヶ国語をあやつる「斉木」が物語りの主人公であり、
連作短編集の要となる人物。

「砂漠を走る船の道」は動機とあるトリックが見事。
また動機という意味では「叫び」も予想だにしない動機です。
オススメは上記2編になりますねえ。

「凍れるルーシー」はオカルトがやや入り、結局どういうことなのか
僕にはわかりませんでした(汗

海外を舞台としていますが、
その情景が浮かんでくるような描写で、物語に引き込まれていきました。
次作は長編みたいですが、文庫化したら購入を考えます。


叫びと祈り (創元推理文庫)

叫びと祈り (創元推理文庫)

  • 作者: 梓崎 優
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/11/28
  • メディア: 文庫



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ぼくの「このミス」2013 [ミステリ]

今年の最後に書くことになってしまいました。
さらりと。

大倉崇裕「小鳥を愛した容疑者」
これはとてもおもしろかった。
被害者宅に遺されたペットから、事件の謎を
解明していきます。
動物知識は抜群の薄巡査と捜査一課からいきなり
異動させられた須藤警部補のコンビも抜群。
どうやら続編もあるようで、楽しみです。

西澤保彦「必然という名の偶然」
腕貫さん不在の中で櫃洗市で起きる不可思議事件。
表題作は物事の見る視点を変えると180度中身が変わるというのを
まざまざと見せつけられました。
次はいよいよ腕貫さんが登場か!?

麻耶雄嵩「隻眼の少女」・「貴族探偵」
麻耶さんは2冊。
どちらの作品も本格ミステリですが、どんでん返しも見事。
後者所収の「こうもり」は今年の衝撃作でしたね。

西村京太郎「鬼女面殺人事件」「新装版 名探偵に乾杯」
西村御大の「島」シリーズの中では一番かも。
「幻奇島」も良かったですが、本書の探偵役が良かった。
後者はもうあえて言うまでもありません。
本格ミステリファンであれば、名探偵4部作は必読。

平石貴樹「松谷警部と目黒の雨」
ミステリとしての完成度はかなり高く、
奇抜なトリックやどんでん返し的なものはありませんが、
アリバイ崩しだけで、これだけ読ませるのはすごいとしか言い様がない。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。


小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)

小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/15
  • メディア: 文庫



必然という名の偶然 (実業之日本社文庫)

必然という名の偶然 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/04/05
  • メディア: 文庫



隻眼の少女 (文春文庫)

隻眼の少女 (文春文庫)

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/03/08
  • メディア: 文庫



貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: 文庫



鬼女面殺人事件 〈新装版〉 (徳間文庫)

鬼女面殺人事件 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2011/03/04
  • メディア: 文庫



新装版 名探偵に乾杯 (講談社文庫)

新装版 名探偵に乾杯 (講談社文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/08/09
  • メディア: 文庫



松谷警部と目黒の雨 (創元推理文庫)

松谷警部と目黒の雨 (創元推理文庫)

  • 作者: 平石 貴樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/09/28
  • メディア: 文庫


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金田一少年の事件簿 異人館ホテル殺人事件 [ミステリ]

毎年クリスマスにはそれにちなんだミステリを
紹介してますが、ほとんどそれにちなんだ
ミステリを読んでいないので、ネタ切れ状態・・・
そこで再び変化球ですが、クリスマスに起きた殺人事件、
そして赤髭のサンタクロースなる人物が登場する本作を。

金田一少年の事件簿についてはあえて説明するまでもなく、
それがミステリ界に与えた影響は非常に大きく、
これを読んでいた中高生が、そのまま活字のミステリへシフト
したケースは多いのではないでしょうか。
トリックの例の問題もありましたが、一大ブームを築き上げた
ミステリマンガとして高く評価されるものです。

本作はその中でもレギュラーキャラクターが死亡するという
かなりショッキングな作品です。
本作での犯人と密室トリックは個人的にかなり高く評価。
密室トリックは実に上手いなあと感じました。
ただ、あのホテルのカードキーはなんて不便なんだと(笑

