奇術探偵曾我佳城全集 下 [泡坂妻夫]
まずはAmazonさんの紹介ページから。
美貌の奇術師にして名探偵・曾我佳城が解決する事件の数々。花火大会の夜の射殺事件で容疑者の
鉄壁のアリバイを崩していく「花火と銃声」。雪に囲まれた温泉宿で起きた、
“足跡のない殺人”の謎を解く「ミダス王の奇跡」。佳城の夢を形にした奇術博物館で悲劇が起こる、
最終話「魔術城落成」など11編を収録。奇術師の顔を持った著者だからこそ描けた、
傑作シリーズをご覧あれ。
以下、ややネタバレ。
上巻から時間が空いてしまいましたが、下巻も粒ぞろいです。
平然とした文章が逆に恐怖でもあり、ホワイダニットの快作でもある「ジグザグ」
事件そのものは凄惨なのですが、ラストに救いがありました。
タイトルからはおぞましさを感じる「だるまさんがころした」も、
ラストで見事な解決を魅せる話。
何のためにこんな怪文書が出回るのか?
説明では足跡の無い殺人を解く、としかありませんが、この曾我佳城全集で
キーポイントとなるのが「ミダス王の奇跡」です。
この作品、見事な叙述トリックです。しかも登場人物がさらっと間違えることで
実にうまくそのトリックが隠されています。
これが最終話の伏線となるというのだから、実に見事です。
「真珠夫人」はどこか亜愛一郎を思わせる作品に私は感じました。
希有なアクシデントで失った真珠をなぜかたくなに受け取らなかったのか。
その謎が、なんとなくそう思わせました。
最終話「魔術城落成」は佳城のラストとしては非常に悲しい物語なのですが、
これまでの作品にちりばめた伏線を全て回収し、こういうラストしかなかった、
そう思わせる作品でもあります。
美貌の奇術師にして名探偵・曾我佳城が解決する事件の数々。花火大会の夜の射殺事件で容疑者の
鉄壁のアリバイを崩していく「花火と銃声」。雪に囲まれた温泉宿で起きた、
“足跡のない殺人”の謎を解く「ミダス王の奇跡」。佳城の夢を形にした奇術博物館で悲劇が起こる、
最終話「魔術城落成」など11編を収録。奇術師の顔を持った著者だからこそ描けた、
傑作シリーズをご覧あれ。
以下、ややネタバレ。
上巻から時間が空いてしまいましたが、下巻も粒ぞろいです。
平然とした文章が逆に恐怖でもあり、ホワイダニットの快作でもある「ジグザグ」
事件そのものは凄惨なのですが、ラストに救いがありました。
タイトルからはおぞましさを感じる「だるまさんがころした」も、
ラストで見事な解決を魅せる話。
何のためにこんな怪文書が出回るのか?
説明では足跡の無い殺人を解く、としかありませんが、この曾我佳城全集で
キーポイントとなるのが「ミダス王の奇跡」です。
この作品、見事な叙述トリックです。しかも登場人物がさらっと間違えることで
実にうまくそのトリックが隠されています。
これが最終話の伏線となるというのだから、実に見事です。
「真珠夫人」はどこか亜愛一郎を思わせる作品に私は感じました。
希有なアクシデントで失った真珠をなぜかたくなに受け取らなかったのか。
その謎が、なんとなくそう思わせました。
最終話「魔術城落成」は佳城のラストとしては非常に悲しい物語なのですが、
これまでの作品にちりばめた伏線を全て回収し、こういうラストしかなかった、
そう思わせる作品でもあります。
ストックン様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-05-09 13:30)
31様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-05-09 13:31)
鉄腕原子さま、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-05-09 13:31)
@ミックさま、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2020-05-09 13:31)
ネオ・アッキー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2020-05-09 13:34)