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ダイイング・アイ [東野圭吾]

考えてみると、前回の「あの頃の誰か」
を読んだ時に書けば良かったです。
光文社文庫の東野さん作品を読むのは非常に久しぶりでした。
光文社の東野さんといえば、初期作品が多く文庫化されてますし、
「白馬山荘殺人事件」や「11文字の殺人」など
本格ミステリが揃ってますから、未読の方は是非。

さて主人公・雨村慎介が何者かに襲われ、
頭に重傷を負うところから物語は始まります。
襲った犯人はかつて自分が交通事故で死なせた
女性の夫だった。
しかし、彼は怪我の影響でその事故の記憶を
失ってしまう・・・
事故の事が気になり、彼自らその調査に乗り出すと、
周囲の人間たちが不穏な動きを見せ始める。
一体自分が犯した交通事故はどんなものだったのか?
単なる交通事故ではなかったのか?
そして、慎介の前に妖しい魅力に満ちた謎の女性が現れる・・・
果たして彼女の正体は?

本作はミステリであり、ある種のホラー小説でもあると感じました。
最初の慎介と謎の客(後にそれは人形職人とわかりますが)が
交わした何気ない会話の中に、
実は大きな謎が隠されていたというのが(というか僕はそう読めて)
それが見事。

記憶を失った事によって、慎介にとっては果たして
よかったのでしょうか。難しい。


ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)

ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/01/12
  • メディア: ペーパーバック



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コースケ

月夜のうずのしゅげ様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2011-03-09 13:37) 

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