犯人については実はヒントをちりばめながらも、
それを赤髭のサンタクロースの存在、麻薬取引なども絡めつつ、
うまく他へミスリードする描写もあり、良くできていると思います。

最後に思わぬ助っ人参上も燃えました(笑

クリスマスだからこそ楽しめるミステリを今日・明日と堪能してください。


金田一少年の事件簿File(7) (講談社漫画文庫)

金田一少年の事件簿File(7) (講談社漫画文庫)

  • 作者: さとう ふみや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/08
  • メディア: 文庫



金田一少年の事件簿 異人館ホテル殺人事件 (プラチナコミックス)

金田一少年の事件簿 異人館ホテル殺人事件 (プラチナコミックス)

  • 作者: さとう ふみや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: コミック



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このミステリがすごい!2014年版 [ミステリ]

法月綸太郎先生の『ノックス・マシン』が堂々の1位。
『生首に聞いてみろ』とこのミスでは二度目の1位かあ。
まず文庫化したら購入ですね。

毎年の楽しみは「私の隠し玉」であって、
倉知淳先生の短編集の文庫化がうれしい。
大倉先生の『蜂を愛した容疑者』、これはあのシリーズか!
これもお早い文庫化を望みます。

幻の名作はもっと掘り下げ掘り下げでもおもしろかったと
思います。

しかし『ミステリが読みたい』と順位がこれほど違うとは。
毎年驚きます。


このミステリーがすごい! 2014年版

このミステリーがすごい! 2014年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2013/12/09
  • メディア: 単行本



ノックス・マシン

ノックス・マシン

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/03/27
  • メディア: 単行本



ノックス・マシン  電子オリジナル・コンデンス版 (角川書店単行本)

ノックス・マシン 電子オリジナル・コンデンス版 (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Kindle版



教場

教場

  • 作者: 長岡 弘樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/06/19
  • メディア: 単行本



ブラックライダー

ブラックライダー

  • 作者: 東山 彰良
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 単行本



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2014本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

今年もこの季節がやってきました。
「このミス」はもうちょい先の発売ですかね?

堂々の第1位は『貴族探偵対女探偵』
過日前作を読んだばかりだったので、今度のは
どんな仕掛けがされているのか、今から楽しみです。
やはり「こうもり」を超える驚きを見せてほしい。

ベスト10内では島田御大や辻大先生の作品が
ランクインしているのがさすがだなあと感じました。

久しぶりの横浜時代の御手洗&石岡コンビに、
ポテト&スーパーの完結編と、ファンには感涙ものです。

小林泰三さんの『アリス殺し』は気になったので、
たぶん文庫化したら購入予定。
その前に辻先生の『アリスの国の殺人』を読んでからですかね。

梓﨑さんのは先頃文庫化された『叫びと祈り』がまだ未読なので
そちらから。
青崎さんのも『体育館の殺人』が文庫化されてから。

今年中にあとどのくらいミステリが読めるかなあ。


2014本格ミステリ・ベスト10

2014本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2013/12/02
  • メディア: 単行本



貴族探偵対女探偵

貴族探偵対女探偵

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: 単行本



水族館の殺人

水族館の殺人

  • 作者: 青崎 有吾
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/08/10
  • メディア: 単行本



水族館の殺人

水族館の殺人

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/08/16
  • メディア: Kindle版



リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)

リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)

  • 作者: 梓崎 優
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: 単行本



ノックス・マシン

ノックス・マシン

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/03/27
  • メディア: 単行本



ノックス・マシン  電子オリジナル・コンデンス版 (角川書店単行本)

ノックス・マシン 電子オリジナル・コンデンス版 (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Kindle版



犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス)

犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス)

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/12/15
  • メディア: 新書



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七人の鬼ごっこ [ミステリ]

