『ギロチン城』殺人事件 [北山猛邦]
北山猛邦氏の「城」シリーズ、最新作が文庫で登場です。
前作『アリス・ミラー城』では見事にやられましたが、さて本作は。以下ネタバレ。
本作のメイントリックは二つ。
その1つは密室トリックです。
なぜ首と胴体がそれぞれ別人のモノが組み合わさっていたのか?
さらには物語冒頭の「スクウェア」の記述によるミスディレクション。
死体の数を首と胴体をわけることで、本来3人の死体を4人にみせる。
さらに3つの部屋しか行き来していないのに、可動式の廊下の存在により
4つの部屋を行き来したかのようにみせる。
この密室トリックはまさに秀逸でした。
図面でしっかりと説明されていたところも素晴らしい(笑・正直そうでないとわからないです)
問題はもう1つのトリック。
これは前作でもあった叙述トリックなのですが、
異様な犯人の正体とでも言いましょうか。
首から上と首から下が別の人物、それはあくまで認証システムが存在する
『ギロチン城』内だけで通用するのみですが、
この非常に複雑なトリックが僕を多いに悩ませている訳です(笑
つーかよくわからないんですよねえ。
別人てのはあくまで認証システム上であり、実際に二人いる訳じゃないんですよねえ。
だけどもなぜ頼科は勘違いしてるのかなあ・・・
馬鹿な僕には理解できません、誰か教えてくださいませ。
幕辺ナコは事件を解きはしましたが、この謎への説明はなかったな(笑
個人的には前作「アリス・ミラー城」の叙述トリックが勝ったかなという気がします。
彼の存在については最後に「藍」の口からほのめかされますが、
これは彼が「高貴な人間の血が流れている、そしてそれは優れた名探偵のものである」
と自ら述べていることと関連するのでしょうか。
ところで本作でも探偵という存在について否定的な描写が多く見られます。
この「城」シリーズでの探偵の存在意義なども今後どうなっていくのか楽しみですねえ。
前作『アリス・ミラー城』では見事にやられましたが、さて本作は。以下ネタバレ。
本作のメイントリックは二つ。
その1つは密室トリックです。
なぜ首と胴体がそれぞれ別人のモノが組み合わさっていたのか?
さらには物語冒頭の「スクウェア」の記述によるミスディレクション。
死体の数を首と胴体をわけることで、本来3人の死体を4人にみせる。
さらに3つの部屋しか行き来していないのに、可動式の廊下の存在により
4つの部屋を行き来したかのようにみせる。
この密室トリックはまさに秀逸でした。
図面でしっかりと説明されていたところも素晴らしい(笑・正直そうでないとわからないです)
問題はもう1つのトリック。
これは前作でもあった叙述トリックなのですが、
異様な犯人の正体とでも言いましょうか。
首から上と首から下が別の人物、それはあくまで認証システムが存在する
『ギロチン城』内だけで通用するのみですが、
この非常に複雑なトリックが僕を多いに悩ませている訳です(笑
つーかよくわからないんですよねえ。
別人てのはあくまで認証システム上であり、実際に二人いる訳じゃないんですよねえ。
だけどもなぜ頼科は勘違いしてるのかなあ・・・
馬鹿な僕には理解できません、誰か教えてくださいませ。
幕辺ナコは事件を解きはしましたが、この謎への説明はなかったな(笑
個人的には前作「アリス・ミラー城」の叙述トリックが勝ったかなという気がします。
彼の存在については最後に「藍」の口からほのめかされますが、
これは彼が「高貴な人間の血が流れている、そしてそれは優れた名探偵のものである」
と自ら述べていることと関連するのでしょうか。
ところで本作でも探偵という存在について否定的な描写が多く見られます。
この「城」シリーズでの探偵の存在意義なども今後どうなっていくのか楽しみですねえ。
はじめまして。
感想、よませてもらいました。
私もこの本を読んで、同じところが納得いかず、
いろいろと調べていましたw
悠と藍は一人ってことですよね?
そのわりには、出会いの時や回廊に案内されたとき、
朝食のときとかにはモロに
二人いるような気がするんですが・・・
by なまハム (2009-03-31 17:58)
なまハム様
コメントありがとうございます。
そうなんですよねえ。
二人いるとしか思えないのですよねえ(笑
主人公たちはあくまで城内部の人間を認証システム
上の名前で呼んでいるのかもしれません。
実際の人間が何人とか、ではなく。
だからナコも犯人を指摘するときに「悠」と断言できたのでは
ないのかなあと、今ふと思いつきました(笑
にしても最初の描写とかわかりませんよねえ。
悩む・・・
by コースケ (2009-03-31 23:23)
ありがとうございます。
あれからもいろいろ調べていたんですが、
なんとなくわかったような気がします。
どうやら、地の文はライカの主観でもなく、
完全に第三者(神)の立場でのものらしいです。
なので、顔とかは「藍が・・・」となってて、
手や足などの体は「悠が・・・」となってるみたいです。
by なまハム (2009-03-31 23:27)
なまハム様
なるほど~あの文章がライカの視点でないならば
納得いきますね。
しかし難解なトリックでした(苦笑
前作「アリス・ミラー」もオススメです!
未読ならばぜひぜひ!
by コースケ (2009-03-31 23:58)
アリスミラーも読みました!
ミステリのカテゴリー、見せてもらいましたが
読んだの結構かぶってるかもでしたw
キラーエックスは、私も待ってたんで読みました。
3部で終わっちゃうの、もったいないですよね。
by なまハム (2009-04-01 00:02)
なまハム様
そうですか~あれはおもしろかったですよね。
キラーエックスはホントに残念です。
ラストはなぜ殺人鬼となったのか、に思い切り重点が
置かれてますし、その正体も判明しましたし。
内容的には完結ですが、
またあのお二人で共作してほしいと思います。
by コースケ (2009-04-01 00:26)