まごころを、君に THANATOS

「探偵気質」の高校生・立花真樹と「死神」と呼ばれる
兄・立花美樹が活躍する（？）第2弾。
まずはアマゾンさんの紹介ページから。

真夏に自然科学部の熱帯魚が凍死した。
調査を依頼された「探偵体質」の高校生・立花真樹は、
自然科学部と生物部の抗争に巻き込まれてしまう。
文化祭を利用して生物部への「復讐」を目論む彼らだったが、
当日、生物展示室を襲ったのは、予想外の凶悪爆破事件だった。
双子ゆえの「傷」をも描くシリーズ第二作。

前作が「嵐の山荘」であったのに対し、
本作は一転して学園ミステリとなっています。

途中まではまさにほのぼのとした（熱帯魚が亡くなったり悲しい事はおこりますが）
真樹・美樹、自然科学部の面々による学園ドラマが描かれます。
高槻視点の描写がまた良い。

しかし文化祭当日、突如として爆破事件が起こります。
死亡したのは対立していた生物部の部長・相川明日。
そして彼は真樹が付き合っている相川月乃の双子の兄だった・・・
二組の双子、そして誰が何のために爆破事件をおこしたのか？
このあと若干ネタバレ。



前作の時に書いたと思いますが、
まさかの探偵が探偵を放棄する、という禁じ手を見せてくれましたが、
本作ではその逆で、なぜ犯罪を犯したのか？という点が一番の核心部分となります。
舞台は前作の方がワクワクしましたが、
ミステリー、そしてこのシリーズとしては、本作の方が非常に深いです。
そして最後真樹が問い詰めた相手、
おそらく知っていたんだろうな・・・
いずれにせよ、悲しい結末になってしまいました。

ちなみに、魚に関する蘊蓄は飛ばしました（苦笑
途中まで読んでいてよく分からなくなった・・・

まごころを、君に　THANATOS (講談社文庫)

• 作者: 汀 こるもの
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2011/06/15
• メディア: 文庫

タグ：ミステリ まごころを、君に メフィスト賞 Thanatos 汀こるもの 立花真樹 立花美樹 双子 講談社文庫

コメント 2

Yuseumさま、nice!ありがとうございます！
by コースケ (2011-08-14 00:03) 

ミナモ様、nice!ありがとうございます～
by コースケ (2011-08-19 00:26)