三津田信三さんの著書は初。
刀城言耶シリーズ、いつも気になって
読もうかどうしようか悩むのですが、
長さに僕がついて行けるのか・・・といつも購入を
控えてしまいます(ミステリファンとは思えませんね。申し訳ありません)

本書は生命の電話にかかってきた1本の電話から物語りが
始まります。
「だ~れまさんが、こ~ろした」
奇妙な子どもの声、そしてだるまさんがころんだに似たフレーズ。
小学生時代の友人が次々と殺されていく・・・
犯人の目的は?そして正体とは。

速水晃一の最後の推理は読み応えあり。
悩みに悩み、可能性を一つずつ消していく、
その推理の過程を描いているのはおもしろかったです。

犯人は物語が進むにつれてその候補が狭まっていくのですが、
実はそこにトリックがあるのです。
ここは上手いなあと感じました。

ラストはややモヤモヤかなあ。
結局達磨堂の御神体や過去の犯罪の謎は残されたままなのが
個人的には惜しい。
最後の1文はメタ感もあり良いですけどね。


七人の鬼ごっこ (光文社文庫)

七人の鬼ごっこ (光文社文庫)

  • 作者: 三津田 信三
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: 文庫



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十三回忌 [ミステリ]

自殺とされた資産家夫人の不審死。彼女に呼び寄せられるかのごとく、
法要のたびに少女が殺される。一周忌には生きながら串刺しにされ、
三回忌には首を持ち去られ、七回忌には唇を切り取られていた。
そして迎えた十三回忌、厳戒態勢の中、またもや事件が起きた―。
巧みな謎と鮮やかな結末に驚愕必至の長編ミステリー。

とAmazonさんからの引用です。

犯人の独白と一周忌から十三回忌までの物語の2つで
進行していきます。

スケールの大きなトリックとありますが、
遺体を安置していた館のトリックはなるほど~と思いましたね。
後は偶然の産物なとこもあるので、微妙なところです。

探偵役がテンプレかと思うような描写になっているのがなあ・・・
遺産で暮らしていて、ひょんなことから事件を解決した事があるという
設定なんですよね。
もう少しひねりを加えてほしかった。
登場間もない島田潔をイメージしました。

犯人が誰なのかという問題よりも、これは僕が読めていないだけ
かもしれませんが、動機の部分をもっと追及してほしかったですね。
あと家族構成とかは横溝正史の世界に近いのですが、
そこでのドロドロした人間関係は特に無く、
淡々と事件が起こっていく感じです。

他の作品も文庫化したら読んでみようと一応思ってます。


十三回忌 (双葉文庫)

十三回忌 (双葉文庫)

  • 作者: 小島 正樹
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/07/11
  • メディア: 文庫



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新・新本格もどき [ミステリ]

前作で記憶を取り戻した「吉田」さん。
ところが、前作で記憶を失っていた時の
記憶を失ってしまいます(わかりにくい・笑)

つまり前作活躍時の記憶を取り戻させるために、
今度は看護師の上岡エリさんがもどき、
吉田さんを相棒として事件解決に乗り出します。

「人狼病の恐怖」「万力密室!」などなど、
本格ものをもどくだけでなく、アレンジもされていて
とても楽しめます。

上岡エリのコスプレ・なりきりが一番の読み所に
なりますかねえ(笑


新・新本格もどき (光文社文庫)

新・新本格もどき (光文社文庫)

  • 作者: 霧舎 巧
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/04/11
  • メディア: 文庫



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まほろ市の殺人 [ミステリ]

