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奇面館の殺人 [綾辻行人]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。
主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。
前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、
頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。
名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる!

すべての登場人物の”顔”は鍵のかかった仮面の下に。
幾多の仮面が壁一面を覆う〈奇面の間〉に転がっていた死体は、本当に主人・影山逸史のものなのか。
数々の館を手がけた建築家中村青司の手になる奇面館で、
名探偵・鹿谷門実の推理の果てに見えたものとは?
本格ミステリを牽引する名手・綾辻行人が放つ「館」シリーズ、読者待望の直球勝負。


<館>シリーズ最新作。
個人的には「びっくり館」以来です。
「暗黒館」は未読なんですよねえ。

本作はこれまでの<館>シリーズと比較すると、
かなり地味、という表現が適切かどうかわかりませんが、
あっ!と驚く謎は個人的にはなかったです。
ただ名探偵・島田潔、いやいや、鹿谷門実の理詰めの推理が下巻のほとんどを占めており、
この点は私はかなり好きです。

本作の犯人は・・・う~ん、警察が介入した段階で即アウトになるんですよね。
犯人がやった指の切断や全員に仮面をかぶせた事は、時間かせぎにはなるけども、
それ以上にはならず、犯人の目的もその時間かせぎでは達成できないので、
結局どうしたかったのか、そこがよくわからず。

個人的には奇面館ならではの、因縁めいた話とかも盛り込んでほしかったですね。
それだけ数多くの仮面があった館ですし、奇跡の仮面の話ももう少しあればなあと。

ところで、鹿谷は物語の中でかつて出会ってきた<館>の事を何度も
振り返る描写があるのですが、これはいよいよ次作=ラストというのを
感じました。
ラスト第10作目は果たしてどんな舞台になるのでしょうか?


奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/15
  • メディア: 文庫



奇面館の殺人(下) (講談社文庫)

奇面館の殺人(下) (講談社文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/15
  • メディア: 文庫



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コメント 4

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2015-04-26 21:04) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2015-04-26 23:32) 

コースケ

ライト様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2015-05-01 23:51) 

コースケ

ネオ・アッキー様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2015-05-01 23:52) 

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