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スーパープレミアム「獄門島」 [テレビ]

終戦直後、瀬戸内の孤島を訪れた金田一耕助(長谷川博己)。
僧の了然(奥田瑛二)の案内で島の実力者・本鬼頭家にやってきた金田一は、
そこで美しい女性・早苗(仲里依紗)と出会う。
さらには島に似つかわしくない奇抜な風体の3姉妹にも。
そしてある晩、末妹の姿が消える…。
金田一耕助再起動!数々のミステリー・ランキングで1位に輝く横溝正史の最高傑作!
封建的な島で繰り広げられる怪奇な連続殺人の謎に金田一が挑む!

       (NHKスーパープレミアムHPより
               http://www4.nhk.or.jp/P4031/

日本ミステリーの金字塔であり、『東西ミステリーベスト100』1985年版及び2012年版
いずれにおいても第1位という、偉業を成し遂げた本作。

かつては2時間ドラマ枠で金田一耕助シリーズはよく映像化されていましたが、
このところほとんど観る事はありませんでした。
(明智小五郎も同様)

そんな中、長谷川博己氏を金田一耕助に抜擢し
この名作を映像化したNHKBSプレミアムに感謝。

本作の魅力とは何なのか。
有名な「釣鐘」、鬼頭早苗、見立て殺人・・・
いずれも欠けてはならない本作を構成する重要なものばかり。

その中で僕が一番本作で好きなのは了然和尚のあの台詞。
「きちがいじゃが仕方がない」。
まさかこの台詞をこのドラマで聞くことができるとは!

もうネタバレしますが、「気違い」と季違い」という2つの
意味がこの台詞にはあり、金田一が事件を解明する
1つの鍵になるのですが、
近年は放送禁止用語でもあり、基本再現されませんでした。
しかしさすがBS。これを見事再現。これは素晴らしいの一言。

そして本編でも見事にこの台詞が謎解明に役立っています。
しかも、金田一は枕屏風にある3句ある俳句のうち、1句だけ読めなかったのですが、
ここも再現。それを聞いた金田一が一気に解決に事件を導きます。

頭をかきむしる、興奮するとどもる等、金田一の癖も
さりげなく表現されている所も良い。

本作の金田一は鬼頭千万太の亡霊に何度も脅かされます。
それは彼の遺言、
そして金田一の経験した戦争体験に拠るものでしょう。

金田一の謎解きの場面。了然和尚がショック死するまで描かれていましたねえ。
あの時の金田一はある種狂気にみえた。

ラストシーン、船で本州へ帰る金田一の元へ電報が。
「アクマガキタリテフエヲフク」
これは続編への伏線か!?


獄門島 (角川文庫)

獄門島 (角川文庫)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 1971/03/30
  • メディア: 文庫



金田一耕助ファイル3 獄門島<金田一耕助ファイル> (角川文庫)

金田一耕助ファイル3 獄門島<金田一耕助ファイル> (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2001/10/12
  • メディア: Kindle版



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コースケ

みな様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2016-11-20 20:50) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2016-11-20 20:50) 

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