D県の中央部に位置する真幌市。古くからの城下町・宿場町であり、
多くの分野の世界的企業が存在しており、また有名人も多く在住している。

しかしこのまほろ市、なぜか不思議な事件が勝手に集まってくる奇妙な街。
そんな街で起こる4つの事件を4人のミステリ作家が描く物語。

各物語の中で他の物語について触れられていたりと遊び心も盛り込まれていて、
とてもおもしろいです。

我孫子さん原作の「夏に散る花」はもの悲しいストーリー。
主人公の本が爆発的に売れてしまうのも何とも皮肉なものです。

闇雲A子は良い味したキャラですねえ。
彼女だけで短編集を編んでほしい。

どの話も魅力的な謎が含まれていて、どれも読み応えがあります。
みなさんも不思議な街・まほろ市を訪れてみてください。


まほろ市の殺人 (祥伝社文庫)

まほろ市の殺人 (祥伝社文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2013/02/08
  • メディア: 文庫



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フォークの先、希望の後 THANATOS [ミステリ]

THANATOSシリーズの第3弾でありながら、
実は第1弾の前後の物語という変化球の本作。

立花真樹や高槻、湊らが目次で謎の~と紹介されていたのは
こういう事だったのかと納得。

本作はミステリの区分ですが、実際に殺人は起こりません。
事件は起こり、探偵は「降臨」しますが、殺人事件ではありません。

本作最大の特徴は主要キャラクターや主人公浅岡彼方の
内面や葛藤、思い、そうしたものが非常に色濃く描写されている
点にあると思います。

本作を読んだ後に、第1作、第2作を読むと、
ガラリと印象が変わりますねえ。
第3作目にしてこの変化球は実にうまい。


フォークの先、希望の後  THANATOS (講談社文庫)

フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社文庫)

  • 作者: 汀 こるもの
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/02/15
  • メディア: 文庫



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シチュエーションパズルの攻防 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

銀座の文壇バー『ミューズ』に夜な夜な現われる大御所ミステリー作家・辻堂珊瑚朗。
普段はホステスにちょっかいを出しながら葉巻と酒を楽しむサンゴ先生だが、
一度不思議な謎に遭遇すると、さりげなく推理を披露する。
ライバル作家と競う推理ゲームの顛末、男女の駆け引きに絡む謎など五つの事件を、
ボーイの「僕」の視点から軽やかに描く、遊び心あふれる安楽椅子探偵ミステリー。

オススメは「クロロホルムの厩火事」ですかねえ。
答えがわかっているのに、敢えて別の答えを用意する必要というのは
かなり難しいと思います。
「ダブルヘッダーの伝説」もボーイの「僕」が珍しく奮闘しますが、
そのさらにさらに上をいっている大御所作家お二人に脱帽。

登場人物全てが魅力的です。
ただ一方で、銀座の文壇バー「ミューズ」から一歩外に出た時の
彼らの活躍もまた見たい気がします。


シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)

シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)

  • 作者: 竹内 真
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: 文庫



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演じられた白い夜 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。
山荘には匠によって、初対面である八人の俳優らが集められていた。
匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。
台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。
作中劇の中に隠された真相は――。

実際の演劇でやっているのかどうかわかりませんが、
犯人が誰であるか不明なままお芝居の稽古を続けていくというのは
なかなかおもしろそうですね。
本番ではさすがに難しいでしょうが(苦笑

芝居の台本通りにその出演者が殺されていきますが、
殺人が起こるまでの各登場人物のやりとりも見物です。

またクローズド・サークルものではありますが、完全なそれではない所が
一捻り加えてあります。

デビュー作『凍える島』も読みたくなってきました。


演じられた白い夜 (実業之日本社文庫)

演じられた白い夜 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: 文庫



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ぼくの「このミス」2012 [ミステリ]

まだ読了で未エントリの本もありますが、
書ききれないので今年の締めくくりを(笑

順位は特に付けませんが、今年僕が読んだ中で
お気に入りのものをいくつか。

島田荘司「透明人間の納屋」
透明人間、理想の国、そして密室トリック。
その全てが最後に一気に氷解していきますが、
時事的内容も含んでおり、驚きました。

今邑彩「時鐘館の殺人」
表題作がオススメ。メタ的要素もありとてもおもしろかったです。

二階堂黎人「智天使の不思議」
名探偵水乃サトルとしては問題ありな作品ですが、
本格ミステリとしては群を抜いていると思います。
「容疑者Xの献身」に対する二階堂さんの一つの解答が示された
作品とも考えられます。

