首断ち六地蔵

霞流一さんといえば、横溝正史賞受賞作家。
初めて読んだのは、角川から発売された「金田一耕助の新たな挑戦」
収録の「本人殺人事件」

それ以来全く未読でしたが、ちょっと前にやはり同じ角川文庫
の「フォックスの死劇」を読みました。
これはバカミス大賞に選ばれてますよねえ。
しかし随所に本格が盛り込まれ、なかなかでした。
これに出てくるシリーズ探偵・紅門福助モノを読もうかな、と
思っていたのですけど、それっきりでした。
バカミスって分野が僕にはあってなかったのかなあ・・・

そして久々に購入したのが本書。
これは驚愕。氏が得意とするバカミスとはうって変わって、
見事なまでの本格です。

連作短編集という形式をとってますが、最後の最後で大どんでん返し
がアリマス（！
見事なまでのプロット。非常に完成度の高いミステリです。

首断ち六地蔵

• 作者: 霞 流一
• 出版社/メーカー: 光文社
• 発売日: 2005/08
• メディア: 文庫