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逢魔が刻 腕貫探偵リブート [西澤保彦]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

神出鬼没の公務員探偵「腕貫さん」を“だーりん”と呼び慕う、美貌の女子大生・住吉ユリエ。
同級生の小泊瀬海人から「親族が関わった殺人事件を題材にミステリ小説を書いてみたい」
と相談され、大乗り気でストーリー作りに着手。ユリエは腕貫さん顔負けの名推理を披露するが、
行き詰まって相談した腕貫さんから、
ユリエに厳しい駄目出しが…・・・!?(「ユリエの本格ミステリ講座」)

今作ではほかに、鳥遊葵、阿藤江梨子、安達真緒、水谷川刑事etc.……
シリーズ既刊でお馴染みの面々も集結。喪主による殺人、連続不審死、留学生監禁など、
腕貫シリーズのホームタウン櫃洗市で続発する、禍々しくも珍妙な事件の真相は!?
解説の浜崎広江さん(今井書店)も激賞の一作、乞うご期待!


腕貫探偵シリーズの文庫版最新作。
とはいえ、肝心の腕貫さんはほとんど登場しません(笑
櫃洗市を舞台にした別のミステリ短編集と言ってもいいですね。
まあスピンオフですね。『必然という名の偶然』に近いかな。

江戸川コナンの住む米花町が、凄まじい勢いで犯罪が発生する街として、
犯罪者が多すぎる街という風刺がありますが、
この櫃洗市は、探偵が多すぎる街、かもしれません。
腕貫さんを「ダーリン」と慕う、美貌の女子大生・住吉ユリエ、
大富豪探偵の異名を取る(?)月夜見ひろゑ、
櫃洗署の刑事さんも中々に優秀なので、この市で犯罪を起こすのはマヌケでしょう。

表題作は、謎が解けていく過程も面白いですが、やはり最後に明かされる事実は
中々に衝撃です。櫃洗大学に勤める久賀谷先生が推理を巡らせる訳ですが、
この大学、大丈夫か?!と心配してしまいます。

問題作という、私が一番わからなかったのは「マインド・ファック・キラー」
最後まで読んでも分からなかった。
櫃洗との無理矢理くっつけている感もあり、櫃洗市シリーズより、
西澤作品のノンシリーズ短編集収録の方が良かったと思います。
他の方の感想をみると、「最後の一撃」的な事が書かれているのですが、
わかる方、お教えください。

タイトルに「リブート」とあるように、シリーズ再起動、という事なのでしょう。
あとがきで、西澤先生がスマホの扱い方とかかなり苦労されていることを書かれていますが、
長寿シリーズは確かにこの辺りは難しいですよね。
それらを上手く扱うことが可能になれば、おそらく再び腕貫さんは姿を現してくれるでしょう!


逢魔が刻 腕貫探偵リブート (実業之日本社文庫)

逢魔が刻 腕貫探偵リブート (実業之日本社文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2022/12/08
  • メディア: 文庫






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コメント 5

コースケ

xml_xslさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2023-01-24 22:36) 

コースケ

鉄腕原子様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2023-01-24 22:37) 

コースケ

@ミック様さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2023-01-24 22:37) 

コースケ

サイトー様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2023-01-24 22:37) 

コースケ

31様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2023-01-24 22:37) 

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