田中啓文「猿猴」
ミステリなのかと言われたら微妙ですが、
伝奇・ミステリ・駄洒落の田中要素がほぼ全て詰まった作品。
ラストがまた驚きの終わり方なのもよかったです。

西村京太郎「殺しの双曲線」
これ今年のエントリ記事にはないのですが、
今年新装版が発売され、僕も改めて購入し読んだのです。
(以前記事はエントリしたので今回は割愛)
未読の方はぜひ読んで貰いたい作品です。
西村京太郎さんのすごさがわかる一編となっています。

今年もありがとうございました。
来年またお会いしましょう(笑


透明人間の納屋 (講談社文庫)

透明人間の納屋 (講談社文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: 文庫



時鐘館の殺人 (中公文庫)

時鐘館の殺人 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/05/23
  • メディア: 文庫



智天使の不思議 (光文社文庫)

智天使の不思議 (光文社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/03/13
  • メディア: 文庫



猿猴 (講談社文庫)

猿猴 (講談社文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/15
  • メディア: 文庫



新装版 殺しの双曲線 (講談社文庫)

新装版 殺しの双曲線 (講談社文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: 文庫



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ポケットに地球儀 [ミステリ]

刊行予定を見て購入してみようと思っていた一冊。
本日読了。

これはユーモアミステリの範疇になるのか、あるいはバカミスなのか、
なんといえば良いのかいまいちわかりません(笑
読んだ方で的確な表現がありましたらお教えください。

探偵作家のアマンと尊徳社の編集者・鹿堀の二人が主役の本書。
鹿堀は雑誌「ナゾーン」に実際の謎を募集し、
その謎をアマンが解き明かすという企画を掲載する(アマンの許可なく・笑)
その掲載記事に導かれ、四人の女性が次々とアマンの元を訪れる。

そしてなぜかその謎を解こうと現場に行くと、
必ずどこかで密室に閉じ込められてしまう二人。
彼らを閉じ込めているのは誰なのか?

女性たちが持ち込む事件はどれも「奇妙な味」なモノで、
事件自体は非常に興味をそそられるのですが、
本作のメインはその事件捜査の途中に二人が巻き込まれる密室にあります。
とにかくなぜか閉じ込められる二人。
そして二人が出した事件への推理はことごとくハズレ。
でも密室の謎は解き明かすアマン。
推理力があるんだかないんだか(笑

最後の話で謎は全て明かされますが、
この表題は最後すぎるだろう。

アマンと鹿堀の会話が一番おもしろいですね。


ポケットに地球儀 (探偵作家アマンと謎の密室魔) (創元推理文庫)

ポケットに地球儀 (探偵作家アマンと謎の密室魔) (創元推理文庫)

  • 作者: 安萬 純一
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/12/11
  • メディア: 文庫



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このミステリーがすごい!2013年版 & 2013本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

今年もこの季節がやってきましたねえ。
いやあ、これが発売されるといよいよ今年も
終わりだなあという感じがします。

さて今年の「このミス」第1位は横山秀夫さんの「64」。
足かけ7年にしてようやく完成にこぎつけた作品だけに、
その出来も最高傑作のようです。
横山さんのインタビュー記事が掲載されていますが、
これを読むと、作品完成までの相当な苦労がわかります。

一方「本格ミステリ」の方の第1位は「キングを探せ」。
「64」は22位と、かなり対照的ですね。
これは「本格ミステリ」という範疇で考えた場合、
このランキングになるという事なんですかねえ。

さて私の気になるのは隠し玉ですが、
猫丸シリーズはどうもまるで音沙汰なさそうです・・・
水乃サトルもしばらくは新刊はないようで・・・
来年は文庫化を待つ(いつもそうですが・笑)だけになりそうだなあ。



