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ぬいぐるみ警部の帰還 [西澤保彦]

まずはAmazonさんの紹介ページから。


殺人現場にぽつんと遺されたぬいぐるみ。そのぬいぐるみは、いったい何を語る? 
イケメン警部・音無美紀の密かな楽しみは、ぬいぐるみを愛でること。
遺されたぬいぐるみから優れた洞察力で、事件解決の手がかりを発見する――。
そして、男勝りの言動の一方で音無にぞっこんの則竹女史。さらに実はミステリおたくの江角刑事や、
若手の桂島刑事など、個性派キャラクターが脇を固める連作短編集。
「お弁当ぐるぐる」(『赤い糸の呻き』所収)で初登場した、
音無&則竹コンビが遭遇した不可能犯罪の数々。
〈ぬいぐるみ警部〉シリーズ、記念すべき第1弾。

「赤い糸の呻き」に収録された「お弁当ぐるぐる」は、音無警部デビュー作
ですが、それが書かれたのは2003年。それから10年して、本作が生まれました。
元々シリーズものとして執筆するつもりではなかったようですが、
10年の時を経て、続編が描かれるというのは結構すごい事だなあと。

本書収録作品は、音無警部やその部下たちの活躍もそうですが、
事件そのものがどれも実に異色な事件ばかり。

背景の構造は非常に似ているものの、
その結末はかなり異なる「類似の伝言」と「誘拐の裏手」。
前者は平和達樹は自らの希望を叶えましたが、
それによって彼女を不幸にすることまでは考えつかなかったものか。

後者は丘岬富美子のある意味では運が悪すぎたと言える「運の良さ」
が招いてしまった悲劇。

「レイディ・イン・ブラック」は被害者を巡る人間関係や彼の抱えていた
悩みが明らかになっていきますが、犯人はまさに意外な人物。

すでに今月には続編も刊行される予定です。
ますます警部とその部下たちの活躍が楽しみです。


ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)

ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/05/11
  • メディア: 文庫



ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)

ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/05/15
  • メディア: Kindle版



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コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2015-06-08 21:25) 

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