このミステリーがすごい! 2013年版

このミステリーがすごい! 2013年版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/12/08
  • メディア: 単行本



2013本格ミステリ・ベスト10

2013本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: 単行本



64(ロクヨン)

64(ロクヨン)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: 単行本



キングを探せ (特別書き下ろし)

キングを探せ (特別書き下ろし)

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/12/08
  • メディア: 単行本



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金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 [ミステリ]

横溝正史生誕110周年記念作品。

以下は文庫裏の解説と私なりのアレンジ(笑

日本で最も有名な探偵と言っても過言ではないでしょう。
その名は金田一耕助。
もじゃもじゃ頭にぼんやりした姿、興奮するとどもり、髪を掻きむしる。
だが、事件がひとたび起これば、犯人だけでなく、その人の心に潜む
哀しみをも見抜く。

日本を代表する名探偵を、
現在の日本を代表するミステリー作家、そして横溝正史賞受賞陣が
甦らせる。「金田一耕助」、新たなる9つの事件簿。

オススメ、難しいですねえ。
聖典を思い起こさせるという意味では「愛の遠近法的倒錯」、「松竹梅」
金田一と伊集院大介が競演する「月光座」
舞台設定が見事な「鳥野辺の午後」
作者との邂逅を描いた京極夏彦氏の「無題」
いや、どれも良いんです。一番好きなのは「愛の~」かなあ。

ところで、本書にてオマージュを書かれた作家さんで、
すでに北森さん、栗本さん、服部さんのお三方が鬼籍に入られております。
早すぎるし、本当に悲しい事です。

ホームズパスティーシュは本当にたくさんあるのですが、
いざ日本に目を向けると、明智小五郎や金田一耕助のオマージュないし
パスティーシュって、あまりないんですよね。
まあホームズの場合、語られざる事件があるので、題材があるというのが
大きいのかもしれませんが、金田一パスティーシュも
ぜひ多くの作家さんに描いてもらいたいなあと思います。


金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 (角川文庫)

金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲 (角川文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/11/22
  • メディア: 文庫



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三幕の殺意 [ミステリ]

中町信さんの遺作、最後の贈り物です。
タイトルはクリスティ「三幕の殺人」を彷彿とさせますね。

登場人物ごとの視点で物語は語られていきます。
ある山小屋に集まった男女。
そこで起きる殺人。
殺されたのは日出原という退職した教師。
山小屋に居た男女は皆、日出原に殺意があった。
同じく殺意を持っていた一人の刑事が
事件を丹念に解きほぐしていく・・・

最後の三行で読者をさらに驚かせるという手段を取っていますが、
日出原の底意地の悪さを物語る三行でもありますね。

日出原の殺人とは別の、もう一つの事件も同時に動いていて、
双方が重なり合っていておもしろかったです。

ご冥福をお祈りします。


三幕の殺意 (創元推理文庫)

三幕の殺意 (創元推理文庫)

  • 作者: 中町 信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/05/30
  • メディア: 文庫



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本格ミステリ・ディケイド [ミステリ]

書店で見かけて早速購入。
前作である「本格ミステリ・クロニクル300」も購入しました。

これを読むと、
自分がいかに恵まれた時代に生まれたのか(おおげさですが・苦笑)
よくわかります。
1987年の綾辻さん「十角館の殺人」登場以降の
新本格と呼ばれる分野のムーブメントは現在もなお衰えることはありません。

「ディケイド」を見ると、近年の傾向がかなりよくわかりますね。
しかし改めて見てみると未読本が多いなあ(汗)


本格ミステリ・クロニクル300

本格ミステリ・クロニクル300

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 単行本



本格ミステリ・ディケイド300

本格ミステリ・ディケイド300

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2012/06/15
  • メディア: 単行本



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古城駅の奥の奥 [ミステリ]

山口雅也さんの御著書は初です。
そして本書は「ミステリーランド」の一冊。
「びっくり館の殺人」も同じく「ミステリーランド」でしたねえ。

まず本書を読んで思い出したのは
赤川次郎さんの「僕らの課外授業」。
同じく東京駅を舞台としたミステリーなのですが、
赤川さんのはさすがというか、少年少女のための「ミステリー」として
見事な作品でした。

さて本書も東京駅の隠された謎に迫る作品か?と思いつつ
読み進めていたのですが、
全く驚きの展開でした。
本来名探偵役を勤めるはずの夜之介叔父さんが忽然と消えてしまい、
同室には臨床心理士の伴平久の死体だけ・・・

構内の霊安室で死体を発見してから、どんな風になっていくのかと
思っていたのですが、上記の場面から一気に展開が変わり、
本当に驚きました。
ややネタバレになりますが、
本書は「ミステリーランド」の中でも一番ジュブナイル向けミステリだろうと確信(笑

陽太の後ろ盾になってくれる名探偵が居ないなら、その逆を召還するという
考えが実におもしろかった。一歩間違えば自分たちが危険なのになあ。

前半と後半でこれだけ内容の違う話は久しぶりに読んだ気がします。
推理小説と冒険小説の二つが同時に楽しめます。


古城駅の奥の奥 (講談社文庫)

古城駅の奥の奥 (講談社文庫)

  • 作者: 山口 雅也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/15
  • メディア: 文庫



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花と流れ星 [ミステリ]

ホラー作家の道尾秀介と霊現象探求所を構える真備庄介の
ホラーミステリシリーズ最新刊。
シリーズ初の短編集となります。

前2作がホラーとミステリを融合させた作品で
あったのに対し、
本作は、ホラー色は薄れ、よりミステリ色が濃い
ものとなっています。
いや、さらに言えばほのぼのでもないけれど、
和み系もややありかな。

オススメは「モルグ街の奇術」と「箱の中の隼」の2編。
前者は、突然現れたある高名な奇術師の孫に挑戦を
叩き付けられる真備&道尾。
謎そのものよりも、最後に100円玉を消したのが「奇術」なのかどうか、
実は「霊現象」だったのか・・・!?とゾクッとする謎を残して終了。
しかし真備の活躍は結構知られてるんですねえ。

後者は始まりがもはやワクワク感満載のストーリー。
新興宗教の団体に急遽行くこととなった道尾(表向は真備)
その中で起こる事件。
道尾の目の前で起こった事を論理的に明らかにする
真備の推理が見事。
そして道尾と真備のテンションの違いがおもしろいです。

さてこの真備シリーズは今のところ新作は書かれて
いないのですかね。
次作はまた長編希望です。


花と流れ星 (幻冬舎文庫)

花と流れ星 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/04/12
  • メディア: 文庫



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モップの魔女は呪文を知っている [ミステリ]

近藤史恵さんの著作も初。
実業之日本社文庫が僕の読書範囲を拡げてくれています。

清掃作業員・キリコが活躍するシリーズですが、
本作はシリーズ第3作。
前2作はすでに文春文庫で発売されています。
そのうち購入して読もうかなあと考えています。

本シリーズ&本書の感想。
ミステリではあるんですが、こう日常の謎がメインなのですが、
登場する人物の抱える問題をも解決する、
さらにはキリコ自身も「第二病棟の魔女」では、
探偵というよりも彼女自身も悩みを抱えています。
キリコによって、主人公は救われ、
キリコ自身も助けられる、そんなストーリーです。
読んでいて心が洗われる、そんな気分になります。

なんか新しく読む作家さんが増えていく、
さらにはそれが今まで読んだミステリとは違う、
本当に楽しみが増えます。
とはいえ、最近の読書量は減少傾向ですが(苦笑


モップの魔女は呪文を知ってる (実業之日本社文庫)

モップの魔女は呪文を知ってる (実業之日本社文庫)

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/12/03
  • メディア: 文庫



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